保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

初めての鍼灸治療

2016年09月29日 | 病気一般の話題

15年来の変形性膝関節症はヒアルロン酸局所注射で快調を維持していても
その後の慢性的な腰痛と左ひじ痛には、西洋医学では今のところ
コレという治療方法がないらしい印象を持っています。

そんな折、7月からお世話になっているソフトバレーチームに所属する若夫婦が
二人とも鍼灸(しんきゅう)師の資格を保持して開業していることを知り
ぜひ一度、体験してみることにしたのは先日のことでした。

この手の東洋医学に関して私が怖く感じる点は力任せにボキボキされることで
事実、膝痛の時に何十年ぶりに訪れた接骨院でも、うつ伏せの姿勢で
両脚を抱られベッドがズレるほど引っ張られたのでした。

接骨院・・・国家資格の「柔道整復師」が施術を行う施設。
治療の主目的は原因のはっきりした主に急性のケガで医療保険が適用される。
肩こり・慢性的な痛み・マッサージなどは保険の適用外で実費請求。
"整骨院"表示は違法の可能性あり。

X線撮影によって原因を探ることは"東西"どちらも同じなわけで
加齢のため軟骨が変形することで上下の関節の神経が触れ
痛さを感じるという診断も同じでしたが、その対処療法に違いがあり
"東"は無理やり関節の間隔を広げて神経が触れないようにする、他方
"西"は減ってしまった潤滑剤を関節液に補充することで関節の動きを良くし
軟骨や関節同士の接触、摩耗を抑えようとすることのようです。

理屈的には両方とも合ってはいても無理やり隙間を広げても
立って生活していたら元に戻ってしまうことは子供でも分かることで
「今時、力任せはないのでは」との思いもあり、またMRIでより正確な診断が下された
西のI先生の整形外科にお世話になってすでに10年近くの歳月が流れています。

ただその後加わった腰痛と左ひじ痛に関しては
I先生の「検査を受けてみますか?」というあまり積極的ではない口振りから
有効な治療方法はないに違いないと感じ検査も受けていません。

どうにもならない激痛を伴うまで進行した場合の人工関節置換手術はともかく
加齢に伴いアチコチ増える関節などの慢性的痛みをすべて取り除くことはほとんど不可能で
例えば筋肉を鍛えることで関節にかかる負担を軽減するなどの
補完する部分の補強により持ち応えさせるしかないということのようです。

ヒアルロン酸注射にしたところで、効果がなかったという方もたくさんいますので
たまたま私の膝痛に有効だったことは幸運でした。

そうした西洋医学への印象がある中でこの若夫婦に会い、もしかしたら
東洋医学の鍼灸は漢方薬のようにジワジワ効くので激しくない慢性的痛みに
効果があるのでは、と思い、かつ奥さんの方なら力もそれほど強くないので
恐怖心を抱くこともなく試しに受けてみる気になったのでした。

子供の頃は必ず目の不自由な按摩(あんま)が笛を吹きながら通りを流し
それを自宅に呼び入れて、いわゆるマッサージを受ける不思議な世界だったものが
現代ではこうした若者も加わる技術職に進化したのですから
何かの効果があるに違いないとも思いもありました。

もっとも、この按摩と整体、鍼灸はどうやら別物のようですが・・・。

整体・・・体全体の骨格や関節のひずみ・ズレの矯正と骨格筋の調整などを
手技と補助具にて行う医業類似行為の一種。 
開業はカイロプラクティック(指圧)などと同様、特に資格は不要。
「マッサージ屋さん」という位置付けなので保険治療は不可。
利用の主目的は肩こりやマッサージなどになる。

《按摩とマッサージの違いについて》
按摩は遠心的(心臓に近い方から遠い方に向けて)治療し
マッサージは求心的に行うと教科書には書かれている。
そのほか、按摩が衣服の上から(首筋や手足の先などの露出部分は
わざわざ日本手ぬぐいを架けて行うこともある)行うのに対し
マッサージは滑りをよくするためタルク(汗知らず)や
マッサージオイルをつけることはあるが、原則として膚に直接行う。
また、按摩は経路理論に従い、マッサージは西洋医学の解剖学を拠り所とする。
按摩は「もみりょうじ」とも呼ばれるように、もむ手技が多いが
マッサージは軽擦法などこする手技が多いなどと言われる。

