顎が腫れているのに気付かれた子馬。
X線撮影で泡だったようなX線透過亢進域が腫れた部分にある。
嚢胞性線維腫、だろう。
ことし、先に1歳馬を1頭手術した。そして、今度は当歳。
倒馬室で、仰臥にして、静脈麻酔で手術することにした。
もう歯肉まで腫れ上がり、柔らかい部分がある。
しかし、口の中を破ると食べ物で汚れてあとあとやっかいだ。
ドリルで大きな孔を開けると、内容はほとんど血様漿液だった。
内腔を掻爬した。
歯の発生と関係すると考えていて、この場合は永久切歯になれない異常な組織が増殖したのだと思う。
傷が塞がっても、異常な組織が残っていると再発する。
腫瘍、なのだろうが、転移することはほとんどないので、もし再発しても早く気付いてまたやればいい。
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完成しました。
快適に泊まってもらえると思う(夜中に急患で起こされなければ;笑)が、
コロナ禍で学生実習は受付中止。
獣医科学生たちも可哀想だが、夢や将来まで先延ばしにはできない。