保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

今年のリンゴの初物、「津軽」と「津軽姫」を頂きました

2013年08月30日 | 日々の暮らし

普段の野良仕事では上半身裸でも、この近辺の皆さんが
“ビーバー”と呼んでいる刈払機で草刈りをする時はさすがに危ないので
肌を出さないようにしっかりと着込んで作業します。

このため、この時期はまだ汗だくになって嫌なので
昨日の朝はなんとなく気が乗らずグズグズしていたら
西隣りに畑があるGさんが大根を播いているのを見かけ話し込んでしまいました。

Gさんはリンゴの他に自家消費用の野菜も作っているのですが
野菜畑にはもともとの粘土質の上に業者に頼んでわざわざ山土を入れているので
私のに比べて少なくても茎や葉は大きく育ちます。

またJAのマニュアル通りに農薬と化学肥料をフンダンに使っているので
植え付け時期以外で有機・自然栽培に挑戦している私が
参考にすることはあってもマネをすることはあまりありません。

ただ、今回興味を持ったのは
大根の種を播いた上を稲藁で覆う、つまり藁マルチすることです。

Gさん曰く「親の代からしているが発芽率が良く発芽も早いようだ」とのこと。

親がしていたやり方を疑いもせず
そのまま続けていることがこの辺りのお年寄りの常で
このため多分、過去に藁マルチをしなかったことはないはず
だからこそ“ようだ”という曖昧な表現になってしまうに違いないのです。

私はまだ失敗して当たり前の3年目の素人
ちょうどこれから大根を播くところなので
今回は藁マルチをする畝としない畝を作って試してみたくなりました。

発芽したらすぐに取り除かないとヒョロヒョロ伸びてしまうとも教わりましので
たまに藁をめくって観察することにします。

こうして30分ほど話をしてようやく草刈りする気になったので立ち去ろうとすると
「初リンゴ、持ってって」と目の前でもいでくれたのがこの「津軽姫」

続く時は続くもので、夕方に今年の組長Mさんに来月のマレットゴルフの
申込書を持って行った時に頂いたのがやはり初物の「津軽」とモモ

色々な品種名を聞いても、実のところ、見た目も味もその違いがよく判らないのですが
今回頂いたのと違い、収穫時期にはいわゆるキズ物の“はね出し”がほとんどではあっても
年明けまでの半年間近くは我家にリンゴがない日はない状態が続く季節になりました。

 

 

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そろそろ大根等の秋植え野菜を植えなければ

2013年08月28日 | 自然農法による自給用野菜作り

夏野菜の収穫に気を取られているうちに
秋植え野菜の植え付けをしなければならない9月まで
数日になっていることにふと気付き、何となく気が焦っています。

3年目でまだ年間スケジュールが頭に入っていないので
どうしてもこんな場当たり的な感じになってしまうのです。

昨年は8月の月末に
“春植え”大根(役者小僧)の余り種も植えて上手く育ったので
今年は“秋植え”(役者横町)を特に用意せず
春にネットを通じて少し多目に購入しておいた「役者小粋」を植えるつもりです。

この品種は廃番になった「役者小僧」の後釜だと聞いていますので
同じように育ってくれるとは思うのですが…。

秋の植付時期の大切さは「秋の1日は春の1週間に相当する」と教わりましたが
時期に限らず未だに全てが暗中模索、原則、1年に1度しか収穫できない農業は
10年も経験しないとやったうちに入らないのかもしれません。

 

 

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夏の志賀高原・横手山頂ヒュッテで〇を食べた

2013年08月26日 | 日々の暮らし

冬のスキーで何度も訪れている横手山頂ヒュッテ
標高2300mの現地でパンを焼いて売っているので
“日本一標高が高い所にあるパン屋さん”とされています。

クリームパンをプライベートの時に1度だけ口に出来たことがあっても
雑誌などに必ず紹介される「ボルシチセット」と「きのこセット」は
今まで一度も食べたことがありませんでした。

初心者用スキーレッスンでは都会の中高生の生徒さんも知っていることが多く
先シーズンだけで4~5回はここまで連れて来ているのですが
食事の予定に組み込まれていることはなく、せめて菓子パンだけでも、と言われても
多分、作る数が少ないためでしょう、午後にはすでに売り切れてしまっているのです。

