輸液にまつわる雑談
そもそも輸液とはなにか?
よく牧場の人が誤解しているのは、輸液が栄養になると思われていることだ。
輸液によく使われるリンゲル、生理食塩水などの電解質液にはカロリーはまったくない。
5%ブドウ糖液はブドウ糖を含んでいるので、カロリーはある。
1?の中に50gのブドウ糖が入っている。つまり200kcal。
5%ブドウ糖を10?輸液することはそうそうないと思うが、10?でやっと2000kcalだ。
成馬は1日に数万キロカロリーを必要とするので・・・・・5%ブドウ糖を使う普通の輸液では、カロリー補給としての効果はほとんど期待できない。
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では輸液とは何をしているのか?
人や動物の体は6割がた水でできている。
細胞の中に40%、細胞の間や血液として20%。
病気になったり、体調が悪いとこの水の量が減ったり、電解質の濃度がおかしくなる。
その時、治療のためにとりあえずできるのは血管内に水分や電解質を入れてやること。
つまり、輸液とは細胞外液を補給したり補正することだ。
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過長蹄尖・弱踵蹄 long toe under-run heel になっているので、
関節鏡手術したあと削蹄してやろうと思ったが、
麻薬取締官の立ち入り検査があり、削蹄している暇がなくなった。
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予告。
来週、7日午後、北里大学で生産地の馬の臨床についてしゃべります。
馬の臨床に興味がある人、来て講義を盛り上げて下さい(笑)。