そして今回、鍼・灸・整体を約1時間超・友人価格4千円の効果は
もともと痛み自体に日常的な強弱がありビフォーアフターが今一つ
明確ではないのでよく分かりませんでした。

ただし、施術中は結構気持ちが良かったので
また受けてみようかなぁという気にはなっています。

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8回目の草刈り

2016年09月26日 | 自然農法による自給用野菜作り

1回目:4月10日頃 
2回目:4週間後(5月03日頃)
3回目:4週間後(6月20日頃)
4回目:3週間後(7月10日頃)
5回目:2週間後(7月22日頃)
6回目:2週間後(8月07日頃)
7回目:3週間後(8月29日頃)
8回目:4週間後(9月24日頃)

昨シーズンの総回数は不明ですが
草刈りのラストが10月16日だった記録は残っています。

今年は春から夏にかけては4・4・3・2週間の間隔でピークを迎え
夏から秋は2・3・4と真逆に進んでいる上、雨の日が多いので
4週間後の10月末頃に9回目が必要になるのかもしれません。

涼しくなって真夏ほどの苦痛はなくなっているとはいえ
たっぷり4時間程度はかかり、結構、腰に来るこのビーバー刈払機は
どちらかと言えば好きな作業ではないのですが
刈った後の爽快感は確かに捨て難いものがあります。

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イントラが「ケガをしないように」と言う裏の事情

2016年09月24日 | 運動と身体

私も6年前に2年間「若返り体操教室」に通っていましたが
おばちゃん&お婆ちゃんの姿しかほぼ見えない昼間
開催されているカルチャースクールなどのスポーツ教室に参加すると
インストラクターが次のようなセリフを必ず口にします。

ストレッチ系では「気持ちの良いところまででいいですよぉ」

球技などの実技系では「ケガをしないように~」「無理をしないように~」

ストレッチつまり柔軟体操を気持ちの良い範囲で止めていては
ほとんど効果がなく、目指す若返りなどは遠い夢のまた夢なのに・・・。

別に長時間の机仕事の後の"背伸び"をしに来ているわけではないのですから
気持ちの良い範囲を超えて、少しキツイと思えるところまで
伸ばしたり曲げたり捩じったりすることで初めて
徐々に加齢によって可動域が狭まることを防ぐことができるのでは。

また実技の場合は、誰も好んで痛い思いをするはずもなく
普通に動いているある瞬間にふと範囲を超える動きをしてしまうことが
原因になるのですから、本人も無理していた感じはなく
またケガに注意を払っていた上での話なのです。

特に球技においては、「無理をするな」と言うのなら
相手を出し抜いて点数を獲る対戦型の形式にすること自体が間違いであって
できるだけ落とさないようにその回数を競う、古の蹴鞠のような
球技の原型形式にすれば面白さは比べ物にならなくても気持ちを入れ込まなくて済み
"つい"がなくなる分、ケガはより減少するのではないでしょうか。

そもそもストレッチによって適度な負荷を与えて筋肉や関節を柔らかく保ちつつ
出来るだけ可動域を広げておくこと自体がケガの予防に繋がるのです。

反射神経の衰えを少しでも防ぎながら楽しく体を動かして汗を流す
その前に行うストレッチの位置づけを理解してもらうことを端折るどころか
「気持ちが良いところまで」などと言うことは正しくありません。

かように、そもそもそれなりの効果を期待してこうした教室に参加するのであれば
インストラクターの言うことを言葉通りに捉えていてはイケマセン。

彼らは知識&技術を学んだプロではあっても所詮、雇用されている上
効果があったかどうかを検証されることはないのですから
参加している高齢者がストレッチで柔軟になろうがなるまいが
実技が上達しようしまいが極端な話、どうでも良いのです。

そうした不確実かつ将来的な成果よりもむしろ
とにかくまずはケガをせず、ほんの少し流した汗が心地よく感じたまま
その日お帰りいただく目先の無事を何よりも優先します。

