保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

シロを忘れない・・・飼い猫になるまでの記録②

2021年08月25日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

2カ月前(2021年6月16日)

本来は南側の庭のあちこちでこうして過ごしているはずなのに
昼頃にこれまで聞いたことがない外の北の方角から
「ニャー」とか細く鳴く声が。。。

シロの声であることは確かなので急いで探すと
初めてこんな場所に臥せっていてかなり衰弱した様子に見え
背中を撫でると酷くコケて骨ばってしまっていました。

こんな急激に一体何が起こったというのでしょう?

餌を置いても口にせずしばらくしたら
いつもの南側の庭に移動していました。

大丈夫 !?

何はともあれ、本宅Yさんの奥さんに電話したのは
処方された腎臓の薬を飲ませていると聞いていたからで
病状の急激な悪化を心配してのことです。

この際、良い機会なので画像に寄る服薬治療ではなく
ちゃんと診察を受けさせた方が良いのではと思い立ち
抱きかかえようとしましたが、それはダメなほどに
暴れて逃げようとしましたので止めました。

その後落ち着いたので
「このまましばらく様子を見ます」と再度電話。

数時間経った夕方になって80代後半のYさん奥さんが「連れに来た」のに
「抱っこは出来ない」と言うので止むを得ず私が抱きかかえて
プラ衣装箱に入れてYさん宅まで連れて行って箱ごと置いて来ました。

実は私も抱っこ出来たのはこの時が初めてです

(6月17日)

Yさん奥さんとお嬢さんが箱の返却を兼ねてお礼に見え
メロンと缶ビール3本を頂きました。

(6月20日)

「昨日から行方知れず、来ていないか」と電話あり。

もちろん昼間は来てずっと寝ていましたが、夜は必ず
いなくなるので本宅に戻っているものとばかり思っていたことを
伝えると、また我家に来てしまわないよう18日から自作ケージに
閉じ込めていたものの、あまり出たがるのでご主人が
つい開けて逃走した以降、実は一度も戻っていないとのこと。

(6月21日)

その後連絡はなく、気になってYさん宅を午前中に訪れてみると
ちゃんと中に伏せていたのでホッとしました。


(開けっ放しの石油ストーブのガードを流用したケージ)

しかしこの日を最後にずっと我家で過ごすようになり
Yさん宅には一切立ち寄らなくなったそうです。

たった1度の拘束がこうした事態を招いてしまったと
奥さんとお嬢さんはかなり後悔していましたが
シロの本当の気持ちは理解できません。

Yさんご主人が室内の出入りを嫌っているのに反し
我家は出入り自由にしていることも一因の
可能性がある気がしてなりません。

こうして我家の飼い猫としての
僅か2カ月弱のこちらの生活が始まったのでした。

(一旦終了)

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シロを忘れない・・・飼い猫になるまでの記録①

2021年08月22日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

6年前(2015年10月)

女房の"餌付け"が上手く行って
不定期に通って来るようになりました。

ただまだ警戒心は強くすぐにこうして身構えます。
その頃「シロ」を尾行(その記事)して見失いましたが
野良仕事中の知人TさんからYさん宅で
餌を与えているとの情報を得たので訪問してみました。
ちなみにTさんはお隣りの住民で池の金魚を奪われたことが
あるそうで、予防対策にネットを張り巡らせたそうです。
Yさん宅では飲食業を営む40代お嬢さんが店の残り物などを
与えて特に大事にしているという話を聞いたことから
以降、我家ではYさん宅を「本宅」と呼ぶようにしました。
偶然にも両家での呼び名は同じ「シロ」でした。

4年前(2017年5月)

ブラッシングをさせるほどに慣れて来ました。

ただゴロゴロとノドを鳴らすのですが、ふとした瞬間に
爪を立てた猫パンチや「シャー!」と嚙みつかれて
少し出血したりし、人間との付き合い方が
分からない様子がありありでした。
当然、"甘噛み"など全く出来ませんでした。

 

2年前(2019年7月)

