navicular bone 舟状骨。
「とう嚢骨」とも呼ばれる。この「とう」の字は簡単には変換できない。「ふねへん」に「かたな」と書くのが正しい。のか?
遠位種子骨と呼ぶのが解剖学的には正しいのかもしれない。
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体の中には引っ張られるだけの骨もある。膝蓋骨や、近位種子骨、遠位種子骨などは、それぞれ後膝の前、球節の後、蹄関節の下で、引っ張られるだけだ。
関節の前や後を腱や靭帯が通っていると、関節の屈曲と骨との摩擦から腱や靭帯を守るために、腱や靭帯の一部が骨になって、関節を作っているところがある。
その骨が膝蓋骨であり、種子骨だ。
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navicular bone 遠位種子骨は、とくに蹄踵部に負重するときに、蹄骨まで至っている深屈腱が、押しつぶされないように、そして、伸展する第二指骨と第三指骨(蹄骨)の関節と深屈腱が擦れないように働いている。
navicular bone が支点になることで、深屈腱は効率良く蹄骨を引っ張ることができる。
ところが、
いつもいつも踏みつけられて、引っ張られてばかりいるものだから、navicular bone とそれを取り巻く関節が炎症を起こしたり、関節症を起こしてしまうことがある。
障害競技馬のように着地の衝撃が繰り返しかかりすぎたり、
蹄角度が寝すぎていてnavicular bone がつぶされるような蹄形の馬に多いとされている。
繋(蹄?)が立った馬でも起こるそうだ。その理由は私にはわからない。
そして、老齢馬にも多いようだ。
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だから、乗馬の世界では非常に多いようだが、
年齢が若い競走馬や、運動負荷がかけられていない繁殖雌馬では、ほとんど診たことがない。
ところが・・・・
(つづく)
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小さい骨でもたいへん大切。
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でもできなかったんです。
娘がたべたい!と言ったので、
塩焼きにして食べました(笑)。
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今日は、重種馬の臍ヘルニア2頭。
午後は急患として1歳馬の回盲部閉塞。
さらに、当歳馬の疝痛。