『人にあらず』は2014年のぴあフィルムフェスティバルで審査員特別賞を受けた映画で、小笠原諸島の父島で陰鬱な事件が起きるというシナリオだ。
その中で、住民たちが島の山岳部で害獣を鉄砲を撃つという話が登場。その鉄砲が陰鬱な事件に直結するのだが、実際にその害獣がなんなのか劇中ではよくわからなかった。
ということで、別途父島の害獣を調べてみた。なにしろ世界の中でそこだけしかいない生物がたくさんいるのだ。害獣の餌食にするわけにはいけない。害獣といっても海を泳いだり空を飛んでそこに行ったわけではない。すべて人間が悪いのだ。
まず、ノヤギ。
もともとは食用として19世紀末から日本から持ち込まれたようだ。第二次大戦中には食料として利用していて激減したが、その後、野生化し、食べる人もなく大幅に増加してしまったようで、平成9年から、ヤギを全滅させる方針になったそうだ。父島以外にはすでにいないそうだ。全滅を目指しているそうだ。
さらに、ノネズミ。
クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミが諸島全域に広がっているそうだ。連絡船に無賃乗車したようだ。駆除を開始してから海鳥、甲殻類、昆虫が増加しはじめているそうだ。とはいえ、ネズミの数が少なくなったものの、油断すると増えるようだ。
ノネコ。
特に対策はしていないようだ。ネコは小食だし。
鉄砲を使うのはヤギ用だろう。ネコやネズミは鉄砲では撃たないだろう。
さらに新顔は、
グリーンアノール。
緑色のイグアナだそうで、アメリカ原産。昆虫を食べ尽くすそうで、卵は一回に15個産むそうだ。平成後半に渡来したようだ。
既に1万匹以上を駆除したそうだ。
日本海の竹島にはヤギが群生していると言われているが、ヤギ資源を巡っての争いはないのだろうか。
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