保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

猫部屋、空いてます

2024年06月24日 | 猫との暮らし
スキー仕事が始まる前の昨年12月に空室になって以来
猫部屋を利用する希望者がないまま半年が経っています。

名簿に一応名が載っている「こちら肉球クラブ」の情報では
この春は保護された仔猫が30匹を超えてとても多かったそうですが
仔猫ゆえに希望者も多くてこれまでのところ
順調に里親さんの所に引き取られているそうです。

かつてこのボランティア団体の「一時預り」に参加してすぐに
"一時"どころかそのまま会員宅に残っている成猫が多くいることを知り
私のような後期高齢者が10年以上に渡って何匹も保護していると
自分自身が多頭崩壊につながる可能性があるため
会員から「協力員」の立場に変更してもらった経緯があるのです。

具体的にはこの団体が所有する多くのケージや
譲渡会用の備品等の置き場を提供し、かつ譲渡会3回までの
原則半年間であれば会の保護猫を預る、その他希望があれば
8畳間の猫部屋を出入り自由にして保護した方と一緒に
里親探しをするというスタンスで参加しています。


(脱走防止のため入口ドアは2重に)


昨年はこの猫部屋を4件、15匹が利用して
無事に新たな飼い主さんが見つかった"実績"もあり
それなりに利用価値はあったようではあります。



(多分昭和50年前半の旧式モデル)

(いかにもアナログなスイッチ部)

設置されていたこの相当古いエアコンが使えることが分かって
去年の夏にさんざん苦労した暑さ対策も
今年はしなくて済むかも知れなかったのにちょっと残念。。。

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母猫サブレは保護したSさんの下へ

2023年12月11日 | 猫との暮らし
2つの団体が主催する4回の譲渡会に参加するも
残念ながら里親希望者が現れなかったこの母猫サブレ。



我家の猫部屋の退出期限が迫る中
現在6匹を飼っているSさんが
ご自分で面倒を見る決断をなさいました。

いやぁ、良かった、良かった😀 
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母猫だけ未だ里親が見つからない

2023年12月05日 | 猫との暮らし
7月から仔猫8匹とその母猫のうちの1匹
合計9匹をSさんからお預かりして5ヵ月目に入りました。



スキーシーズン前の11月までを目途にしていたのですが
残念ながらこの母猫(我家の呼び名サブレ)だけが
未だ里親が見つかっていないため今月中旬までの延長の
申し出がありそれに応じたものです。

本来の所有までを請け負う「一時預り」を止めて
期限付きかつトイレや餌やりの主体および里親探しは
保護した方が行って場所及び快適な生活環境を提供することに
限定した私流のボランティア活動に移行してちょうど1年
これが全部で15匹、3件目の事案でした。

残念ながら初めて里親が見つからないまま
保護したSさんにお返しする可能性が高まっています。

1~2歳とは言え成猫(せいびょう)つまり大人の猫
そして紐を巻きつけられた虐待が原因で壊死した尻尾を
ほぼ根元から手術で断尾(だんび)のうえ猫エイズ(+)。

Sさんが数回の譲渡会に持ち込んでもなかなか
里親が見つけられないことは止むを得ないのかも知れません。

さてどうなさるのでしょうか。

こうした状況が予想されたからこそ
今の形態に変更させて頂いてのボランティア活動であり
全ての保護猫を助けることはできない前提にも立っていても
やはりそれが目の前で起こってしまうとなんとも
やるせない思いが強くなることを
止めることができません😩 
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仔猫8匹の里親さんが決まった

2023年10月22日 | 猫との暮らし
仔猫の1回目の保護で6匹、2回目2匹の合計8匹は
3カ月経たずしてすべて里親さんがみつかり
まだトライアル中の子がいるにしても
多分そのまま正式譲渡になると思います。