ほぼ日参して来る玄関先でヘビに出くわしても"平気の平左"
さすが野良だと感心してしまいました。
もちろんネズミを捕って食べている姿も目撃しています。

この頃から室内にも立ち入るようになったものの
1周見回るとそそくさと速足で帰って行ってしまいます。
餌も外の方が落ち着いて食べられるようでした。

事件①:翌年Oさんの獣害駆除用「くくりワナ」に掛かった際に
前足を負傷し姿が見えなくなった時はずいぶん心配しましたが
1週間ほど後に片方を引きずりながら姿を現して
一安心したことがありました。
全治には1カ月ほどを要したはずです。


(ハクビシンが掛かった時)

事件②:この後のいつだったか、初めて左耳の欠損と出血を見た時
てっきり他の猫やケモノと争ったためのケガと思いました。
カラス2羽に襲われていたという情報も耳にしていたので。
この時点で獣医の診察を受け皮膚ガンを切除されていたら
また甲状腺の異常についても早期の服薬治療ができたはずで
もう少し長生き出来たかも知れないのですが
どちらも"完全室内猫"にしなければ無理だったことを考えると
これがシロの運命だったと考えるしかしょうがないのです。

 

3カ月前(2021年5月)

必ずしも空腹でなくても1日に2~3回
通ってくることもたびたびになっていました。

南側の庭の色々な場所でゆったりしていましたが
ふと気付くと姿が見えなくなっている
我家ではそんな過ごしでした。

このちょっと前頃から痩せて来たことを心配したYさんのお嬢さんが
捕捉を試みて失敗するも近間の獣医からスマホ画像での診断による
腎臓の薬を処方されて餌に混ぜて飲ませ始めたそうです。

(続く)

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シロの死・・・(後編)心からのありがとうを

2021年08月17日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

いくら難病を2つも抱えていたことが後で判明したからと言って
野良猫シロを飼い猫にして看取ろうと決めてから
まさかこれほどの短期間で結末を迎えるとは
正直思ってもいませんでした。

振り返れば大変でしたがあっという間の
でもとても幸せな2カ月弱でした。

シロもこれまでの人との触れ合いの不足分を取り戻すかのように
精一杯甘えて"飼い猫"になろうとしていたようです。

 

野良猫だったシロが、野良(屋外の野や野原)で死ねたことは
きっと本懐だったに違いなく、一方成り立てとは言え
飼い主の私にとっての唯一最大の救いは、硬直が解けた後の柔らかで
綺麗なままの亡骸を見つけて我家の庭に埋葬できたことでしょう。

最後に姿を見た夕方からは2夜と半日の42時間後だったことが
このお互いの事情のギリギリの接点だった気がしてならず
その上左耳欠損部の赤い出血と黒いカサブタを洗い流すに
十分な雨も絶え間なく降り続いていてくれました。

甲状腺機能亢進症と皮膚ガンの進行による本人の苦痛を考えて
様子を見ての安楽死を申し出る時期さえ模索しながら
暮らしていたのですから、この状況での別れを
幸運なこととして受け止めるしかないと
努めて考えるようにはしています。

でも、淋しい。

もっと早い時期に我家の飼い猫になって
治療を受けていたらなぁと考えることなど
さらにしょうもないことと分かってはいても。。。

悲しい。

ただ今は時の流れがこの淋しさと悲しさを薄めてくれるまで
じっと耐えながら暮らすことにしましょう。

 

シロの薬を入れていた器を墓石代わりにし
平地が一望できるお気に入りの木製台と日陰
そして"猫穴"があった庭の南西の片隅に土葬しました。

シロ、これからはずっと
ここで安らかに眠ってください。

そして伝えます、心からのありがとうを

コメント (3)
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シロの死・・・(前編)ついにその時が

2021年08月16日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

夕方、姿が見えなくなって
雨が降り出したその夜にも戻って来ませんでした。

これはその前々日の午前中の姿です。

この日から食は極めて細く、新たな高級フードは
さすがに食いついたものの量は僅かでしたし
オシッコと水を飲む以外のほとんどを
室内で過ごしていました。


("迷子札"の赤い首輪もすんなり受け入れました)

そして豪雨になった翌日の昼間もその夜も
ずっと待ち続けましたが、かなり空腹のはずなのに
帰って来ない。。。

少し治まった雨の中、翌々日の昼になって
さすがに黙って待っていることが出来なくなりました。

そして探し始めて僅か15分、南隣りBさんのリンゴ畑の草の上で
息絶えていたシロを見つけたのは午前11:23のこと。

玄関から直線で30m、雨で全身グッショリ、目は開いていましたが
苦しそうな表情ではなく、死後硬直はすでに解けていましたので
死後24時間以上は経っていたのでしょう。