そもそもこの標高では冬場は1週間のうち4~5日は悪天候のことも多く
氷点下20℃以下にもなるここまで上がるで気になれないどころか
強風でリフト運行が出来ない日が少なからずある上、なによりも初心者の場合
滑り下りる林道コースの一部にはボーゲンでは難儀する個所もあって
全員がある程度まで上達してからでないと私自身が苦労する羽目になり
それには日程的な制限もあって、なかなか思うようにならないという事情もあります。

今回、猛暑・酷暑の都会を逃げて毎年遊びに来ている女房の友人を
どこかに連れて行く運転手役を今年も請け負うことになり、ちょうど良い機会と思い
「標高2300mの名物料理を昼に食べますが、さてそれは何でしょうか?」というクイズの下
ここを訪れることにしたのでした。

お盆をとっくに過ぎているのにさすがは日曜日の志賀・草津ルート
スカイレーターと呼ばれる“動く歩道”とリフトを乗り継ぐ乗り場がある
標高2100mにある通称「のぞき」の駐車場は
ちょうど正午直前のお昼時のせいもあり満杯の盛況ぶりです。

10分間で2300mまで運び上げてくれるこれら乗り物のセット料金は往復900円ですが
800円になる割引券をプリントアウトして持って行きました。

そして、昼時の早い時間に着けたので無事「ボルシチ(コーヒー付)セット」を食すことができ
ちょっと高い3人分4500円は女房が負担しましたし、雲が多く遠景はロクに見えなくても
まだ強い陽射しと冷たい風に吹かれながらの屋外のテラス席では
“街中では普通の味”もやけに美味く感じたのでした。

ちなみに、「きのこ」の中身は私は特に好きではないクリームシチューだそうです。

また、こんな山の上での名物が焼き立てパンというクイズの正解はありませんでしたが
女性2人に「大満足!」と喜んでもらえたのでよかった、よかった!

ただ、私の唯一つの心残りは、着いた時には
たくさんあったので後回しで大丈夫だろうと思ってトレーに取らなかった菓子パンが
30分後の食べ終わった頃には、もうたった一つも残っていなかったことです。

やっぱ、早く取っておけば良かったなぁ…。

 

 

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噂の豪雨をちょっと体験できたかも

2013年08月24日 | 日々の暮らし

連日報道されている“猛暑”については
信州の北部、北信濃とも呼ばれる地域に位置する長野市は
“エアコンなし”では昼間35℃を超えグッタリし夜も寝苦しい日がほんの数日あっても
これは毎年のことで今年が特別という印象は特にありません。

もう一つ話題の“豪雨”は今までまったくの他人事でしたが
昨日の雨は農作業用一輪車の溜まり具合からする5~6時間で約120mm
午後3時頃が一番激しくて初めて玄関先に排水し切れない雨水が溢れたのですから
我家にしてみれば“経験したことがない豪雨”だったことになります。


(これで大体の雨量を把握しますが溢れ出ることは珍しいです)

そして最高気温も23℃を下回り最低気温は20℃くらいだったとか。

早くも長袖を一枚羽おらなければ寒さを感じるような「処暑」の夜になり
夏が一歩ずつ遠ざかっていることを実感したのでした。

 

 

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1回の水やりでこの夏を乗り切ったかも

2013年08月23日 | 自然農法による自給用野菜作り

正直、夏野菜の代表のキュウリ・トマト・ナス・ピーマンはこの夏
食傷気味になるほど食卓に上がり続けているのですが
これらの本当の旬は“9月以降”と去年受けていた自然菜園講座で教わりました。
(ピーマンは含まれていなかったかも)

また、夏の暑い時期に1週間以上雨がない場合は
簡単に大きな実をたくさん付けるなどの品種改良により
元々持っていた野性の強さを失っているため
この有機自然栽培法で育ててもやはり“水やり”をしないと
夏バテのまま枯れてしまい肝心な旬の味を楽しめないという話も覚えています。

しかし、確か雨のない天候が続いた8月のお盆前の頃に
さすがに見かねて風呂の残り湯(水)を1度だけタップリ与えはしましたが
久しぶりに数日前は2日で50mm程度、今日はまた朝から本格的に雨が降っていますので
ほぼお天道様任せでこの暑い夏を無事、乗り切れたのかもしれません。



