げの運びとなった。
H5年だったと思うが当時RV車を持っていなかったホンダは、「クロスロード
(ディスカバリーのホンダ名)」と同時に、このMX型チェロキーを自社のチャン
ネルで売り始めた。
確か対米貿易摩擦が騒がれていた頃のことだったと記憶している。
傍から見てよく判らない政治的なことではあったが、この直線的デザインのチェロ
キーは日本人好みだったのか意外と売れたようだ。
実際、若い女性が真っ赤なチェロキーに乗っている姿はそれなりにカッコが良かっ
た
為替レートの関係からか「スポーツ」は一番安い時で179万円、ほとんどは19
9万円で買えたのだから確かに割安感はあった。
もっともホンダはオデッセイをH6年に発売し、これのエアロ装着車がバカ売れ
した途端にチェロキーの販売を止めているのだから“つなぎ”の役割を果たさせた
だけだったのか。
この時期一大ブームを巻き起こしたエアロやローダウンも貿易摩擦解消のための規
制緩和の産物だったのだ
当時“何でもあり”状態になった規制緩和は、今やその反動で規制強化に戻った感
がある。
民間委託の結果として耐震偽装などが発覚したことが影響しているのであって、
車検 など、かなり以前から民間に開放されている部分も影響を受け
るのはやむを得ないことなのだろう。