ちょっと先日の続きでもある。
診断はかなり疫学情報に頼っている。
どんな病気が多いとか、この症状ならどんな病気だろうとか、疫学情報は診断の役に立つ。
診断だけでなく、予後判定も、今まで経験した何十例のうち何頭は治ったとか、どうなったとか見当がつく。
だから、疫学情報を記録しておくことは臨床獣医学にとって意義がある。
-
さて・・・・
馬はほかの動物に比べて腫瘍は少ないとされていたりする。
しかし、飼われている動物種によって年齢層が違うので単純にはというか、ほとんど比較にならないように思う。
近年、イヌやネコは高齢化が著しくて、腫瘍がとても多いらしい。
しかし、どんどん消費される食用動物foods animal では高齢になることが少ない。
馬は・・・その国で飼われているのが、競走馬なのか、乗馬なのか、あるいは愛玩用なのかで年齢構成もかわるだろうし、馬の種類もかなり異なる。
-
だからUSAなどでは、馬の腫瘍の発生率などと言っても簡単には算出できないのだろう。
あまりにも飼養されている馬の品種も、目的も、頭数も、さまざまだから。
そこへいくと、家畜共済制度が普及し、飼われている頭数や年齢構成が把握されている日本では、罹患率、発病率、致死率などが算出しやすい。
そのことは、獣医学的にも価値がある情報なのだと思う。
-
前置きが長くなった。
おまけに支離滅裂になった。
今日は前置きだけにしておこう・・・・・・
///////////
読みつないで読み終えた。
以前から読んでみようと思っていたが、なんとなく後回しにして来た。
ハンガリーの大学の獣医学教育を受けている実習生が来たり、
コンラート・ローレンツ博士の本を読んだりしたので、この本も読んでみる気になった。