苗の頃から“自然以外の水なし”でちょっとイジメて根っこをしっかり地中に張り巡らせるよう育て
梅雨入り前も明けてからも、刈り取った雑草でたっぷり草マルチし
2週間に1度くらい米ヌカだけをその上に播いて、さらに夏の強い陽射しを避けるため
通路の草はできるだけ短く刈らないように、と全て教えられた通りして来たおかげなのでしょう。

ただ「秋ナスは嫁に食わすな」と言われるような“旬の味”の美味さが判らない私には
この先、まだ引き続き夏野菜中心のメニューが並ぶことは決して嬉しいことではなく
ただ単に他人より長く収穫できるこの栽培法に、内心、優越感を感じられればよいだけのことなのです。

 

 

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リンゴ農家を傍から見る・・・⑥(補足)やはり農業経営はキビシイようだ!

2013年08月21日 | 世の中のあんなコト、こんな事

果樹栽培の畑が含まれるのかどうかは不明ですが
北海道以外の平均的農家の畑の広さは1,4町歩(ha)なのだそうです。

この広さから上がる平均売上高(市場価格)を
バラバラに点在していた数字を元に計算してまとめてみました。

〔①1反歩当りの収穫量  ②単位当たりの売上  ③1,4町歩での総収入〕

・リンゴ:   ①3600kg ②1kg当たり160円 ③売上806万円

・ジャガイモ:①3000kg ②1kg当たり100円 ③売上420万円

・玉ネギ:  ①5000kg ②1kg当たり60円  ③売上420万円

・キャベツ: ①4000kg  ②1個当たり100円 ③売上560万円

なんとリンゴがずば抜けて高額ではありませんか!

ただし、リンゴ畑は1年中リンゴの木が植わったままですので
1年の間に異なる作物を生産する「二毛作」も
同じ作物を2度生産する「二期作」も、私が知る限りでは出来ないのですから
それが出来る畑より逆に少ない売上になってしまいます。

例えば、組み合わせの適・不適は別にして
ジャガイモの後に玉ネギが作れたり(420+420=840万円)
キャベツが2度作れるなら(560×2=1120万円)これを上回る数字になるのです。

この平均的広さの畑における経費率は50%くらいと言われていますので
上の③の数字の半分が収入になるはずです。

ただし、一方で
「家族経営で運営可能な規模は2反歩・20a程度」という数字も目にしました。

1,4町歩といったら2反歩の7倍、単純に言ったら
他人を2人雇わなければ(または機械化?)とても運営できない広さで
つまりは、そのための経費が必要ということになります。

1年で1000万円の売上があるとして経費で半分払い
残り500万円から2人分の人件費を差し引たら…。

これが農家の手取り収入になるのですから
やっぱり金銭的にはキビシイ農業の実情が見えてきます。

ただ、時期によって一族総動員の話はよく耳にしますが
たとえ1人でも他人を常時雇っている農家の話はあまり聞きませんので
「平均1,4町歩」の意味が「1,0+1,2+2,0の平均1,4」ではなく
「0,2(2反歩)+0,1(1反歩)+3,9の平均1,4」のように
「圧倒的多数の小規模+数少ない大規模の平均1,4」だとすれば
圧倒的多数の小規模:少しずつ赤字
数人の雇用をしている数少ない大規模:大きな黒字 
その結果として収入の平均は少し黒字という“平均数字のマジック”の可能性があり
だとしたら、小規模はキビシイどころの話ではないことになってしまいます。

別の例えをすると、「試験のクラス平均点50点」の場合
「50点前後にほとんどの人が集まっていて平均50点」と
「半分は0点、残り半分が100点で平均50点」ではクラスの実態が全く違うということです。

ところで、それより狭い
「5反歩(0,5ha)の畑で売上を伸ばす方法」なんて記載も見つけました。

*ホウレンソウや小松菜をパック詰で売る:
①1500kg(200g)の束をパックにすると7500束
 ②1束100円 ③売上375万円…収穫やパック詰の手間で稼ぐ

*トマトをハウスで栽培する:
①10000kg ②1kg当たり300円 
③売上1500万円…ただし栽培が難しく経験と技術
及びハウス建設、温度管理のための燃料費必要 