2回目の捕獲の際に同じ場所に2匹いた母猫のうち
尻尾にひもを巻かれて悲惨な状態だった1匹が捕獲できたため
切断手術の後、我家の猫部屋で保護して人慣れ中です。
(この母猫は現在でも里親募集中)



そしてエイズ(+)だったためケージで過ごさせていて
次の予定だったキジトラは私の神経痛の事情により
数日で他の一時預りさんに代わって頂きましたので
結局解放して1部屋を占有しています。

ただ仔猫が飛び回っていた頃に比べて寂しいのなんの。。。

この一時預りのボランティアの最大の"負の部分"は
嬉しかった里親への譲渡の後にほぼ必ず襲ってくる
この寂しさに耐えなければならないことかも知れません。
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新たに1匹

2023年10月06日 | 猫との暮らし
16日に8匹いた最後の茶トラがトライアルに行ってしまい
寂しいくなるなぁと思っていたら「渡りに船」
1歳くらいのきじトラをお預かりすることになりました。

これがもの静かな良い子でさすがに「うー」が今の時点では
つい口に出ていますが決して攻撃的ではありません。

そろそろ暖を取る方法を考えながら
4段ケージを組み立ててそこに収めました。

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また1匹里親さんに貰われていきます

2023年09月30日 | 猫との暮らし
6匹+2匹、時間差をおいて預かった仔猫たちでしたが
今日7匹目の茶ブチが引き取られていき
残りは茶トラ1匹になってしまいます。



ただ尻尾が切られた母親がいますし
数日中にはもう1匹仲間が加わりますので
そう寂しくはないと思うのですが。。。

にしてもこうして次々に保護されることは
決して由々しい問題ではないはずです。

まだまだ政治が動いてくれていない点が事を
スムースに進めてくれない原因のような気がします。

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最初の6匹のうちの最後の1匹

2023年09月02日 | 猫との暮らし
一番人懐っこかった黒猫の「くくれ」が今日
里親さんのお宅に引き取られていきます。



これでSさんからお預かりしていた最初のこの6匹
全ての譲渡が終わります。



振り返るとこの頃はみんな1200g前後、約2カ月経って
くくれも今では2200gを超えました。

これで残りは追加で保護された「ケンタ♂」と「ケール♀」
そして母猫の「しっぽ」の3匹になります。



しっぽともう1匹の母親から同じ頃生まれた8匹ですので
どちらの子か特定はできませんが、遅くに保護されたこの2匹の方が
500g以上体重が少ない1500g前後なのはやはり
ノラの期間が長かったせいでしょう。

今ではすくすく育っていますしどちらも可愛い顔をしているので
すぐに里親さんも見つかるに違いありません。
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また2匹を追加でお預かり

2023年08月23日 | 猫との暮らし
約1カ月前にお預かりした仔猫6匹ですが
母猫を除いてほぼ全部の里親さんが見つかったこの段階で
同じ場所にいた2匹の仔猫の追加捕獲が出来たとのことで
これも預かることになりました。



要は1匹のオス猫が2匹のメス猫を孕ませ
Sさん宅に2匹の母猫と8匹の仔猫を連れて来たというものです。

このためどの子がどちらの母猫の子は
正確には判別できません。

もちろんこの両親の♂と♀も保護してすべて不妊化手術を施し
保護者Sさんが餌やりを続ける前提で
親猫は全てリリースすることになるでしょう。
 
にしても幸運だったのは尻尾にいたずらされ切除する羽目になった
母猫「しっぽ」だけに猫エイズ(+)の反応が出た以外
8匹の仔猫は全て(-)だったことで順調に里親さんが
見つかる運びになっているものと思われます。
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仔猫の残りは3匹

