実の両親は自らサッサと自立型老人ホームに入所し
実父は2年前に心不全とされる大往生により95歳でピンピンコロリと他界
その後実母は別のホームに転所して父の年齢と並ぶ今も健在。
他方、10数年前から一人暮らしだった義母は
介護に備えて同居したにも拘わらず、1日の介護もないまま
8年前に風邪から最終的に間質性肺炎に進行して42日間の入院の末他界。
かくして「親の介護」の経験が全くないのですから、その大変さを
他人の話から想像するしかないのです。
そして予想できる子供の苦労は、「気力」「体力」「お金」という
人生の3大要素を容赦なく搾取されることに他ならず
しかも、その期間がいつまで続くか誰も分からない。。。
何と言っても平成以降
平均寿命は著しく伸びっ放しなのですから。
〔日本の平均寿命の推移〕
鎌倉:24歳
室町:15歳
安土桃山:30歳台
江戸:32~44歳
明治:44歳
大正:43歳
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(昭和20年終戦)
昭和22年:52歳
昭和45年:72歳
平成2年: 78歳
平成27年:男性81歳 女性87歳
(戦前は厚労省完全生命表より作成・不連続)
昭和20年終戦より前、皆50歳位までしか生きられなかったという
意味ではなく0~10歳未満での死亡率が高かったために
全体の平均寿命が短くなっただけです。
例えば江戸時代の平均寿命は30歳台と言われていますが
あの葛飾北斎は享年90歳ですし徳川家康は73歳くらいとのこと。
結局、江戸時代から昭和(戦前)までは子供を除けば60歳くらいが
実質的な平均寿命だったようで、にしても
ことわざに曰く「親孝行したいときに親はなし」。
大体からして、父性や母性などという本能の力も借りた
「親が子供の面倒をみる」とは違い「子供は親の世話をしなければならない」
などという頭で考えた"理性のモチベーション"で行動することになるはずで
その状況を納得しつつ気持ちを維持する難儀さは想像に難くありません。
もしかしたら「自分が年老いて親の気持ちが分かるようになり
大切にしようと思った時にはすでに親は亡くなっている」
くらいがちょうど良いのかもしれません。
そんなことを思いつつも、自立した生活を可能な限り長く続けるための努力
一方できれば1~2年で済むはずの介護が必要になったら即ホームへ
入居して質素な日々を過ごすために必要なを貯える方策を
"父性の力"を借りて今も継続し続けている私がいます。
(続く)