この間降り続いた雨によって左耳の出血と分厚いカサブタは
綺麗サッパリ流され、まるで皮膚ガンを患う以前の
姿に戻ったようで、その上獣や虫による損傷も全くない状態だったので
目を閉じさせたらまるで眠っているかのような静かな姿でした。

皮膚ガンのため縮められた余命を全うしたというよりも
甲状腺機能亢進症により燃え尽きるように
息を引き取ったのでしょう。

隠れ家に潜んでじっと回復を待つもそのまま息絶えることを
「死に場所を探して姿を消す」とされているネコの、それも
僅か2カ月前まで野良だったシロの遺体を見つけられたこと自体が
経験的には奇跡に近い幸運としか言いようがないのです。

死を覚悟したシロが成り立て飼い主のためにせめて姿が見える
草の上までと、最後の力を振り絞ってくれたに違いありません。


(診察時2.4㎏あった体重は1.5㎏に)

抱きかかえて帰った玄関先でカゴに入れて
すぐにドライヤーで乾かしたら脱毛部分にかなり生え出した
白い毛もふさふさになりこれで息をしてお腹が動いてくれれば。。。

女房と二人、号泣。

(続く)

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「猫つぐら」をいただいた

2021年08月08日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

豪雪地帯の北信濃では、昔から長い冬の間の手間仕事として
竹や稲藁を使った民具などが作られて来ていて
県の「伝統工芸品」にも指定されています。

稲藁を籠状に編む「つぐら」もそのひとつで、赤ちゃんを入れて
寝かせておく「ぼぼ(赤ちゃん)つぐら」、おひつを入れる「飯つぐら」
そして今回、シロの"本家"のお嬢さんからいただいた
「猫つぐら」などがあります。

保温性に優れているので寒い冬場には良いですが
夏場にまさか入ってくれるとは想像すらしていませんでした。

ところが。。。

現代を生きるニャンコというもの、"映える画像をどうぞ"とでも
言いたげにちゃんと中に納まっているではありませんか!

(ただしこの日だけ)

もちろんこのショットをお嬢さんにお送りしました。

(続く)

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真夏は場所日替わりで"ぐうたら"過ごす

2021年07月29日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

暑さのせいもあったのでしょうが、甲状腺機能亢進症により
身体がきつかったのかも知れません。

(続く)

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"昭和30年代"の飼い猫と同じ暮らし振りに

2021年07月20日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

昭和30年代の小学生の頃はずっとネコを飼っていて
その2つの理由は親から聞いています。

1つ目は、生まれ育ったのが商家だったためで
いわゆるゲン担ぎの"招き猫"としてかなり小さな頃から
代々「タケ」と呼ばれるネコが必ず共に生活していました。


(昭和33年頃。上方の駅から約500m)

まだ一汁一菜の頃、取り分けられた自分用の一切れの魚を
ちゃぶ台の上から一瞬のすきに奪われても、それを取り返さないと
ご飯を3膳「おかずなし」で食べなければならない"悲劇"も
今となれば昭和という時代の苦い思い出の一つです。


("くわえる"にちょうど良いこの高さ〔再現画像〕)

そうです、この頃はペットフードなどという
気の利いたものなどなく、人間の残飯を与えられていたことは
「猫飯(ねこまんま)」が残った冷や飯に味噌汁をぶっかけ
出汁が抜けた煮干し等が乗ったものを指すことからも分かります。

また残飯である以上、人様が先に食べるのですから
隙あらばと狙われるのは当然なわけで、正にサザエさんの主題歌
「お魚くわえたドラ猫~」の如くの被害を結構受けたものです。

ちなみにかろうじて奪い返せた魚は、例え土などの
汚れまみれになっていようと払い取ってちゃんと食べました。

そして2つ目はもちろんネズミ対策のため。

今ではほとんどお目にかからなくなっている尻尾を除いた体長が
15㎝くらいはあるドブネズミがほぼ毎晩、天井裏を駆け回っていたりし
それを篭型ネズミ獲り器で捕まえたら近くを流れる川に沈め
水死させてからその川に流すなんてことは、親に言いつけられた
お手伝いとしてとても楽しい"遊び"の一つでした。