2023年08月11日 | 猫との暮らし
ほぼ全部の子たちの体重が1500gを超えました。

何にでもじゃれつく可愛い盛りですので
今が里親探しの最適期でしょうが
一匹また一匹と数が減っていくのは寂しい限りです。


すでに2匹がお試し期間中ですが
1、2日中に左上のクッキー(唯一のメス)が
トライアルに入りますので残りは3匹となります。

母親もこの部屋のケージ内に保護していますが
別途隔離しているのは猫エイズが陽性で
それを仔猫たちに移されないためです。
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"エアコンなし"、仔猫たちの室温下げに必死

2023年08月05日 | 猫との暮らし
仔猫6匹を保護しているMさんちの「猫部屋」に付いている
古い型のエアコンは故障しています。

このため連日の35℃程度まで上がる気温を
扇風機3台フル稼働させてなんとか
33℃以下に保つよう必死です。


(ベランダに井戸水を張り風を送る自作"冷風扇")

あんこときなこが暮らす我家にもエアコンはなく
それでも扇風機1台で過ごしているとはいえ
仔猫はそうもいかないと思うからです。

生後2カ月の6匹揃って1000gを超えたところで
今が可愛い盛り。


(クロ3匹、キジトラ3匹)

これがあと5~6カ月も経つと耳と顔、顔と身体のバランスが
大人並みになってしまうので、早く里親さんを
探してあげたいと思う日々が続きます。


(耳が大きいのは仔猫の最大のチャームポイント)
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仔猫6匹のお預かり

2023年07月18日 | 猫との暮らし
8畳の猫部屋を最長で約6カ月間お貸しするのは
市内のSさんの保護仔猫、キジトラ3匹と黒猫3匹の
"とりあえず"合計6匹です。



とりあえずの意味が良く分からなかったのですが
どうやらまだ他に2匹いそうなんだとか。。。

まだ2カ月程度の月齢だから里親も見つけ易いでしょう。

我家流の仮の名前の付け方からすると
この6匹全員が「く」で始まる食物になります。

そこで決まったのが
クッキー、クリ、クッパ、くくれ、クコ、グミ。



まだ性別の区分けも出来ていませんが
予備としてくるみ、くみん、クラッカー、クレープなど
意外にたくさん可愛いものがあって助かりました。


今回も「こちら肉球クラブ」を通じてのご縁です。
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これは迷い猫?脱走猫?否、飼い猫かも。。。

2023年07月14日 | 猫との暮らし
我家から5㌔ほどにある農家のMさんの奥様から
2週間前に庭に来るようになった猫が空腹そうだったので
餌をあげたらそのまま居ついてしまい
どうしたら良いか会の方に相談があったそうです。

やや神経質な飼い猫がいて家では飼えないとか。

念のため飼い主を見つけるため
会のブログに掲載したいので画像をメールで
送って欲しいと言ったらその操作が出来ないとのことで
私に撮影の依頼がありました。

すぐに連絡を取ってお伺いするとかなり大きな農家で
そこの開けっ放しの農機具置き場及び農作業小屋に
駐車中の車の下にちゃんと潜んでいました。

すでに朝の食事は与えた後とのことでしたが
再度カリカリを置いていただくと
車の下から出てきて食べ始めた画像がこれ。

毛並みは綺麗で白い部分も汚れていなかったし
ウー、シャーもなく最初から野良猫には
見えなかったそうです。


正面からの画像が欲しいのでちょっと近づくと
サッと農業資材などの奥に逃げ込んでしまいました。

そこですべての猫が
なぜか大好きな「ちゅ~る」の力を借りることに。


とても3ⅿ以内には近づけない感じなので
大きな画像で撮って切り抜いたため
私のガラホ(4Gガラケー)ではこの画質が精一杯。



何とか"捜索用"にはなる程度の画像とは言え
多くの待ち時間を含めた撮影に小一時間を要しました。

早速、保健所等に問合せた上でブログなどの
SNSでの飼い主探しを始めていますが、さて。。。

約2週間経って見つからない場合はTNR
つまりまず捕獲し不妊化手術を施した後Mさんが
今後もずっと餌をあげてくれるとのことなので
再度Mさんの庭に戻す方向になるようです。

