11月23日に千葉市のホテルで開催された石井健太郎新四段のパーティに出席。パーティの前に所司師匠の一門による対局会もあり、失冠の危機に追い込まれた竜王は不参加ではあったが、男性棋士、女性棋士多数が出席。個人的には、いまさら強くなろうとは思ってないし、以前も某棋士のお祝の会の前座で平手対局を頼まれ、うっかり有利になってしまい、主義に反して一手負けにするのに苦労したこともあるし、今回はプロ棋士の対局中の癖とか傍観者的に観察してみた。
師匠から以前聞いていた話では石井健太郎四段は、末はタイトルを狙う実力とされていたのだが、なぜか三段リーグで渋滞。対局中の癖を見抜かれていたのではないかと少し感じるところがあった。アマが相手とはいえ、使わない方の左手がかなり動くようで、あごや額、髪などを触るしぐさで、読みの筋や局面判断を見抜かれているような気がする。また数分間隔で相手の動作に視線を走らせているが、あまり格好良くないし、その癖を逆用され騙される可能性がある。松尾、宮田といった先輩棋士は、そういう隙はまったく見せないし、今後の重点ポイントのような気がする。
来賓棋士のスピーチの中で、ある九段は、男性棋士の弟子の数が5人ずつと並んでいるが、「(所司門は)指導して強くしているのではなく、最初から強い子を集めているのではないか」と、疑惑をもっているような口ぶりであったが、単に「隣の芝生論理」なのだろう。それよりも、次の棋士が誕生するまで、自分が頑張ることの方が極めて重要な問題のような気がする。
さらに当日は、二人の女性棋士、伊奈川愛菓(まなか)さんと、渡辺弥生(みお)さんの初段昇進祝賀もかねていて、本人じゃないのでよくわからないが、たぶん、かなり嬉しいのだろうと推測(石井四段のパーティがなければ、祝初段ということにはならなかったのだろうけど)。二人ともタイトル戦のベスト4まで到達して昇段基準によって昇段。一級ではアマチュアみたいな格付けだが、段となればプロの感じだ。できるなら初段ではまだ貫禄がないので、一段とか自称してみたらどうだろうか。二段、三段になった時には、名刺の修正が自分でできる。
二人とも、以前のパーティと同様に原稿読みスピーチだが、伊奈川さんの方は、棒読みで渡辺さんの方は、笑い読み。あまり変わってない。いきなり若くしてプロになった伊奈川さんは、斬り合いの棋風で、大学将棋を経た渡辺さんは、負けない手を選ぶ棋風のようで、たぶん、その中間がいいのだろうけど、それは難しいわけだ。
最近は女性棋士でも、「世界一強い棋士になる」と言っている人もいるようだし、今も覚えているのだが、伊奈川さんがプロになった時のパーティで、「羽生を負かしてほしい」との激励スピーチもあった。要するに、1年間勝ち続ければ、女性用トーナメントで優勝したうえ、いくつかの男性用トーナメントに出場可能で、最後はタイトルマッチに登場するわけなので実現不可能というほど小さなチャンスではないような気がする。
さて、11月23日出題作の解答。
まで21手詰
飛車による追跡。最後に龍を捨てて詰めるのは、なかなかいい感じだが、それだけに時々見受けられる既存手筋。詰パラ11月号にも、同様の手があったが、単に偶然。
動く将棋盤は、こちら。
今週の問題。
謎の4九香。なぜ、ここにいるのか?
本筋よりも変化の方が多彩な感じである。変化を使って、何題か作れそうだ。といって、変化とか本筋とかは全部解明しないと解答に辿りつかないのが詰将棋のルール。
わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。
師匠から以前聞いていた話では石井健太郎四段は、末はタイトルを狙う実力とされていたのだが、なぜか三段リーグで渋滞。対局中の癖を見抜かれていたのではないかと少し感じるところがあった。アマが相手とはいえ、使わない方の左手がかなり動くようで、あごや額、髪などを触るしぐさで、読みの筋や局面判断を見抜かれているような気がする。また数分間隔で相手の動作に視線を走らせているが、あまり格好良くないし、その癖を逆用され騙される可能性がある。松尾、宮田といった先輩棋士は、そういう隙はまったく見せないし、今後の重点ポイントのような気がする。
来賓棋士のスピーチの中で、ある九段は、男性棋士の弟子の数が5人ずつと並んでいるが、「(所司門は)指導して強くしているのではなく、最初から強い子を集めているのではないか」と、疑惑をもっているような口ぶりであったが、単に「隣の芝生論理」なのだろう。それよりも、次の棋士が誕生するまで、自分が頑張ることの方が極めて重要な問題のような気がする。
さらに当日は、二人の女性棋士、伊奈川愛菓(まなか)さんと、渡辺弥生(みお)さんの初段昇進祝賀もかねていて、本人じゃないのでよくわからないが、たぶん、かなり嬉しいのだろうと推測(石井四段のパーティがなければ、祝初段ということにはならなかったのだろうけど)。二人ともタイトル戦のベスト4まで到達して昇段基準によって昇段。一級ではアマチュアみたいな格付けだが、段となればプロの感じだ。できるなら初段ではまだ貫禄がないので、一段とか自称してみたらどうだろうか。二段、三段になった時には、名刺の修正が自分でできる。
二人とも、以前のパーティと同様に原稿読みスピーチだが、伊奈川さんの方は、棒読みで渡辺さんの方は、笑い読み。あまり変わってない。いきなり若くしてプロになった伊奈川さんは、斬り合いの棋風で、大学将棋を経た渡辺さんは、負けない手を選ぶ棋風のようで、たぶん、その中間がいいのだろうけど、それは難しいわけだ。
最近は女性棋士でも、「世界一強い棋士になる」と言っている人もいるようだし、今も覚えているのだが、伊奈川さんがプロになった時のパーティで、「羽生を負かしてほしい」との激励スピーチもあった。要するに、1年間勝ち続ければ、女性用トーナメントで優勝したうえ、いくつかの男性用トーナメントに出場可能で、最後はタイトルマッチに登場するわけなので実現不可能というほど小さなチャンスではないような気がする。
さて、11月23日出題作の解答。
まで21手詰
飛車による追跡。最後に龍を捨てて詰めるのは、なかなかいい感じだが、それだけに時々見受けられる既存手筋。詰パラ11月号にも、同様の手があったが、単に偶然。
動く将棋盤は、こちら。
今週の問題。
謎の4九香。なぜ、ここにいるのか?
本筋よりも変化の方が多彩な感じである。変化を使って、何題か作れそうだ。といって、変化とか本筋とかは全部解明しないと解答に辿りつかないのが詰将棋のルール。
わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。
正解です。1題で3回楽しんでください。