生活雑排水は全て家の裏を流れる溝(どぶ)に流していたのですから
そこを行き来するネズミの姿などごく当たり前に目にした時代のこと
ネコはとても重要なパートナーだったことは確かです。

今でもこの目的でネコを飼う農家は現存し、事実
北隣りのKさん宅には数年前までその"担当"がいたと言います。


(同じ頃。突き当りの善光寺まで約800m地点)

捕獲すると食べる前に見せびらかすため"半殺し"のままくわえて来るので
それを褒めてやるとさらに精を出すものだと親に教わりました。

40年代になると下水道が急速に普及し、また
冷蔵庫に食品を保存できるようになったためもあってか
市街地でネズミの姿を見た記憶そのものがなくなっています。

その後自らが家庭を持つようになった頃からはダイニングキッチンが
急速に流行り出したので"ちゃぶ台の悲劇"は消え失せました。

ちなみにダイニングキッチンは
ダイニングルーム+キッチンの和製英語です。

一方で、それ以降はずっと犬を飼うようになったため
ネコの飼い方の変化を知る機会は全くありませんでしたが
テレビ等で見る限りでは「完全室内飼育」が多いのでしょう。

ただしこのシロ、今は"飼い猫"風になってはいても生来の野良ゆえ
とても「完全~」は無理と思い、60年前の昭和20~30年代当時の
飼い方とほとんど同じ"半ノラ"状態にしてあげています。

つまり当時の家庭は施錠する習慣自体がなく、また全てが
木製引き戸のためキャッチはなくネコでも爪を掛けて
開けることが出来たので基本的に家の出入りは自由でした。

同じく2階の窓も夏は"エアコンなし"のため開けっ放し
冬は暖房用練炭や炭団(タドン)等の一酸化炭素中毒防止の換気で
しょっちゅう開けるため、屋根~塀~地上とどこへでも
行けたのですから、要は単に食い物がもらえて必要なら雨風が
しのげる場所が飼われている家ということだったのかも知れません。

そこで、綺麗好きな人には土足で出入りするなどトンデモナイと
言われそうですが、そもそものボロ屋をいいことに
アルミサッシに猫穴付き木製アタッチメントを装着し出入り自由に。

エサは飽きないように様々な種類をとっかえひっかえ
常時用意してあり「いつでもどうぞ」的に、そして糞尿は
外の草の上で自由気ままなため、オシッコは数回、ウンチを
なさっている姿はまだ1度も見たことがありません。

こうした環境が今の所すっかり気に入ったらしく
"本家"には一切立ち寄ることがなくなっていると聞くにつけ
全く持って申し訳としか言いようがないのです。

ただ数日前には、2年かかって餌付けした以降ずっと世話を
し続けていたYさんのお嬢さんが「どうしても撫でたいから」と
尋ねておいでになり、1カ月振りのシロもちゃんと覚えていて
ゴロゴロとノドを鳴らして寛いでいたのを見てちょっと安堵。

これで逃げられた日には
彼女があまりに可哀そう過ぎるというものです。


(縁側の籐製イスが最近のお気に入り定位置)

いずれにしても今後の"身の振り方"は
シロ本人が決めれば良いことと申し合わせは出来ています。

(続く)

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鎮痛剤の効果がある気がする

2021年07月15日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

耳のパタパタとそそくさと速足で動き回るパニック的行動は
カサブタを剥がた後の激しい痛みが原因と、私が勝手に推測して
7日分のシリンジ入り鎮痛剤を処方してもらいました。

ただ毎日飲ませる必要はないと考えて「頓服」として使用し
それでも6日間ですでに4本を飲ませています。

もちろん"一応"効果があると思えるからです。

一応と付けざるを得ないのは頓服用にしたからで
やはり毎日飲ませた上で、こうした一連の行動が出るかどうかを
見た方が良かったのかも知れず、再度A先生に相談してみるつもりです。

〔普段の生活の中で見せたシロの3ショット〕


(クルミの木)


(手袋入れのプラボックス)


(古いリンゴ箱)

(続く)

