BCとAC

2023-10-06 00:00:30 | あじ
先日、竹橋(東京)に近くに行ったのでパレスサイドビルのレストラン街でランチを探した。コロナ後では初めてなのでコロナ前にあった店があるかどうか不安だったが、やはりなかった。寿司店と蝦夷料理店。コロナ前とコロナ後。BCとAC。世界史のようだ。

世界観から言うと日本料理に取って代わったのがアジア料理。中華料理。韓国料理に南アジア料理。なかでもカレー専門店とアジア料理専門店あり、アジア料理店の方は、大別すると、インド・ネパール系、タイ系、ベトナム系の3種のメニューが並ぶ。



今回はインド料理のカレー(チキン)を頂いたが、店内はベトナム料理を食べる人も多いように見えた。三か国の序列で、2位が逆転したように感じた。


話は一転して、外国人研修生の行方不明数。30万人以上が就労しているらしいが、毎年1万人が行方不明になっているそうで、その中の6000人がベトナム人研修生という。その行方だが、密出国したか、不幸にも潜伏中に亡くなったか、国内に留まっているかの三択だろうが、二つ目までの理由は極めて少ないだろう。

どこに行ったのかの情報は、まったくないが、理由の方を想像してみた。例えば四国に多い造船所だが、かなりベトナム人研修生に頼っている。特に初期段階の船底の溶接作業はロボットには苦手な場所なので外国人の手になることが多いと聞く。重労働の典型だ。ほとんどの船は設計図が違うということもある。造船所の人からも消えた人間を捜索する話を聞いたことがあった。

思い出して欲しいのは、刑務所から労働派遣された服役囚が今治の造船所で役務作業中に逃亡し、その後、しまなみ海道の途中で空き家に潜み、夜の尾道水道を泳いで本州に上がり、逃走中に御用になった事件。逃げれば死ぬか捕まるかどちらしかないと頭では分かっていても、逃げ出すような仕事だったことが容易に想像できるのに、メディアは、そこを見て見ぬふりをしていた。J事案と同じだ。外国人より安い労働力に目を付ける精神もすごいが、明治時代の北海道と同じだ。いまでも「囚人道路」という単語は象徴的に生きているということだろう。

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