スコッチ・ウイスキーが安く手に入るかな

2014-09-19 00:00:47 | 市民A
スコットランドが独立するかどうかは、まもなく判明するのだが、本当に独立するなら、あと半年でも1年でも後に国民投票をずらす方が確実だっただろう。独立派が功を焦った可能性がある。不満は増大していく可能性があった。

さて、日本でいえば、北海道とか九州、あるいは沖縄県が独立するというような話で、ありそうもない。合併してから300年経っても、民族がちょっと違うとか、格差が拡大とか、やはり英国の光と影というのは内部的には大きいのかなと思ってしまう。

それと、日本の場合、各県や地方が分業化していて、独立するような政治経済状況にはなっていない。(というかスコットランドでもそうではないだろうかとも思うが)

「スコットランドといえば、スコッチウイスキー」というと、ふざけた書き方のようだが、実は、北海油田から産出される原油・ガス、金融業についで3番目の産業がウイスキーというのが本当らしい。ということは、自宅にある輸入品の中では、英国から輸入する額よりもスコットランドからの輸入品の方が多いのかもしれない。毎月、ジョニ黒1本。

そして、北海油田のことだが、実際、新スコットランドがどうやって油田からの利益を吸収しようというのかよくわからない。中東産油国のように、生産量の大部分を国有化して自分の直接利益としてしまうのかもしれないし、法人税収入の形で間接的に取り立てようとしているのかもしれない。

いずれにしても油田の利益に頼りきりになる国は世界にいくつもあるが、ご覧のとおり、ろくでもないことになりがちだ。

金融業は、スコットランドみたいな危ない国には残らないだろう。

そして、ウイスキー。醸造所は逃げられないだろう。問題は、作ったものが円滑に売れるかどうか。

まず、EUに入れるかどうかということ。実際、もっと危ない国もメンバーなのだが、お荷物を増やしたくないだろう。第一、通貨はどうなるのだろう。別通貨とすれば、中央銀行が必要だし、どうせ国債も必要だろう。

また、英国なら世界のほとんどすべての国に外交官を置いているが、スコットランドではそうも言えないし、他国の外交官が来てくれるかどうかもあやしい。もっとも日本の外交官にとって涎が出るのがゴルフ。セントアンドルーズがある。独立した暁には全英オープンが開かれるはずがないので、全スコオープンとかになるのだろう。


つまり、ウイスキーが売れ残る可能性があり、結果として安売りということになるのではないだろうか。逆に、ジョニーウォーカー倒産では困るし、街にあふれる失業者が飲んだくれて逆にウイスキーが不足するのかもしれない。

まあ、別の国に分れると、フォークランド紛争の時のように、英国軍国境突破みたいにやる方法もあるのだが、兵士の中にもスコットランド国民もまざってしまうのでうまくいかないのだろう。

当面、個人的な最大の問題は手持ちのポンドの下落懸念なのだが、ドル高利益で相殺ということだろうか。が、この二つは、関連していないところがあやうい。


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