いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

こんなに面白い日本シリーズになるとは

2016-10-27 23:26:50 | 超・いぶたろう日記
いやー、めちゃくちゃ面白いですね日本シリーズ。

戦前は4勝3敗で日ハムかと思っていたんですが、
予想以上に強力なマツダスタジアムの後押しを受けたカープの勢いに、
このままいってしまうのかと思い直すほどでした。
しかし札幌に移ってからどうも、
カープが勝てる流れを自ら手放しているような印象です。
色々な見方があると思いますが、
僕はやはり采配、それも用兵の差じゃないかと思っています。
大谷や中田翔なんてそれぞれに難しい選手を抱えながら、
ソフトバンク相手の死闘をあの手この手で立ち回ってきた百戦錬磨の栗山監督と、
1強5弱のセリーグでうまくハマったシーズンでの戦術以外に
効果的な手を見つけられないでいる緒方監督の差というか。

あんまり細かいこと言うと結果論になっちゃうんでアレですが、
カープとしては絶対優位なホームでの試合を2つ残しているとは言え、
ジョンソンが予定通りの好投を見せ、
またハム先発の加藤が予想通りの崩れ方をした、
今日の試合をとれなかったのは痛いですね。

同じように今日の星を落としたとしても、
6戦7戦マツダスタジアムでジョンソンと野村が残っているという状況は
ハムにとってはかなりイヤだったはずです。
それが野村1枚になり、ひとつ勝てばよくなった。
これは相当でかいのでは。
(カープ党には7戦黒田で勝利という熱過ぎるドラマの期待もあるでしょうが)

また、今日の試合を見ても、
緒方監督はシーズン中のような型どおりの継投でしたが、
中4日という事情もあったにせよ、
ハムにとってジョンソンが6回で降りてくれたのは好都合だったでしょうね。

逆にハムは加藤を早々に見限ったのが印象的でした。
満塁のピンチを封じ込めたメンド—サが、
あたかも先発だったかのように大好投(個人的にはこの試合MVP)し、
8回谷元からの9回バース。
栗山監督の臨機応変な用兵はさすがだなと思いました。

9回の時点でハムは宮西温存、カープは中崎投入。
しかしあの投ゴロセーフで、
元々メンタルがそんなに強い方とも思えない中崎には動揺の色が浮かんだし、
その後の死球ではもう明らかに表情が硬い。
ここで代えるに代えられないところに自ら追い込んでしまったのが緒方継投ではなかったかと。

緒方監督は勝負師マインドが強いのかな。
走塁を含めた攻撃面ではすごく積極的だし意表も突くし、
また選手もそれによく応えるけれど、継投の方はどうなんでしょうね。
まあ、どんな名監督でも口を揃えて難しいと言われるものですけれど。
また、ここと思った勝負どころで一気に思い切った手を打てる反面、
その後のことはあまり考えてないような印象も受けます。
第3戦黒田を公言してからの予告先発提案とか、昨日のDH解除とか、
なんだか脇の甘さを感じてしまいます。
今日の5戦もガマンできずに中4日のジョンソンで取りにいき、
好投したにもかかわらず、取り切れなかった。
7戦で4つ勝てば良い、
そのために勝ち急がず相手が厭がる形を作ろうという発想がなく、ガマンできなかった。
森祇晶や野村克也なら採らない手でしょうね。

栗山監督は選手への信頼感を前面に押し出しますが、
情実という感じではないですね。
CSで失敗した加藤、昨日衝撃の落球を見せた近藤など、
ミスした選手にもチャンスを与えつつ、
ちゃんとその日その日で見きわめている感じもします。

打撃不調の陽岱鋼も腐らせずに使うし、
最後の西川(シリーズ打率1割)の満塁弾はまさに象徴的。
中田4番を動かさないこともそうですが、先のことまで考えて辛抱強く策を練り、
結果として選択肢を多く残しながら試合を進めて勝ちを拾っている。
何より、決して選手の悪口を公言しないスタイルで選手の信頼を集め、
チームの士気を高くキープしている。
新しいタイプの名将だなと思います。

役者的には武田勝より黒田だし(笑)、
ドラマ的にはカープ日本一がきれいだし、
日本中がそれを期待してる(空気をマスコミがつくっている)ような気もしますが、
そうなるとやはりへそ曲がりの僕は敢えてのファイターズ日本一を推してしまうのでした。

あ、でも7戦まで見たいから、明後日はカープで!
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