なぜなら、万が一どこかが痛いとなったら
すぐに救急車を読んだり医者に搬送したりしなければならず
その上でもし保険対象ならその書類の準備・作成、何よりも雇用先には
コトの経緯に関する報告書及び要求されたら始末書の作成・提出など
それはそれは面倒な事態に陥ってしまうからです。

場合によってはご自宅に送って行きご家族に経緯を説明して
お詫びしなければならないケースもあります。

こうした裏の事情があるのですから、それなりの効果を期待するのであれば
全てインストラクター任せはダメなわけで、提供された場所と機会を利用して
自らも少し学び、その責任の範囲で我が身を鍛える心構えも必要です。

極論したら、ケガをしないことを最優先と考えるのなら
こんな所には一切顔を出さず、家でじっとしているのが最善策です

 

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連日の雨で発芽が進む

2016年09月23日 | 自然農法による自給用野菜作り

昨日も今日も雨、ここ1週間は一昨日の曇り空を除いて
初秋の今時には記憶にないほど連日の雨天が続いています。

まだ9月にも拘わらず最高気温が30度を超える夏日に戻ることはなく
このまま本格的な秋へと季節は進んでしまうのかも知れません。

雨の切れ目を見計らって植えている鱗片300個超のニンニクですが
まだ半分ほどしか終わっていないのに最初に植えたものはすでに発芽し始めています。

また、ダイコンやアサツキ、エシャロットはもちろん
ホーム玉ネギと子球栽培を試しているレッドオニオンからも芽が出ています。

他方、雨対策をしなくてもそれほど球割れしなかったミニトマトなのに
今年は多くの数がパックリと割れてしまった一方
キュウリとナスが元気を取り戻しています。

 

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敬老の日に思う。選挙権の返納制度があっても良いのでは・・・

2016年09月21日 | 世の中のあんなコト、こんな事

17歳まで選挙権がないのであれば、例えば平均寿命年齢を超えたら
選挙権がなくなっても良いのでは、などと訴えたら周囲から
ひどい非難を浴びるに違いありません。

しかし、最近ボケて来たなどと平気で宣いながら
何かにつけて"お迎え"のことを口にする多くの年寄りにとって
5年後、10年後の世の中がどうなろうと早い話、どうでもよいことです。

にも拘わらず、これらの近い将来この世の中から消え去る世代を重視する政策を訴えれば
票が集まって政治家になれるのが今の選挙の実態です。

結果として当然、年金・医療に代表される高齢者福祉に予算が割かれますので
若い人が訴え続けている子育て等へ回るお金は後回しになります。

少し的外れの例かも知れませんが、約130世帯の我が町の育成会加入小学生はたった6人
一方、今年も町内行事における敬老会は70歳以上の招待対象者は約130名で
その半数が主席し盛大に開催されたのは一昨日のことです。

"一家に一人"という当たり前のことを敬うために20万円超の予算が使われる
必要性がどこにあるのか私には見当も付きません。

実際の選挙においては、人口数から見ても投票率からしても
確実に票に繋がる年寄り向け政策を訴えないと当選しないのですから
若者向けなどはほとんど見られなくなります。

これが若者の選挙離れに結びついてしまうのかも知れませんが
将来、社会的なツケとなって自分たちに回って来ることを多分、彼らは
気が付いていないでしょう・・・。

そのあたりを危惧する私のような年寄り向けに、せめて若者の
一票の重さを増す意味で、運転免許証のように投票権の
返納制度があっても良いのでは、と考え始めたのは隠居した頃からです。

すでに年金生活に入っているのですから今後の生活が政治に左右される度合いは
現在及び将来、現役の人々とは比べ物にならないほど些少なものです。

受給している年金にしたところで
これまでの積立分の返納を受けているのではなく
あくまで現役世代に支えられているシステムなのですから
彼らあっての年金生活なのです。

最近の国政選挙では70代が20代の2倍の投票率になり
投票する人の半数が60歳以上になりつつあると聞きました。

これら高齢者向けではなく
若者向け政策を訴える人を有利にするために、現状では
「投票に行かない」という人聞きが悪い方法しかやりようがないのです。

「シルバー民主主義」なる言葉も登場して若者票が活かせる選挙制度の改革は
まだまだ訴え段階、実現できるにしてもはかなり先のことでしょうから
せめてそれまでは大手を振って棄権する権利が欲しいと思うのです。