以上、「兼業して別で稼いだお金を回してでも代々引き継いだ土地を荒れさせない」
「専業の場合は赤字ではやっていけないので必死になって黒字になる道を探る」等など
Bさんのリンゴ作りへの誘いの一言から、農業の実態の一片を垣間見ることができました。

結果、農家に生まれていないので守る耕地もなければ引き継ぐ家業もなく
アウトドアスポーツの感覚でお陽さまを浴びながら野菜嫌いを少しでも解消するため
言い変えたら全ては健康作りのため、時間はタップリあるので効率など考えず
でも、近い将来、確実に目減りするであろう年金収入を少しでも補完できたら良い程度に
自然有機栽培による野菜作りに今日も汗を流しています。

70坪ほどの我家の空き地を開墾、3坪でスタートして3年
草刈りを条件に隣接するKさんのリンゴ畑をタダで借用して除々に広げた野菜畑は
すでに合わせて100坪、0,3反歩を軽く超えていることでしょう。

このKさん、高齢を理由に数本ずつリンゴの木を切り倒しているため
広大だった畑も今では1町歩ほどになっているそうで、これで空いた土地を
「どうぞ、もっと使って!」と盛んに勧めてはくれるのですが…。

今年も一冬で食べ切れないほどの商品にならない、いわゆる“はね出し”を頂く
周辺のリンゴ農家の収穫が始まる時期まであと僅かです。

(完)

 

 

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リンゴ農家を傍から見る・・・⑤改めてBさんの収入を検証すると

2013年08月19日 | 世の中のあんなコト、こんな事

2反歩の広さで主にフジを生産するBさんの収入を
これまでに分かった数字から計算すると
収穫したリンゴ全てを市場(いちば)に出荷する場合の1年間の売上は
160円×3600kg×2反=115万2千円

なのに、Bさんは50万円も儲からないと言います。

とすれば、あとはここから差し引かれる諸経費の問題しかないと思うのですが
この部分についてのデータ数字を見つけることができません。

正確な回数は不明とは言え、10回近くに及ぶ消毒とそのためのエア設備
その他、灌水の設備や自走式草刈り機&ビーバーと呼ばれる刈払い機など
動力のためのエネルギー代を含めたら
それなりにお金はかかりそうではあることは確かです。

自家消費用に数本のリンゴの木を持つ友人Oさんが言うには
6~7割はこうした経費が掛かるはずだそうですので
残る儲けは3~4割、つまりは35~46万円となり
「50万円も儲からない」と口にするBさんの話とも合致します。

この程度なら、5カ月間、延40日のスキー初心者向けコーチのアルバイトで
若者に囲まれて楽しみながら稼げてしまいます。

ちなみに一般的な物販は大体、商品仕入れ価格×1,5=小売価格 
逆に言ったら 小売価格×0,66・・=仕入れ価格 ですので
いわば製造業である農業もこうした“6~7割の経費”が原価になるとしたら
普通の物販と全く同じ価格構成になってしまうことが分かります。

もしこの内容の物販で1年間115万円(月10万円弱、25日営業で1日4000円弱)
の売り上げしか上がらない店なんて、自宅の一部を改造してお婆ちゃんが営む
子供相手の駄菓子屋ならいざ知らず、何年モツことやら。

独立店舗だとしたら、そもそも店番していて
孤独に耐えられなくなってしまうことは間違いありませんし…。 

Bさんがリンゴ生産で儲けを増やすには設備や機械等はどのみち必要なのですから
2反歩よりももっと広い、でも夫婦二人以外の人手に一切頼らなくて済む規模まで畑を広げることで
経費率(原価率)を下げることが必要なのでしょう。

もしくは、直接消費者に届ける販売ルートを見つけ売上高自体を増やす方法もありますが
安易に流行のネット販売などに飛び付くことは危険で、近所の直売所や
地元ケーキ屋などの安定した販売ルートの確保が必要だと聞いてもいます。

こうして、Q&Aの回答にあった1反歩当たり28万円(2反歩56万円)の年収は
規模の大きな畑の数字であって、Bさんのように小規模の場合には
「経費率が高いためそこまで達しない」という極めて当たり前の結論に行き着くとともに
食べるならリンゴよりもモモやブドウ、サクランボの方が好きですし
今のところ農作業そのものに特別な魅力を感じているわけではありませんので
「オイ、あんたもリンゴを作らないか?」と再度、Bさんに問われたら
次からははっきりと「やりません!」と答えることが出来るようになった次第です。

