三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「国連「北朝鮮の海外労働者10万人、制裁前より外貨を3倍稼ぐ」

2024年03月22日 | 北部朝鮮
「中央日報日本語版」 2024.03.22 08:48
■国連「北朝鮮の海外労働者10万人、制裁前より外貨を3倍稼ぐ」
 国連安全保障理事会傘下の対北朝鮮制裁委員会は20日(現地時間)、北朝鮮が海外労働者派遣を通じて国連制裁以前より最大3倍近く増えた年間7億5000万(約1140億円)~11億ドルを稼いでいると明らかにした。
 制裁委が昨年7月29日から今年1月26日まで調査結果を根拠に作成した615ページの報告書によると、北朝鮮のIT分野の労働者は年間約2億5000万~6億ドル、IT以外の分野の労働者は年間約5億ドルを稼いでいる。北朝鮮は国連制裁前の労働者の海外派遣を通じて年間約5億ドルの外貨稼ぎに出ていることが分かった。
 これに先立って国連安保理は2017年に採択した決議第2375号と第2397号を通じて加盟国が北朝鮮労働者を雇用できないようにし、自国内の北朝鮮労働者を2019年12月までに全て送還させた。制裁委は「10万人余りの北朝鮮労働者が40カ国余りで食堂従業員や裁縫、建設、医療、情報技術(IT)分野に従事しており、国境再開放の際に大規模な追加派遣が予想される」というある加盟国の報告内容にも言及した。
 制裁委は「北朝鮮指導部が禁止されている高級乗用車と高級ブランドカバンなど贅沢品を搬入したという点が分かり、第3国を迂回する場合もあった」と説明した。実際、北朝鮮官営メディアは最近、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がロシアのプーチン大統領からもらった「ロシア版ロールスロイス」であるアウルス専用車に乗っている姿を堂々と公開した。
 制裁委は今回の報告書作成に先立ち、クリスチャン・ディオールとも昨年10~11月に書信を交わした。昨年9月、金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長が金委員長と一緒にロシア戦闘機工場を訪れた時に持っていた黒いカバンが約7000ドル相当のディオール製品で、贅沢品に当たるという疑惑が提起されたためだ。
 ディオール側は制裁委に送った回答で「当社のハンドバッグモデルであると強く推定されるが、(写真だけでは)本物なのか確認することは難しい」とし、「このモデルは2019年2月に初めて発売された製品」と答えた。
 一方、制裁委は、朝ロ間で安保理決議の違反に該当する兵器が取り引きされているという疑惑を報告書に盛り込んだ。ただし、加盟国が提供した情報により疑惑を記しただけで、制裁委レベルで「制裁違反」という最終結論を下すことはできなかった。安保理常任理事国であるロシアの影響力行使と無関係ではないとみられる。


「聯合ニュース」 2024.03.13 14:11
■「地上の楽園はうそ」 日本からの帰還事業巡り脱北者が北朝鮮提訴=韓国
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の宣伝を信じて帰還事業で北朝鮮に渡った後、脱北した在日コリアン出身の5人が、韓国で北朝鮮を提訴した。北朝鮮の人権実態を調査する韓国民間団体の北韓人権情報センターは13日、5人の代理として、精神的被害に対する慰謝料1人当たり1億ウォン(約1120万円)を請求する訴訟をソウル中央地裁に起こしたと明らかにした。

【写真】北朝鮮は1959~84年、在日コリアンに対する帰還事業を行った(資料写真)=(共同=聯合ニュース)

 原告の一人で、北送在日僑胞協会の李泰炅(イ・テギョン)代表は「到着したとたん、『楽園』とはかけ離れた様子に仰天した」と語った。当時8歳ながら、間違った所に来てしまったことを直感したとし、北朝鮮にだまされたと強調した。
 北韓人権情報センターは「在日僑胞北送事業の責任の主体は北で、朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)と日本政府も責任から逃れることができない。在日僑胞保護の義務を尽くさなかった韓国政府にも責任の一端がないとはいえない」と指摘した。原告らが北朝鮮帰還当時に韓国国籍で、北朝鮮が韓国の憲法上、韓国領土であることなどを踏まえて韓国の裁判所に提訴したと説明した。
 北朝鮮は1959~84年、朝鮮総連を通じ「地上の楽園」をうたい在日コリアンら約9万3000人を北朝鮮に渡航させた後、強制的に居住地や職業を割り当てた。その多くが労働を強いられて苦しみ、「敵対階層」に分類されたことで人権侵害も受けた。
 日本でも同様の訴えがあり、東京高裁は昨年10月、訴えを退けた一審判決を取り消して審理を東京地裁に差し戻した。北朝鮮側は一、二審とも出廷せず、答弁書なども提出しなかった。
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「韓国の移住民、歓待にとどまらず連帯すべき」

2024年03月22日 | 朝鮮史
「The Hankyoreh」 2024-03-22 01:33
■[コラム]韓国の移住民、歓待にとどまらず連帯すべき
 イ・ジュンヒ|全国部記者

