Fig5のA(上)は、Ortho Viewでの、頭尾方向でのX線画像のプランニング。
3.5mmLCPを当てて、
(どうして4.5mmLCPを使わない?)
近位は成長板を貫かないように、(貫いても問題が起こる可能性はほとんどないのだが・・・)
3.5mm皮質骨スクリューを入れると、そんなに長いスクリューは市販されていないので対側皮質に効かせることができない。
(4.5mm皮質骨スクリューはより長いスクリューが市販されているはず。
なるほど、だから3.5mmで検討してるのね)
B(下)は、インターロッキングネイルで検討していて、遠位も近位も、成長板に並行に骨端にボルトを入れることができ、この骨折に理想的な固定である、としている。
しかし、近位骨端は割れてしまっていることがわかっている。
その部分に2本、bicortical でボルトが入っているだけだ。
このボルトが効かなければ、髄内ピンは近位骨端を固定する力を失うだろう。
近位骨端の長さが短く、子牛の骨髄はとても柔らかいからだ。
そして、子牛での内固定の経験がある外科医は、子牛の骨端部の皮質がとても薄くて弱いことを知っている。
4.5mm皮質骨スクリューより、6.5mm海綿骨スクリューを使うことが推奨されているほどだ。
インターロッキングネイルが、骨の中心軸に挿入されていて、折れた骨の補強として理想的なのは理解できる。
しかし、ただの髄内ピンは、このような骨端が短い骨折の内固定にはむかない。
つまるところ、ボルト、あるいはスクリューを何本、どこに効かせられるかが重要なのだ。
割れてしまっている骨端部に2本しかボルトを入れずに、理想だとは言えないと私は思う。
成長板をまたぐ内固定になってしまうが、プレートを当てて、近位骨端にスクリューを入れれば、その方が確実な内固定ができたはずだ。
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年末年始体制に入った30日は、大掃除。
入院厩舎を掃除して、診療室の枠場を拭き掃除。
午後には気力・体力の限界が来た;笑
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正月飾りは、29日に付けるのは”二重苦”と言って、嫌う人が居るのだそうだ。
大晦日に付けるのは、一夜飾りになるのでよろしくない、という人が居るのだそうだ。
すると30日に付けるしかないじゃない。
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ことしは、相棒を亡くし、生活が少し変化した年だった。
piebaldさんが手描きの絵を送ってくれた。
幼かったころの相棒だ。
相棒が居た部屋に飾ってやろうと思う。
ありがとうございます!!
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みなさん、今年一年お世話になりました。
どうぞ良い年をお迎えください。