 

 

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リンゴ農家を傍から見る・・・④1本の木の収穫量と売上

2013年08月18日 | 世の中のあんなコト、こんな事

(データ数字は長野に近いと思われるJA青森のものです)

りんごの木は1反歩(10a)当たり大きい木で18~20本
わい化栽培と呼ばれる低い小さい木の場合は
  90~330本(普通は125本)くらいが植えられています。

  喬木(たかぎ)と呼ばれる大きい木になるリンゴの生産量は
普通1反歩当たりで2000~4000kgですので
1本の木では100~200kg、数にして300~600個位が成ります。

わい化栽培の125本植えで3000kg採れるとすると1本当たり24kgですので
80個位の計算となりますが木によっては40~50個のこともあります。

つまり、どちらもリンゴ1個の平均の重さは300gです。

参考ですが、我家の周りはわい化ではありませんので
1本につき15坪(50㎡)ほどの土地が必要でそこに500個が生るのですから
1個当たりに必要な土地は31cm四方ということになり、これはダイコンと同じ位です。

では、価格は? 

2010年産りんごの1kg当たりの市場単価(*)は
 東京:つがる211円、王林286円、陸奥324円、ジョナゴールド328円、ふじ361円
(平均340円ですから1個110円位)

  青森:つがる112円、王林129円、陸奥159円、ジョナゴールド168円、ふじ174円
(平均160円ですから1個50円位)

*…市場(マーケット)で売買されている価格
普通、物販では×1,5くらいが小売店頭価格になります。

  なお、小売店に並ぶ場合、青森では少し傷のあるものも売られているのに対して
東京では傷のないものしか置かず、また運賃などを加算しますので値段が高くなるそうです。

〔リンゴ生産についてこれまでで分かった概略〕

・1kgの市場価格(直販でない時はこれが売上になる)160円
つまり、1個の重さは300g、50円で売れると思えばよい

・1本の木から500個、150kgが収穫できる

・1反歩当たりの収穫量は3600kg、つまり3,6トン

 

 

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タバコ喫煙に、何もそこまで言わなくても

2013年08月16日 | 禁煙してます

私はまだ観ていないアニメ映画「風立ちぬ」に
数多く登場する喫煙シーンに対して禁煙学会が苦言を呈すると
今度はその苦言に対する批判が多く寄せられるなど
思わぬタバコシーンの賛否両論が巻き起こっているようです。

20代に2年間と50代に半年間の過去に2度、禁煙の経験があるものの
今ではまた1日1箱のタバコを楽しんでいる私には
この団体の“過去の悪しき歴史にはフタをして隠せ”的な苦言には
何もそんなところにまで口を挟む必要がないのでは、と思えてなりません。

30代の頃まで、会社の会議室などはタバコの白い煙がもくもくと立ちこめて
対面の人の顔が煙っていることは日常的な事実、つまりは
これも当時の社会風景の一片だったことは間違いがないのです。

あれから2、30年、こうした団体の“ご尽力”のおかげもあり
喫煙者はあらゆる場所の隅っこに設置された“隔離部屋”に閉じ込められ
文字通り、世間の片隅で肩寄せ合って煙を燻らせているわけで
公共の場が全面禁煙になったり、採用段階で禁煙の約束を取り付ける会社が増えるなど
近い将来、世の中から抹殺されてしまうことは、もはや誰の目にも明らかです。

民間を装ってはいても国が売っていることに代わりはなく
税負担率が6割を超える理不尽さに耐え、2兆円を超える国家財源を担っている
我々喫煙者に対する処遇としては大いに不満なのですが
これも健康を第一に考えるようになった時代の変化のためと諦めているのです。

せめて、実在した過去の風景としてアニメに描くことくらいはゴチャゴチャ言わず
「そんな時代もあったなぁ」とか「そんな時代もあったのか」と
笑って懐かしんで欲しいものです。