シルバー民主主義・・・少子高齢化の進行で有権者に占める高齢者(シルバー)の
割合が増し、高齢者層の政治への影響力が増大する現象。
選挙に当選したい政治家が、多数派の高齢者層に配慮した政策を
優先的に打ち出すことで、少数派である若年・中年層の意見が
政治に反映されにくくなり、世代間の不公平につながるとされている。

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半日人間ドック・・・⑨「定期的に」と言われても予約が

2016年09月18日 | 病気一般の話題

今年の半日人間ドックの結果はほぼ想定内と言ってよいでしょう。

人が年を取るとは少しずつ体が壊れていく、つまり現代医学では
必ず病名が付けられますのでその数はどんどん増えていくことになります。

そして病気は危険因子のうちに芽を摘む、最悪かかってしまっていたら
早期発見して軽いうちに直しておくことがドックを含めた健診の目的なのでしょう。

だからこそ、年に1度の半日人間ドックを受けているのですが
この病院では8月の今年受けた際に翌年同月の予約を取ろうとしても
すでにいっぱいで11月になると言われてしまいました。

今回のも昨年の5月に取ったのですから
この病院の予約は常習的に1年3か月後以降でないとダメなのです。

国の医療費節約のためにも様々なシーンで"定期的な受診"が叫ばれていますが
そう口にする医師や国&地方自治体の当局は
思うように予約が取れないこうした実情を知っているのでしょうか。

(完)

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下水が詰まった !?

2016年09月15日 | 日々の暮らし

現在は次女夫婦を住まわせている住宅の
漏水の可能性を検針員から指摘されたのは先週のことでした。

市の紹介の業者に検査を依頼したところ
案の定、屋外の立水栓下の地中から漏れているとのこと。

漏水箇所が特定できない場合はそれ専門の業者に頼まなければならず
それだけで2万円以上の調査費がかかるそうです。

ただし、それでも発見できずになんと3回も家の周り中を
掘り起こす羽目になった北隣のMさん家の例も昨年
目の当たりにしていますので、すぐに発見できてまずは良かったというものです。

修理見積もりは4万円ほどでしたのですぐに工事を依頼し
一昨日の午前中には無事終了したのでした。

ところで今回、たまたま次女の旦那が検査に立ち会った際
立水栓近くの排水桝(ます)の蓋がゴボゴボと浮き上がるのを見たそうで
どうやら下水管が詰まっているのではないか、と言うのです。

 

 記憶が定かではないのですが、昔、下水本管埋設工事が終わってから
本来は3年以内に水洗トイレにしなければならないという決まりを無視したのは
工事費が50万円程度かかると言われたからでした。

もしかしたらその後も10年くらいは簡易水洗なる汲み取り便所を使い続け
H12年に重い腰を上げてようやく水洗トイレにしましたので
その時に生活雑排水も下水道利用に変わったはずです。

それ以来、屋外の排水桝の清掃をしたことなど1度もなく
恥ずかしながら、そもそも掃除が必要なことさえ知りませんでした。

職人が来る前に現地に行き、見ると確かに
鋳鉄(ちゅうてつ)製の直径30㎝位の蓋を水が押し上げているのが分かりました。

掃除直後にすぐに風呂に入らないと
取れないという悪臭を覚悟していたのにほとんどなくて一安心。

そもそも漏水工事と同時にこの業者に依頼をしても良かったのですが
そこは"時間はあるが金がない"年金生活者ですので
この工事に立ち合う振りをしながら職人さんからアドバイスを受けて
自分でやることに決めていたのでした。

そしてこれが大正解。

何のことはない、蓋を開けて黒っぽく灰色に濁った水を汲み出し
真ん中のトラップと呼ぶらしいプラスティック部品を持ち上げて
そこに引っかかっていた繊維質を中心にしたゴミを取り除くだけでした。

