はっきりと把握できているところでは
直線で200mも離れていない老夫婦Yさん宅と我家の2軒が
主に世話をしている"地域猫"がこの野良猫「シロ(♀)」です。
年齢は不明ですが、素性からして8歳を超えていることは確かで
野良猫の平均寿命は5歳と言われる中ではよく頑張って生きています。
ちなみに飼い猫の寿命は14歳、7歳で高齢とのこと。
これほど目に見えて痩せこけてしまったのはごく最近のことで
背中の脱毛個所は自分で毛を抜いてしまうので
日に日に広い範囲になっています。
しょっちゅう後ろ足でカサブタを掻き取って血を垂らしている
左耳のケガは、娘さんがスマホで撮影して近くの獣医さんに
薬を出してもらっているとYさんの奥さんから聞いていて
この激ヤセについても腎臓病だからと
出して頂いた薬を餌に混ぜて与えているそうです。
「慢性腎不全」は6歳以上の猫に多く、腎臓の組織が少しずつ破壊され
機能不全に陥る病気で猫の死因の中では最も多いとされます。
症状が悪化して尿毒症に陥ると、全身の臓器にさまざまな障害を
引き起こしついには死に至ります。また症状が突然悪化して
急性腎不全に陥る場合もあります。この病気は少しずつ少しずつ
進行しますので、症状が目に見えて現れるのはかなり
進行してからになるので、飼い主が気づいたときにはすでに
慢性腎不全の症状がかなり悪化しているケースが多いとされます。
【慢性腎不全の主な症状 】
・水をたくさん飲むようになった・おしっこの量が増えた
・食欲がなくなってきた・痩せて来た・吐く
(こんなに毛並みも綺麗だった6年前の秋)
この症状のうち私が把握しているのは「痩せて来た」のみ。
家にはまず入らない"野良"だけに「おしっこ」と「吐く」を
目にしたことはなく、また2軒を渡り歩くので「食欲」については
"ない"のか"満腹"なのかの判断が付きません。
警戒心が強く、キッチリと爪を立てた猫パンチ
そして迂闊に触れようものなら「シャー!」と歯をむくことは
当たり前でしたが、痩せこけたことに合わせてしなくなりました。
またこの1週間ほどは夜寝るのはYさん宅に変わりはないのですが
昼間のほとんどを我家で過ごし、声を掛けると「ニャー」と
必ず返事をし時に擦り寄ってくることさえあります。
どこか体の変調を感じ取り、一人でいることが
心細くなったのではとさえ思えます。
一方では左耳のケガから例の如く出血させた際に
パニックに陥ったかの如く、一見して無理と分かる燐家の屋根に
擁壁から飛び移ろうとして案の定、2ⅿを超える高さから
落下するなど意味不明な行動も。
そんなこんなが気になり、何となく出来そうな気がしたので
意を決して捕捉、かつて愛犬ぺぺがお世話になった
A動物病院をほぼ10年振りに訪れることになりました。