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リンゴ農家を傍から見る・・・③石(こく)について

2013年08月14日 | 世の中のあんなコト、こんな事

人口約3000万人のうちの実に80%が農民の江戸時代
その大半が最大の基幹産業である米作りに携わっていたのですから
まさに国を上げて米を作っていたことになります。

面積を表す日本の単位である“反”も元は
「米1石の収穫が上げられる田の面積」として定義されたものでした。

この体積(容量)の単位の“石”は
「1年間に成人が食べる米の量を1石」としたものです。

つまり、かつて日本人は1日3合の米を消費していましたので
3合×365日=1000合の米が
1反=300坪(=10a=1000㎡)の田んぼで収穫できたことになります。

ちなみに、1石 =1000合=10斗=100升、米俵だと約150kg=2俵半です。
(1日当たりにすると0,4kg)

これにより、戦をするのにどれくらい兵士の食料が必要か
例えば30日の戦になると予想すると0.4×30日で一人当たり12㌔
5000人を派兵するなら60トン、1000俵(400石)の米を確保しなければなりません。

また、相手はどれくらいの兵力がある国か、例えば、加賀百万石だと100万人の兵士を
1年間食べさせることが出来る規模の大きな国という判断が付くことになるのです。

意外と知られていませんが、徳川幕府自体は400~500万石だったそうです。

俵(ひょう)は1つの俵(たわら)に入る米の量(体積)ですが
一般的な米の密度はほぼ同じであるため、同じ体積の米であればほぼ同じ重さとなるので
今日では俵は米の重さ(質量)の単位となっています。

 1俵=4斗=72 リットル(体積)=60kg(質量)

江戸時代の絵画には、これを担いでいる人足の姿がよく描かれていますので
成人男性が持つことができる限度の重さだったのかもしれません。

参考までですが、現代社会の宅配便はドライバー1人が積み下ろしをしますので
60㌔はおろか、30㌔を超える荷物は重量オーバーで引き受けてもらえず
複数にするか、もしくは宅配便ではない普通便にしなければなりません。

ところで、日本では明治時代に1升=約1.8L(リットル)と定められましたので
1斗=約18Lとなり、この容積の直方体形のブリキ缶はかつて
「一斗缶」と呼ばれていましたが、今の正式名称は「18リットル缶」です。

灯油などを入れるプラスチック製の容器(通称:ポリタンク)は
一斗缶の代替として作られたもので、その容積は1斗(18L)か
それより少し多い20Lになっています。

 

 

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お墓の悩み

2013年08月13日 | 葬祭と相続の記録&自らの終活

お盆の墓参りに行きました。

詳しい事情には触れませんが、私には入る“可能性”のある墓が2つあり
向かって左が私の生家、右が女房家の墓で
こうして並んで建っていますので墓参りも一度で済んでしまうのです。

可能性という理由は、今持っている知識が前提ですが
祭祀財産を承継しない場合、そこに入るには承継者の許可が必要だからです。

このため、いちいち許可を仰ぐ必要がない新たな墓を造ることも考慮しています。

そしてもう一つ、この考えをちょっとばかり後押しする個人的事情は
長女が結婚するにあたりイスラム教徒(ムスリムとも言うらしい)になったからです。

つまり、30代の彼女にはまだ現実味がないでしょうから話したことはありませんが
死に対する認識が全く異なることに基づく土葬など
日本人として全てを受け入れられることが今後もできるのかどうか
もしできない場合の選択肢として残しておいてやりたいと思う親心からです。

もちろん旦那と一緒と望むならそれが一番なのでしょうが…。

男性の平均寿命80歳まであと16年
とは言っても、介護なしで暮らせる健康寿命までは僅か8年しかないのですから
墓は決して遠い未来の話ではないことをお盆は改めて気付かせてくれます。

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リンゴ農家を傍から見る・・・②田畑の広さの単位

2013年08月11日 | 世の中のあんなコト、こんな事

「Bさんのリンゴ畑は2反歩」など
農家の方と田畑、つまり耕地の“広さ”の話をする場合
街なかの家屋、敷地に通常使われている坪という単位は使われず
反(たん)や町(ちょう)が登場し戸惑ってしまいます。