今回詰まったのは洗濯機&洗面台の回路でしたが
ついでに風呂場、そして台所の合計3つの回路も掃除しましたので
これで快適に過ごせるものと思います。

ところで、蓋が鋳鉄製のこのトラップ付き排水桝の他に
水洗トイレの回路には直径15㎝位の塩ビ製が使われていました。

 

このタイプはどうやら合流・接続部分に設置されていて
蓋を開けて見えるのは塩ビパイプの通路だけですので
ゴミ受けの機能はなく、多分、管が詰まった場合はここから
器具を挿入する役目だけなのでしょう。

そして、台所・風呂・洗濯機・洗面所に合わせてトイレも合流して
前の道路下に埋め込まれた1本の下水本管に流れ込む仕組みに
なっているものと思われます。

以上、水道の漏水を機会に下水についての良い勉強をさせてもらったお話しでした。

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半日人間ドック・・・⑧脂質異常症と至適血圧の矛盾

2016年09月13日 | 脂質異常症と動脈硬化&血圧の話

「脂質異常症」は動脈硬化の進行を速めることが問題とされています。

一方、血圧は以前から「至適」に属しているのですから
動脈硬化は起こし難いはずです。

この2つを併せ持っている私は一体
動脈硬化になり易いのか、なり難いのか・・・

脂質異常症の治療を再スタートするかどうかを検討するにあたり
2年半前に初めて受けた動脈硬化の程度を調べる
血圧脈波測定と頸動脈超音波検査の2つの結果が下図でした。

 

血圧脈波測定

(血管のつまり具合)

上腕と足首の血圧の比を測定することにより
血管の狭窄の状態がわかります。
通常は足首の血圧は上腕よりもやや高い
つまり1より大きいものですが
その数値が逆になっている場合は下肢の動脈が
脂質などでつまっている疑いがあります。

(血管の硬さ)

心臓が収縮すると動脈を通って血液が
身体のすみずみにまで送り出されます。
このときの脈波伝導速度は血管が硬くて
しなやかさが失われている人ほど早くなります。

 

頸動脈超音波検査


本当は脳の血管、心臓の冠動脈の状態を見たいのですが
深部で見えにくいため頸動脈で代替する意味があります。
動脈の硬化や狭窄の度合い、プラークの状態を見ます。
3層構造の血管壁の中2層の厚み(IMT)は
加齢とともに肥厚し1㎜を超えると動脈硬化とされます。
ICAは顔へ行く外頸動脈との分岐後、脳に行く内頸動脈のこと。

 

どちらの結果からしても「特に動脈硬化が進んではいない」とされ
初めて受けた検査結果にほっと胸をなで下ろしながら
服薬治療を再度、始めた方が良いとする医師の奨めに従わなかったのでした。

その後、適度なスポーツは週3日から5日に増え
自家消費用野菜は量&種類とも大幅に増加したことに比例して
生来嫌いだったのに野菜消費量は大幅に増大し
そして何よりも1日1箱だったを絶って2年が過ぎているのです。

これらの生活習慣による至適血圧が
服薬治療を受けていない脂質異常症による動脈硬化の進行を抑えて
この検査当時の血管の状態が今後も維持されることを願って止みません。

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半日人間ドック・・・⑦血圧は「至適」

2016年09月10日 | 脂質異常症と動脈硬化&血圧の話

血圧検査において「高血圧」「正常高値」「正常」の下に
「至適(してき)」という分類があります。

ちなみに至適とは、条件として極めて適していること。「最適な」の意味。

・正常:収縮期血圧130mmHg未満かつ拡張期血圧 85mmHg未満

・至適:収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧 80mmHg未満 

私の場合、昨年は上(収縮期)101、下(拡張期)75なので
この至適に該当し、今年も数字は忘れましたが、ここに入ります。

心筋梗塞や狭心症の発症と血圧との関係を調べたところ
正常であっても低ければ低いほど発症率が低いのだそうです。

つまり正常と言っても収縮期が130の人よりは110の人の方が
そして、さらにもっと低い人の場合はさらに発症率が低いというのですから
動脈硬化の面からは血圧は低ければ低いほど良いと言われます。