今回は個人宅に居つきそのお宅から会に相談があったので
良かったものの、これがそこらの公園等の野良猫用の餌にでも
"餌付け"されてしまっていたら、例え飼い猫の外猫であっても
飼い主の下に戻る可能性はかなり低くなったでしょう。

これこそが先日まで数回にわたって投稿した
飼い猫はぜひ「完全室内飼い(内猫)」にして欲しい
大きな理由の一つの実例ということです。

ちなみにMさん宅の飼い猫はきちんと内猫になっていました。
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“外猫“は止めた方が良い全く知られていない理由(その4・最終)

2023年06月29日 | 猫との暮らし

自治体(行政)の中で犬猫などの管理を担うのは
保健所と動物愛護センターです。

どちらも国の機関である「厚生労働省」の管轄です。

 

〇保健所:政令指定都市や中核市、特別区には「政令市型」及び
これが置かれていない地域をカバーするため
「都道府県型」の2種類が設置されています。 
主に収容された犬や猫、小動物の里親を
一定期間募集します。ただし予防接種
訓練、ケア、譲渡会等はしません。

〇動物愛護センター:各都道府県市にある動物保護施設です。
       里親が見つからない動物たちが保健所から移送
        されてきて一定期間後、殺処分される施設
   でもあるとされています。

 

保健所は県にあったり市にあったりその区別もよく分かりませんし
動物愛護センターの存在を知る人も少ないのでは。。。

それ故、飼い猫が行方不明になった時も
どこに問合せれば良いのか、どうもはっきりしません。

その表れの一つと言って良いでしょう、市の保健所に
行方不明の猫の問い合わせがある件数は
年間で数件とのこと(先月の情報)。

また警察署の落とし物係に届け出のあった件数も
はっきりした回答がなかったので
多分「なし」と思われます(今月の情報)。

つまりは外猫(飼い猫)が帰って来なくて心配なさっている方は
たまたま現在2人の知り合いがこの状況下にいますが
じっと帰りを待っているだけ。。。 

 

野良猫などを捕獲・保護してくれない行政ではあっても
"多頭飼育崩壊"などの場合は所有者が明らかですし
行き場がないので保護し里親募集します。

先日市保健所に併設されている動物愛護センターを
見学してきましたが、そのための立派な施設もありました。

もちろん2または3段ケージを使って完全室内飼いです。

一方、野良猫などの捕獲はしてくれませんが、猫が嫌な方には
遠ざける方法を教えてくれて、餌やりをしたい方には
住民が協力して「地域猫」として飼う方向の指導及び
援助(時に金銭的)が行政の基本的な方向性とされます。

ただ残念ながらこうした役割を知る人は決して多くはなく
単なる餌やりでさえそのルールを作ってはあっても
それを広げるための活動は充分ではないので
無責任なルール違反がとても多いのが実情のようです。


【行政が主なルールとしているもの】
・餌を与える場所、時間を決め食べ終わったら必ず片づける。
・トイレの場所を決め掃除をし生活環境の汚染を防ぐ。
・不妊化手術をする(かわいそうな猫を増やさない)

【餌やりにも2種類がいる】
外にいる猫たちが多く集まる場所には必ず「餌やり」をしている方がいて
きちんとルールを守っている「地域猫餌やり」と、ルールを守らず

ただ可愛いから、可愛そうだから、という理由の
「無責任餌やり」の2種類が存在する。
"無責任"な方に直接声掛けせず、争いを避けるため
行政を介在させるよう進言されている。


このうち飼い猫の外猫との関わり合いの上で問題なのが
"餌のやりっ放し放置"です。

もちろん良かれとされているのでしょうが
カリカリ系の固形フードをまとめてごっそり置いておくと
野良猫のみならず飼い猫の外猫もこの場所に来ると
いつでもかつ好きなだけ食べられることを
知ってしまうということです。