【写真】移住労働者たちが自分たちの境遇を象徴する鎖を使ってパフォーマンスを繰り広げている=カン・チャングァン先任記者//ハンギョレ新聞社

 昨年4月、移住民政策を取材するために、私はフランスのパリへ行った。シャルル・ド・ゴール空港で飛行機を降りて地下鉄に乗った。移住民の多いパリ北部では、白人の乗客を探すのが難しかった。ホテルのあるパリ中心部はそれとは異なっていた。街にいる人の大半は白人だった。黒人を見る機会は限られていた。エッフェル塔前の露天商、ホテルの清掃員、博物館の警備員。まるで黒人のする仕事が定められているように思えた。一種の「人種化した階級」だった。
 フランスは移住民の包容に積極的だった。しかし、不平等も根深かった。特に移住民に対する尊重は、安い労働力を利用して利潤を創出しなければならない資本主義の論理の前では、あっけなく崩れ去った。移住民というアイデンティティーは配慮の対象となりうるが、労働者としての彼らの賃金が低い理由は彼らの努力や能力の不足、さらには怠惰のような「人種的特性」にたやすく置き換えられた。彼らを低賃金雇用へと追いやる構造は隠蔽されていた。
 韓国はどうか。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は、人口の絶壁と地域消滅問題の解決策として移民政策を打ち出した。その一環として、今年の非専門就業(E-9)ビザの発給規模を過去最大の16万5千人へと拡大した。ソウルを含む4地域では、下半期から彼らはホテルや食堂の厨房でも働けるようになる。ソウル市は外国人家事手伝いのモデル事業も開始する。
 政策の基調は明確だ。韓国人が敬遠する仕事に外国人を投入するというものだ。同時に、彼らを低賃金雇用に縛りつけておくために、監視と処罰は強化した。法務部は昨年、未登録移住民に対する大々的な取り締まりを行い、3万8千人あまりを摘発した。移住労働者の自由を抑圧しているとの批判を浴びている雇用許可制はそのまま維持した。
 あちこちで副作用が現れた。慶尚北道慶州市(キョンジュシ)のある工場では昨年11月、取り締まりの過程で法務部の男性職員が女性移住労働者を「ヘッドロック」で制圧して連行していく映像が公開され、社会の怒りを買った。京畿道烏山市(オサンシ)にある韓信大学は同月27日に、語学堂に通っていた22人のウズベキスタン人留学生を「不法滞在者になりうる」との理由で、外部の警備業者を動員し、携帯電話まで押収して強制的に出国させていたことが後になって明るみに出て、衝撃を与えた。
法務部の職員が昨年11月7日、慶尚北道慶州市のある工場で未登録移住民の取り締まり中、ある女性移住労働者の首を絞めている=動画をキャプチャー//ハンギョレ新聞社
 政府の強圧的な移住民政策をめぐっては、批判が相次いでいる。人手の足りない農漁村はもちろん、首都圏の企業からも不満が出ている。移住民のおかげで消滅を免れている地域も状況は同じだ。状況が状況だけに、最近は政治傾向を問わず移住民に対する規制を緩和すべきだとの声があがっている。違いを認め、共存を模索しようとの声も高まっている。
 同意しつつも、依然として疑問は残る。国、民族、人種のような皮を剥けば、その中には搾取を通じてのみ維持が可能な体制の問題が存在するのではないかと感じるからだ。内国人と外国人を分ける前に「人間が敬遠する労働」であるなら、まず労働現場を変えるべきだと考えるからだ。未来の韓国を想像してみよう。アジア各国からやって来た人々が低賃金雇用を埋めたその地で、移住民の第2世代が自身の親の受けてきた搾取を批判して立ち上がったとしたら? 低賃金労働を強制し、職場を離脱すれば違法のレッテルを貼って処罰する韓国の移住民政策を「現代版奴隷制」だとして批判したとしたら? 私たちはそれを移住民の問題と考えるべきか、それとも階級問題と考えるべきか。単なる移住民に対する歓待が、世代を重ねて積もっていくその怒りを防げるだろうか。
 歴史学者エリック・ウィリアムズはその著書『資本主義と奴隷制』で、人種差別のせいで黒人奴隷制が生まれたのではなく、黒人奴隷制が人種差別を産んだのだと主張する。西欧の産業化の動力は超過利潤を通じた資本の蓄積を可能にした黒人奴隷制であり、その過程を正当化する論理として人種差別が誕生した、との指摘だ。ウィリアムズは同書の中でこのように語る。「時代の政治理念と道徳観念は、それらが経済発展と結ぶ非常に緊密な関係の中で検討しなければならない」。移住民に対する歓待にとどまらず、共に搾取の構造を乗り越えていく連帯を考えるべき理由はここにある。

イ・ジュンヒ|全国部記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-03-19 19:05
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