そこで動脈硬化が起きにくいベストの血圧を
「至適」として推奨し「正常」以下に基準を作ったそうです。

なお、いわゆる低血圧は上が100未満、下が60未満らしいのですが
高血圧と違って重篤な病気へ発展することが少ないので特に問題視されることはなく
立ちくらみなどの辛い症状がなければ治療することはないそうです。

こうしたことから、動脈硬化による心臓や脳の障害を持たず長生きするためには
「至適」を目標にしてくださいということになっています。

ただし、ドックなどで私のこの素晴らしい血圧値を褒められたことは1度もなく
別の注意個所や悪い個所をひたすら指摘されるばかりです。

当然でしょうが・・・

 

 

(高齢者の血圧基準値)

60代 正常値平均141/83 その割合:女性26% 男性22%  降圧目標値140/90
 70代 正常値平均145/80 その割合:女性19% 男性18%  降圧目標値150/90
*日本高血圧学会

(高齢者の血圧の特徴)

・上が高く下が正常値が多い
・上下差が開く
・数値が安定しない
・早朝の高血圧が多い 

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ダイコン種蒔き、エシャレット&アサツキ植付け、クリタケ本伏せ

2016年09月08日 | 自然農法による自給用野菜作り

玉ネギの高値が続いているそうですが
我家は"とう立ち"した失敗作とは言え、真ん中を取り除いて
かなりの頻度で食卓に上がっていますので、それなりに
家計に貢献はしているのでしょう。

10日ほど前に50個ほど植えた、年内に収穫が始められるホーム玉ネギは
これまでの少雨にも拘わらず、懸命に芽を出していますが
久しぶりのたっぷりの雨に生育が進みそうです。

今週はダイコンの種蒔き、エシャレットとアサツキの植付け
そしてクリタケの本伏せを終えました。


(遮光ネット使用。簾とゴザの下は昨年のヒラタケ)

来週はニンニクを植えなければなりませんが、植えた個数の半分ほど
それも小さな球でしか収穫できませんでしたので
今年はすべて安い中国産を3袋約45球
鱗片数にして300個ほどの数で勝負することにしました。

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半日人間ドック・・・⑥そもそも「生活習慣病」って?

2016年09月07日 | 病気一般の話題
生活習慣とは、食事の内容、喫煙、運動、飲酒などの日々の習慣のことです。
 
そして生活習慣病とは、この生活習慣が発症原因に深く関与していると
考えられている疾患の総称を指します。
 
日本ではかつて加齢によって発病するとして「成人病」と呼ばれていましたが
1997年頃から生活習慣の改善により予防できるという認識を
醸成することを目的として呼び方が変わりました。

代表的な6つは
糖尿病・脂質異常症・脳血管疾患・心疾患・高血圧・肥満です。
 
これらが原因のガン、脳血管疾患、心疾患(心臓病)は日本人の三大死因です。
 
なお、スウェーデンにおける32年の追跡調査によれば
生活習慣と生活習慣病による全死亡リスクは次のようになるそうです。

 1.喫煙:1.92倍
2.糖尿病:1.64倍
3.高血圧:1.55倍
4.メタボリックシンドローム:1.36倍
5.脂質異常症:1.10倍  
 
ちなみに「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」は
肥満(腹囲:男性85cm・女性90cm超)
+3つの生活習慣病(糖尿病・脂質異常症・高血圧)のうち
2つが当てはまった状態を指し、特に命の危険が増すんですって。
 
今回のドックでは、前回84cmだった腹囲が86.2cmに増えたとして
(家族性と思われる)脂質異常症1つとの複合なのに
管理栄養士の女性による生活指導を"強制的"に受ける羽目になりました。
 
今となれば言い訳になってしまいますが、こうなった原因は
7月から週2でジムに通い腹筋も鍛え出していましたし、そもそも腹囲の心配は
全然していなかったので、85cmという限界値さえ実は知らずに
息を吸ってふっと吐いた時に測るとの事前の説明も
いい加減に聞いてしまった結果というものです。
 
お陰で6カ月後の来年2月下旬頃
彼女から電話があるので体重または腹囲の数字を答えなければなりません・・・。 
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半日人間ドック・・・⑤腹部超音波で見る肝臓