カラスやケモノを呼ぶことにも繋がり危険でもあります。


(飼い猫であっても"餌付け"されてしまう)

例えば野良猫の捕獲依頼があったある場所に赴くと
対象の黒猫のほかに2匹、合計3匹もいたことがあります。
(この時の詳しい顛末はこちら



(このクロには数年前から餌やりをしていたとのこと)


(この2匹、念のため行方不明の届け出がないことは
保健所及び警察署に個人的に確認済み)

結局この場所で捕獲したこの3匹は
一時預りクラブ員宅で検査&不妊化手術実施後
完全室内飼いで現在も里親募集中です。

そして実はこの時に限らず情報以外の猫が
その場にいることが一度や二度ではないのです。


(この茶トラの捕獲に行くと)

(聞いていないコゲ茶の子も)


捕獲時のこうした経験のたびに、元飼い主が
その身を案じながら帰りをひたすら待ち続けていない
猫たちであることを心から願うとともに、例え成猫であっても
「完全室内飼い(内猫)」に変えることは、100%ではないにしても
充分可能なことをぜひ知って欲しいと思います。

そのためのお手伝いは微力ながらさせて頂きます。


(終わり) 
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“外猫“は止めた方が良い全く知られていない理由(その3)

2023年06月24日 | 猫との暮らし

外にいる猫であっても犬のような登録制度や
放し飼いを規制する法制度がなく飼い猫と野良猫の区別も
できないため、瀕死などの保護が必要な場合を除いて
自治体(行政)による捕獲や駆除はしていません。

個人が自らの飼い猫にしたり別の里親を責任もって探す場合は
捕獲しても良く、保健所や動物愛護センターなど(以降、行政)に
相談すると捕獲檻を借してもらえたりします。

こうした事情もあってでしょうか、里親探しを目的にした
捕獲・保護(以降、捕獲)を許されている
ボランティア団体(以降、ボラ団)に
依頼が来ることになります。

とは言っても飼い猫の外猫と野良猫などとの区別が
はっかりとつかない状況に何ら変わりはありません。

 


(この子は事前情報から完璧な野良猫であることが分かっていました)


(捕獲前。毛並みも決して綺麗とは言えません)

 

なお里親が見つかり難い成猫かつ餌やりがちゃんとされていて
その場所で生きて行かれるとボラ団が判断した場合は
不妊化手術をし桜耳カットしたうえで
同じ場所に戻す場合もありこれをTNRと呼びます。

ただ飼い猫の手術済みも普通は桜耳カットしませんので
野良猫の未手術と見た目は一緒です。

こうしたことから外にいる猫のうち
捨てられた、脱走した、迷子になったなどの
元飼い猫以外の現役の飼い猫の外猫が
誤って捕獲されているケースが少なからずあるはずです。

"はず"と言わざるを得ないのは確認の仕方がないからです。

 

これは捕獲作業の経験がある人にしか分からない隠れた事情で
外猫は止めた方が良い4つ目の立派な理由になるのです。

背景として猫がいなくなって探す飼い主と
捕獲したボラ団との接点がないことが挙げられます。

普通は飼い主が問合せるかも知れない警察の落とし物係や
行政の動物愛護センターなどにボラ団が捕獲した
情報が届く仕組みがないからです。

ただし少数ですがHPを通じて飼い主から直接
問い合わせいただくことはあります。

多くの飼い主は行方不明の猫についての問合せ先を
知らないどころか「(主にオス)猫は旅に出るもの」とか
「死ぬ姿や場所を人に見せない」などの習性によって
「どうせそのうち帰って来る.」と無理やり自分を納得させて
真剣に探すことすらしない方も実は多いのです。

かくして捕獲された飼い主のいる外猫は
運が良ければ新たな里親の下で、運がなく
里親が見つからなくてもボラ団一時預りのままで
完全室内飼い(内猫)として一生を全うすることになります。

