尺骨骨折をプレート固定した当歳馬が順調に治ったようなのでプレートを抜く。
発症と手術から7週間後。
プレート固定手術後、1週間前後は痛みと橈骨神経麻痺様の跛行があった。
骨折線はプレート固定でほとんど見えなくなっていたが、3週間後のX線画像ではまた見えるようになっていた。
骨折部には吸収が起きた後、骨形成される。自然な治癒経過だ。
尺骨頭部はともかく、遠位へいくほど筋肉の下になる。
それでも、大きく切開せずminimally invasively にプレート抜去したい。
穿刺切開でプレートスクリューを抜いていく。
スクリュードライバーが金属に当たる感触、スクリュードライバーがスクリューヘッドにハマる感触。
必要なときにはゲルピー開創器で傷を広げてスクリューヘッドを見る。
スクリューが刺さっている方向の記憶と勘もだいじ。
抜けました。
固定部が脱灰していることに注意。
曲っていた一番近位のスクリューが折れないか心配したが、大丈夫だった。
頭-尾方向も問題なし。
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いまだにこの自在鉤の仕組みが理解できない。
生活の中の物理学。
お魚は重くなきゃだめなのか?
何キロの鍋まで耐えられる?
整形外科医に必要な能力なんだけど;笑
これは生活というより趣なのでは笑
ヒートンで結えている辺りもう一歩というか、いやこれは却ってリアルと申しますか。
お魚を貫通する鉤のスルーホールの上下の摩擦で引っかかっていると思います。
スルーホールの両端と上から折り返してくる蔓の結び目で作られる三角を自重で捻る事が摩擦力の決定に大きく関わっていると思いますが、これに頭の重さはプラスになると思いますし、尾の重さはマイナスになるとます。
色々応用できる仕組みだとは思います。
気になっていた遠位のスクリューによる過形成というか過剰な骨増殖はスクリュー抜去に影響するほどではなかったようですが、ちょっと盛り上がって見えるところは擦れて悪さすることはないのでしょうか?
魚全体の重さより、長さとか穴の大きさ延いてはそこへの摩擦のほうがお鍋の高さを調節することに寄与する値としては重要かなぁ?学習問題としてはかなりたくさんの部分の数値化が考えられそうですが、日々扱っていると感覚的に支点作用点くらいは情報処理しちうのかも。むしろ整形外科医に必要な要素がどのへんなのか
このようなところにも意匠をこらすことについては経済的な豊かさと美意識を感じます。鯉のモチーフは火事を畏れて大事に扱うことの現れだそうで。
一番気になるのはお鍋の中身。
実にアナログな仕組みなんですが、触ったことがないとピンとこないと思います。骨折内固定なんて実にアナログな世界。これから大丈夫なのか?VRで練習できるようになるのか?
馬の尺骨は体重を支えていない。じゃあ何をしている?折れるとどうなる?折れて骨折線が開くのはなぜ?引っ張っているのは何?どれくらいの力がかかる?新人獣医さんに訊いたことでした。
お鍋の中は温泉豆腐。豆腐を食べたら、そのあとは雑炊でした;喜