他県で「10分1000円」の全国チェーンの床屋を見かけるようになって
従来店への不満からとても興味があったことは事実です。
ただその不満は朝っぱらからのシャンプー、マスターの自己満足的セット
気に入ってもいない匂いの整髪料などの望んでもいないサービスを
無理やり押しつけられた上、その対価まで負担させられることであって
カットそのものに対するものではありません。
このため、しばらくしてここ長野の駅前にオープンした「カット1500円」が
謳い文句のプラージュを「へんなヘアスタイルにされたらどうしよう…」という
不安を抱いたまま実際に訪れることが出来たのは数カ月後のことでした。
そしてその時、つまり最初のカットの時に
電気バリカンを持ち出された驚きは今でもよ~く覚えています
バリカンは裾の“刈り上げ”に使うものであって
いつも通り「耳に掛かる程度の長さ」を希望したのですから
すべてハサミでするものとばかり思っていて、まさかバリカンを
それも“電動”を手にするとはコレッポッチも予想していなかったのです
クシですくってはこのバリカンでカットすること僅か数分
この歳になって今さら刈り上げにされたら…とビクビクしていたら
あっと言う間に次のすきバサミのカットに移り一安心。
確かこの辺りでシャンプーをどうするか訊かれたような気がしますが
当然「要りません」と答えるとまた人が変わって即、顔剃り
これも同じ個所をシツコイくらいにカミソリを当てることなく僅か数分で終了です。
結局、化粧品っぽいものが使われたのはこの後のクリームだけでした。
セットの段階でまた人が変わり
「適当に横に流しておいてください」と言っているのに
やはりこれまでの床屋と同じようにドライヤーとヘアブラシでサイドを固めて
分け目をしっかり付けて前髪を上に巻き上げられてしまいました。
ただ、時間的に見ても簡単なセットであることは明らかで
長い時間“職人”の自己満足に付き合わされた感じは抱かずにすみました。
毛払いと例の小さなほうきで刈った髪を払い落してもらい
「えっ、もう終わり?」と正直、内心では思うほどの短い時間で「お疲れさまでした」
正確には覚えていませんが
結局4人くらいの人が入れ替わってのいわば流れ作業でした。
従来店の4割ほどの会計を済ませて駅前の“30分無料”の送迎用無人に戻り
さて、いくら駐車料金を支払うことになるのかと思いつつ
ふとクルマの下を見ると移動阻止用鉄板がまだ持ち上がっていないのです。
つまりここに入庫してプラージュまで駅前を南から北へ歩いて横断して
カット&顔摺りを終えてまたここに戻るまで30分もかからなかったわけで
店での滞在時間は正味20分足らずだったことになります。