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A先生は「痛くはないはず」と言うけれど

2021年07月11日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

皮膚ガンの黒いカサブタを後ろ足で掻き取ってしまい
ピンクの内部組織が出血で真っ赤になった左耳をパタパタさせながら
パニクったようにあちこち歩き回る理由を獣医のA先生は
「気になる不快感からでしょう」と言い
「痛くはないはず」とも。

私的に解釈するなら、これだけ分厚いカサブタとなると
痒かったりしてかなり気になり、後ろ足でいじった結果剥がれると
今度は酷く痛くなるという流れが自然だと思うのです。

出血が止まり新しいカサブタが出来始めると、このパタパタも
頻繁にはしなくなり行動も落ち着きを取り戻すのですから
やはり痛さと関係があり、もしそうだとすれば
この苦痛は出来るだけ取り除いてあげなければなりません。

痒みと痛みを感知する神経はかなり重複するとも聞いています。

痛くないならそれは良いことですし「効かなくても構わないので」と
先生に頼み込んでこの猫用鎮痛剤7日分を処方して頂きました。


(メタカムシロップ)
・猫用非ステロイド系消炎鎮痛剤
・シリンジ(注射筒)を用いて経口的に投与


犬歯(猫歯?)の奥から口に流し込むには当然、野良を
抑え込まなければ出来ないわけで、今後のことを考えると
こうした"無理やり”は出来るだけ避けたかったので
試しに缶詰キャットフードに混ぜ込んでみると綺麗に完食!

これで結果的に出血時の行動が変化して普段の通り
落ち着いてくれれば原因は疼痛だったことになるのですが、さて。。。


(お気に入りの水飲み場)

(続く)

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耳の「皮膚ガン」もたちが悪い

2021年07月07日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

「甲状腺機能亢進症」は、治療せずに放置した場合には
病気による異常な活性化のため内蔵に負担がかかり
それによって燃え尽きるように死んでしまう
残酷な病気だそうです。

目に見えて痩せたことから、すでにかなり
進行していることは想像するに難くありません。

治療は処方された小さな錠剤を半分に割って2袋の粉薬に分け
これを飲ませて1カ月後に再度血液検査を受け
薬の量を調整するとのこと。

要は体重の減少が止まってくれるかどうかが
重要なポイントになるようです。

一方「脱毛症」と「皮膚ガン」のうち、脱毛症については
「皮膚炎ではなく、原因の特定は困難だが甲状腺異常の影響や
別のストレスも考えられるのでしばらく様子を見るしかない」。

これは止むを得ないとして
予想外に対処が面倒なのが左耳の皮膚ガンです。

せっかく黒い大きなカサブタになっているのに痒いからか
後ろ足で掻き取ってしまうものだからまた出血し、すると今度は
相当痛いのでしょう、耳をパタパタさせて血を
飛び散らせながらあちこち歩き回る。。。

そのたびに欠損も大きくなっているようにも見えます。

外科的に切除するしか方法はないが、軟骨を挟んだ
サンドイッチ構造になっていてそれぞれが分離して今以上に酷い
状態になる可能性もあり、さらに切除後2週間もの長い期間
例のエリザベスカラーを首周りに巻いておかなければならないこと等
A先生の話からではこれまで野良として育ってきただけに
とても対応が無理に思えてしまうのです。

転移は稀だが切除出来ない場合の余命は数カ月とも。


(急遽あり合わせの材料で作成した"猫穴")

まだ10日前後とは言え、命に関わる病を2つも抱えながら本人から進んで
我家に居ついたのですから、もしかしたら死に場所として
選んだのかも知れず、今の時点ではせめてその期待に応えて
"飼い猫"として看取ってやるつもりで世話をすることにします。

ただ"いざその時"は、世間で言われているように
姿を消してしまうのでしょうか。。。

またあまりに可哀そうな病状に進行してしまったなら
「安楽死」も視野に入れていることは本人に伝えてあります

(続く)

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ウチの飼い猫になる?