これはこれでその猫にとって悪い結果ではないのですが
だったら普段から内猫として飼っていたら帰りを待ち続けるという
こんな無意味な気苦労とは無縁の楽しい猫との生活が
送れるのになぁと思えてしまうのです。

 

【世間で言われている猫の習性】

   ・旅に出る:発情期に相手を求めて外出して戻って来ないこと
・死に場所を見せない:体調不良の時は危険を避け隠れ家で
          回復を待つ間に息を引き取るため

 

【この両者に接点がない】

                        飼い主(がすること)

                         ①警察の落とし物係に届け出る
                         ②保健所、愛護センター等の行政に問い合わせる
                         ③チラシ、SNS等を利用したりして捜索する
                         ④(ほとんどの方は)ひたすら帰りを待つ

                        捕獲したボラ団(がすること)

                         ①住民からの情報に基づき捕獲
                         ②医師の診察と検査、不妊化手術
                         ③SNSや譲渡会での里親探し

 

(続く)

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“外猫“は止めた方が良い全く知られていない理由(その2)

2023年06月18日 | 猫との暮らし

室内外を自由に出入りできる猫の飼い方を
止めた方が良い4つ目の理由に気付いたのは、保護猫活動の中で
"野良猫"を保護するために捕獲器を設置している時のことでした。

この捕獲作業をどの自治体も行ってくれません。

それどころか現行の法律に基づくと"外にいる猫"を
住民が捕獲して持ち込むことさえできず、仮に持ち込まれても
引き取りをすべきではないとされているからです。

あるアンケート調査(2015年)でも
73.2%の自治体が「引取りを拒否する」と回答し
「引き取る」と回答したのはわずか5.4%に過ぎなかったそうです。
(例えば高知県県庁のHP

このためその代役を務めているのが各地に存在する民間の
ボランティア団体ということになり「協力員」として
在籍しているこちら肉球クラブもその一つです。

ただこうした団体の主旨は
あくまでネットや譲渡会を通じての「里親探し」であって
捕獲そのものが目的ではありません。

かつては「正式会員」でしたが一度脱会して「協力員」になった
理由の一つがこの捕獲の際の大きな疑問にぶつかったためで
それがそのまま“外猫は止めた方が良い”理由に繋がります。

まずは捕獲の実際の基本的手順はこうです。

1.住民から保護して欲しい外にいる猫の情報がクラブ宛に入る
2.一時預り会員が捕獲に赴く。仔猫はほとんど素手で保護できるが
原則として捕獲器(檻)を設置して捕獲する
3.念のため近隣住民に地域猫でないか確認する(2と同時に実施)
4.獣医の診察・検査を受けさせ未実施の時は不妊化手術を施す
5.ネットや2カ月に1度開催する譲渡会で里親を探すまたは
保護した場所に戻す(TNR)こともある

 

この手順に特に問題はないはずです。

では何が。。。

住民からの情報に基づいて"外にいる猫"を保護するわけですが
実はここに大きな疑問を感じる部分があったのです。

野良猫も転居や高齢化で飼えなくなって捨てられた猫も
はたまた脱走したり迷子になってしまった飼い猫も
その事情に関わらずすべてが"外にいる猫"です。

さらに野良猫や地域猫用にと日常的に置かれている餌を
食べに来るようになってしまった飼い猫の外猫も
間違いなく混在しているはずです。


外にいる猫  1)飼い主あり:外猫・迷子や脱走猫・地域猫
 2)飼い主なし:野良猫・捨て猫

 

マイクロチップを全ての飼い猫に義務付けるであろう何年か後には
昔話に変わっているに違いありませんが、現時点では
情報を寄せた住民も念のため聞き込みをした近隣住民も
もちろん捕獲に赴いたクラブ会員も全くそのの素性の区別が
つかないまま檻を設置せざるを得ないのです。

 

(続く)

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