もちろん、a (アール)やha(ヘクタール)など
1度も聞いたことがありません。

大工さんが未だに寸や尺を使っていたり
不動産屋さんがほとんど坪で話したりするのと同じく
日本固有の“尺貫法”が実社会で脈々と生き続けていることの表れです。

㎡にしたところで、具体的な広さが掴み辛いからでしょう
「東京ドームの〇倍の広さ」など補助的な説明がくっ付くことが多々あります。

反・町は“面積”の単位ですが“長さ(距離)”にも使われたり
反は“布の大きさ”を表す際にも使われますので
それらと区別するため、面積の時は反歩(たんぶ)・町歩(ちょうぶ)と呼ぶこともあり
尺貫法が廃止されてから育ち、かつ職業的にも
使い慣れない環境だった私などにはかなり厄介です。

田畑の広さ(面積)の話をする時には
≒(約)は便宜的に=(イコール)としても何の問題もないはずで
そう置き換えてこれらの関係を見てみます。

1坪=畳2畳の正方形の広さ

1反=300坪=10a

1町(歩)=10反(歩)=3000坪=100a=1ha

1a=10m×10m=100㎡=30坪

この程度を押さえておけば大体の話は通じると思います。

ところでこの反は
元は「米1石の収穫が上げられる田の面積」として定義されたものでした。

加賀百万石など、実は知っているようで知らない“石(こく)”についての話は次回に。

 

 

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リンゴ農家を傍から見る・・・①勝手に予想したおよその収入

2013年08月10日 | 世の中のあんなコト、こんな事

「オイ、あんたもリンゴ作らないか!」

「でも、年間でどれくらい儲かるんですか?」

「“金勘定”でなく好きでなければ農家はできないよ」

「・・・」(そうなんだ!?)

うちのすぐ南に隣接してリンゴ畑があるBさんとの2年前のやり取りです。

Bさんは私より2つ上、かつては県職員だったこともある理論派
先日、映画「奇跡のリンゴ」まで観に行って農法に触れていなかったと
嘆いていたのですから研究熱心でもあるのでしょうが
少なくても疑問に対する答えにはなっていません。

「好きでなければ」ってリンゴが好きってこと?それとも農業が好きってこと?

「金勘定でなく」からして商売として奨めているのではないことは確かですから
かなり少ない収入であることは予想できました。

以来、我家の周り中のリンゴ農家の収入に興味があったのですが
誰に訊いてもはっきりした数字を教えてくれません。

知っているのに答えないのか、実は本当に知らないのか…。

そんな折、たまたまこんなQ&Aを目にしました。

Q:りんご農家の人に質問です。
消毒やかかる手間を引いた手取りで
10a当たりいくら位の年収になりますか?
品種毎に答えてくれれば嬉しいです。

A:10a当たり3600kg収穫できて
フジ…所得 270,000円
ツガル…所得 280,000円
フジ(わい化)…・粗収入850,000円  所得 600,000円

10aと言えば1000㎡、いわゆる1反歩・300坪とほぼ同一とされています。

そこで先日、酒の席でフジを作っているBさんにこの数字の真偽を尋ねてみたところ
「それは良い数字でなかなかそこまで稼げないよ」

ちなみに、Bさんのリンゴ畑の広さは2反歩だそうですので
多分50万円くらいなのでしょうか?
(口ぶりからしてもしかしたらもっと少ないのかも)

単純にこの数字だけを見たら案の定というか、予想通りの少額です。

農業に携わったことのない私には普通の600坪と言えばかなり広い土地に思えます。

なのに、奥さんと二人、あれだけの手間と気を遣って育てても
1カ月ではなく1年で僅か50万円ほどの収入ですって…。

数字の出所がはっきりしないQ&Aの数字はともかく
畑にまつわる話をアレコレ“寄り道”しながら
Bさんの2反歩のリンゴ畑から上がる収入を私なりにさらに考察してみます。

 

 

 

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籾米に穀象虫(コクゾウムシ)が!

