実際の車検ラインでは
ブレーキパッド&リアライニングの残量を測られるわけではなく
空転するローターの上でメーターが40㌔になるまで速度を上げ
ライトをパッシングした後一気にブレーキを踏んで回転を止めスピードメーターの誤差と
必要な制動力が得られるかどうかを同時に検査されることになります。
このため残量を把握する理由は
少なくても次の車検までブレーキ性能が維持されることを確認するだけです。
途中で交換が必要になった場合は車検時の分解整備セット料金に比べて
単発の作業になるので間違いなく高い請求が上がり損をします。
残量の把握はフロントのパッドは目視で確認できますが
リアのライニングは過去の工場の整備記録簿を元に推測するしかありません。
と言うことは我家の2台の軽は毎回がユーザー車検ではなく
何年&何回かに1度、ブレーキパッドやライニングの交換が必要と思われる時の他
マフラー交換、ボールジョイントやブーツ類の交換などが必要な時も
整備工場の“分解整備&記録簿付き車検”を受けるようにしているのです。
まったくの個人の見解で言わせていただくと、走行距離やクルマの使用状況を
考慮した場合、これがユーザー車検の賢い利用方法だと自負して止みません。
(整備工場履歴)
H20年 3万9千㌔ F:新品9mm R3,5mm
H22年 4万6千㌔ F:8mm R:3,5mm
H24年 5万1千㌔ F:7mm R:3mm
(ここまで義母が使用、以降女房が使用)
(前回ユーザー車検時の推測)
H26年 5万7千㌔ F:6mm R:2,5mm
これらデータから女房の運転では1mm摩耗する走行距離は
フロントパッド:5000㌔
リアライニング:8000㌔
(結果、今回の推測残量)
H28年 6万4千㌔ F:5mm R:2mm
最近のパッドは2mm前後になるとキーキー音を出すといわれますが
計算上のこの推測でもまだ充分の残量です。
もし音がし出したらローターを削り出す前に交換しなければ
ローター研磨または新品交換の高額な修理代が加算されてしまいます。
ただ夏冬タイヤの履き替え時に目視出来ますので
フロントパッドは特に問題はなく、残り2mm前後が交換時期と考えます。
一方、見えないので推測するしかないリアライニングですが
こちらは残量1mmを切ったら交換時期としています。
以上のことからフロントパッドはあと1,5万㌔
リアライニングは1万㌔走った頃が交換時期と思われますので
2年で6千㌔走るこのクルマは次回は大丈夫としてもその次
つまり4年後の車検時には整備工場に入れて前後のブレーキパッドと
ライニングの同時交換を依頼することになると思います。
繰り返しになりますが、整備工場の記録簿付き車検の場合、ブレーキは
必ず分解整備しますのでこれらの交換をその時に依頼すると工賃が安く済みます
(続く)