2016年09月05日 | 病気一般の話題

診断医に腹部超音波検査の画像を見せられながら言われました。

「肝臓部分が白っぽく映るのは脂肪がついているからです」

つまり「脂肪肝」になりかかっているというわけですが
"肝臓に脂肪がつく"というのは、肝臓周りに脂肪がたっぷり付着している
というのではなく、肝臓の1つ1つの細胞の内部に
脂肪が過剰に蓄積(肝細胞の30%以上)している状態を表します。

実物を比べてみると、正常な肝臓は
お店で売っているレバーのようなピンク色をしているのに
脂肪肝の肝臓は全体が黄色く変色し、かつ肥大しているそうです。

これはもともと肝臓には脂肪を代謝(処理)する働きがあるのですが
様々な原因により処理しきれなかった脂肪が肝臓の細胞に溜まり
言うなればフォアグラ状態になっているからとのこと・・・。

今や日本人の4人に1人が脂肪肝と言われています。

そして脂肪肝が問題なのは、肝硬変や肝臓ガンへと進行する可能性がある一方
生活習慣病(糖尿病・脂質異常症・脳血管疾患・心疾患・高血圧・肥満)の
リスクを高めることが最近になって分かってきているからとされます。 

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半日人間ドック・・・④相変わらず「脂質異常症」

2016年09月02日 | 脂質異常症と動脈硬化&血圧の話

動脈硬化の危険因子の一つとされ
自覚症状はないので血液検査をして初めて発覚するこの「脂質異常症」、
20年来の付き合いなのに現在では何も治療を受けていないのですから
ドックのたびにこの病名が付くのは当然のことです。

コレステロール値が正常より高く昔は「高脂血症」と呼ばれていましたが
10年近く前に現在のこの名前に変更になったようです。

私の場合は食事や運動療法で効果がなく、その後数年続けた服薬治療も
期待された効果が表れず「遺伝的な原因かも」として
薬の種類を変えるくらいしか方法がないらしく
徐々に真剣味が感じられなくなっていく医者の態度にも嫌気が指し
そもそも他の危険因子であるタバコを止める方が先なのでは、などと
自分に都合が良い理由をこじ付けて治療を止めてしまったのでした。

鰻やスルメ、魚卵がダメとか卵の黄身を捨て白身だけにしろとか
一覧表を見ながらの食生活にも強いストレスを感じていましたし・・・。

その後、血圧と並んで医療(国)と製薬会社の
結び付きが指摘されるなどして諸外国と比較して高すぎるコレステロールの基準値
そのものが見直される情勢の変化があったりしたため
自ら判断して様子見の状態がずっと続いていることになります。

そして今回のドック診断医からはこう勧められました。

「"家族性"の治療薬が開発されたので、そうした情報を聞き逃さないためにも
混んでいる当病院ではなく、お住いの近くにある
循環器系に詳しいK内科を掛かりつけにしたらどうですか?」

1カ月に1回など、服薬治療を始めると定期的に処方箋を出してもらわなければならず
そのたびに2時間待ちは当たり前のこの病院の混雑がネックになることを
この医師は知った上でこれまでにない具体的な進言をしたのでしょう。

これにはさすがに心を動かされました。

「車で5分ほどの町医者だし、そろそろ治療を再開する時期かも」

帰宅してすぐに、医療に関しては何かにつけて相談している
K大学薬学部教授の弟にメールし折り返し受け取った回答がこちら。

その薬、レパーサ(エボロクマブ)という抗体医薬(注射剤)です。

4週に1回の注射が必要で
1回あたり単価は2万円ほどですが、保険があるので3割になります。

遺伝子検査で本当に家族性かどうか(遺伝子に変異があるのが家族性です)を
確かめる必要がありますので検査も必要です。

どうしても下げないと動脈硬化が危ない、というレベルなら
試してみる価値はありますが、どういう副作用が出るか分かりませんし
最近はコレステロールが高めのほうが長生きというのが
定説になっていますので、少し様子を見た方が良いかもしれません。

かくして今回の結論も、服薬治療は受けずにこれまで通り
動脈硬化の進行を表す数字には充分気を付けることになった次第です。 

 

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