2013年08月08日 | 日々の暮らし

二女の旦那の実家から「籾米(モミゴメ)」を1袋いただきました。

籾米は単に籾(モミ)と呼ばれることもあり
脱穀で籾殻(モミガラ)を取り去る前の状態を指しますので
“籾殻付きの玄米”と言ってもよいと思います。

玄米には胚芽が付いていて
これを適当な温度と湿度の条件下で播くと発芽するため
籾を“稲の種”と思いがちですが、実際は“稲の果実”です。

そして中の玄米を精米すると
いわゆる白米になりますが栄養豊富な胚芽は除去されてしまいます。

籾米(籾)⇒〔脱穀〕⇒玄米⇒〔精米〕⇒白米

以前、日本の場合は法制度上の理由から全て玄米もしくは精米された白米で
取引きされるのが通例という話は聞いたことがあります。

ちなみに、普段から我家では玄米を混ぜたご飯を食していますので
頂いた籾米も少し分けてすでに1回、JAに設置されているコイン精米機に
女房が持って行き一部を玄米、残りを白米にしてあります。

その時すでに、入っていた袋に小さな“黒色の虫”がいたかもしれないのに
全く気付かず、数日前に見つけて大騒ぎに!

これがコクゾウムシと呼ばれる有名な虫であること
そして同時に、天日干しで駆除できることもネットの検索ですぐに判りました。

そこで天候が猛暑に戻り快晴だった昨日、早速、屋外で実行してみたのです。


(大きさは3mmほど。象やオスのカブトムシのような形をしていて
白米より玄米や籾米の方に付き易いそうです)

シートにお米を薄く広げると出るわ、出るわ、その数10cm四方に5匹以上
多分、陽の光に弱いのでしょう、一斉にシートの外に避難します。

逃げ遅れたものは動きが鈍くなり、やがて動かなくなりましたので
そのまま死んでしまうのでしょうか?

昔は米櫃(こめびつ)の中でよく見かけた記憶がある
小さなウジムシのような虫も4、5匹見つけこれは手で潰しました。

コクゾウムシは甲虫類、メイガは蛾の幼虫で
米粒に産卵して孵化した幼虫は米粒だけを食べて世代を繰り返すことができ
1年に3~4回世代交代をし暖かい季節ならたちまち増えてしまうこと
そして、いずれも無農薬や減農薬栽培で育てたお米の貯蔵中に発生し易いとのこと。

いずれも食べても害はないそうですが
予防に良いとされるトウガラシを同封してこのムシ騒動も一件落着した次第です。

 

 

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ジャガイモ掘りを急がなければ…

2013年08月06日 | 自然農法による自給用野菜作り

孫達に食べさせたい一心で
100個を超える種イモを植えたまではよかったのですが
当然、昨年の2倍を超える株数のうえ、除々に育て方が上手くなったことで
1株当たりに生る個数も増えたため、イモ掘りに事の他タイヘンな思いをしています。

私より10日早く植えた隣りのAさんが2週間程前に収穫をし始めたのを見て
“試し掘り”をしたところでは私のはやはり少し早いような気がして
ついついここまで引き延ばすことになってしまいました。

「長期保存するためには2、3日晴天が続いた後が良い」というのに
1日1度は雨が降る天候が続いていて、それも結構激しい雨になることが多く
水はけの悪い私の畑は表土さえ乾くことがなかったためです。

今年の夏は地域によって猛暑と豪雨の2極化になっているそうです。

そして中間に位置する長野県、特に長野市のある北信地方は
むしろ後者の傾向にあるようで雨が多い気がします。

そんな中で止むを得ず、少しの晴れ間を見つけては掘り出しているのですが
濡れた強い粘土質の土は表面にまるでボタ餅のアンコのように張り付いてしまい
“払い落す程度の土付きが長期保存に良い”と言われてもとてもそんなわけにいかないのです。

すでにようやく終えた40株ほどの「男爵」の大きなイモの5個に1つは
多分、ナメクジに寄るものと思われる穴が開いていましたので
今朝も降っている雨にもちょっと気が焦っています。


(これはメイクイーン)

そもそも“長期”とはどのくらいの期間を指すのかさえ分からないので
半分は綺麗に水で洗い落としたい気持ちに負け
残りの半分をこのボタ餅状態のまま保存して試してみることにしています。

ベタベタと長靴やスコップにもくっ付く土に悪戦苦闘しつつ
Yさんに「収穫が遅れると土の中で腐ってしまうよ」と脅かされたこともあり
40株ほどの「メイクイーン」の半分はすで収穫しましたが、まだ同じ程度の数の「キタアカリ」も
猛暑に戻るという予報の今週中には掘り出してしまわなければなりません

 

 

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