2021年07月05日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

女房が運転してA動物病院へ行く車内のいわゆる"買い物カゴ"の中で
網の隙間から手を入れてずっと撫でてはいても、不安そうに
泣き続けていたのはしょうがないことです。

診察の結果、耳は「扁平上皮ガン(いわゆる皮膚ガン)」
お腹は皮膚炎ではなく「ストレス性脱毛」
そして血液検査によって判明したのは
「甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)」。

この甲状腺については、肝酵素値が異常に高かったため
残りの血液の検査で翌日に判明したものです。

結局心配された腎臓については「異状なし」となり、画像のみの
診断で別の病院から処方された薬を飲ませているという
"本宅"のTさん宅を訪れ、この結果を報告するとともに
腎臓薬の服用は止めて頂くようにお願いしました。

もちろん事前に何ら相談することなく勝手に診察に
連れて行ったことは一応、本宅の顔を立ててお詫びしておきました。

ところがその際に聞いたのですが、昼間のほとんどを我家で過ごし
夜はいなくなるのでTさん宅でこれまで通り寝ているものと
思ってたのに実は数日間戻っていないとのこと。

お嬢さんが心配して付近を探し回ったこともあったそうな。

言うなれば我家が本宅に、Tさん宅が"別宅"にいつの間にか
入れ替わっていたという状態に。。。

そしてその後は昼夜を問わず我家の飼い猫の如く居ついて
リラックスしている姿を見るにつけ、ライバルに勝ったような
気持になりつつも、Yさんご夫婦と娘さんの寂しさは
如何許りかとほんの少し思いやってはいます。

(続く)

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最近、急に痩せこけた

2021年06月29日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

はっきりと把握できているところでは
直線で200mも離れていない老夫婦Yさん宅と我家の2軒が
主に世話をしている"地域猫"がこの野良猫「シロ(♀)」です。

年齢は不明ですが、素性からして8歳を超えていることは確かで
野良猫の平均寿命は5歳と言われる中ではよく頑張って生きています。

ちなみに飼い猫の寿命は14歳、7歳で高齢とのこと。

これほど目に見えて痩せこけてしまったのはごく最近のことで
背中の脱毛個所は自分で毛を抜いてしまうので
日に日に広い範囲になっています。

しょっちゅう後ろ足でカサブタを掻き取って血を垂らしている
左耳のケガは、娘さんがスマホで撮影して近くの獣医さんに
薬を出してもらっているとYさんの奥さんから聞いていて
この激ヤセについても腎臓病だからと
出して頂いた薬を餌に混ぜて与えているそうです。

「慢性腎不全」は6歳以上の猫に多く、腎臓の組織が少しずつ破壊され
機能不全に陥る病気で猫の死因の中では最も多いとされます。
症状が悪化して尿毒症に陥ると、全身の臓器にさまざまな障害を
引き起こしついには死に至ります。また症状が
突然悪化して
急性腎不全に陥る場合もあります。この病気は
少しずつ少しずつ
進行しますので、
症状が目に見えて現れるのはかなり
進行してからになるので、
飼い主が気づいたときにはすでに
慢性腎不全の症状が
かなり悪化しているケースが多いとされます。
【慢性腎不全の主な症状 】
・水をたくさん飲むようになった・おしっこの量が増えた
・食欲がなくなってきた・痩せて来た・吐く


(こんなに毛並みも綺麗だった6年前の秋)

この症状のうち私が把握しているのは「痩せて来た」のみ。

家にはまず入らない"野良"だけに「おしっこ」と「吐く」を
目にしたことはなく、また2軒を渡り歩くので「食欲」については
"ない"のか"満腹"なのかの判断が付きません。

警戒心が強く、キッチリと爪を立てた猫パンチ
そして迂闊に触れようものなら「シャー!」と歯をむくことは
当たり前でしたが、痩せこけたことに合わせてしなくなりました。

またこの1週間ほどは夜寝るのはYさん宅に変わりはないのですが
昼間のほとんどを我家で過ごし、声を掛けると「ニャー」と
必ず返事をし時に擦り寄ってくることさえあります。

どこか体の変調を感じ取り、一人でいることが
心細くなったのではとさえ思えます。

一方では左耳のケガから例の如く出血させた際に
パニックに陥ったかの如く、一見して無理と分かる燐家の屋根に
擁壁から飛び移ろうとして案の定、2ⅿを超える高さから
落下するなど意味不明な行動も。

そんなこんなが気になり、何となく出来そうな気がしたので
意を決して捕捉、かつて愛犬ぺぺがお世話になった
A動物病院をほぼ10年振りに訪れることになりました。

(続く)

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