馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

正月のタブーって

2019-01-04 | 日常

正月三が日、ってのはやってはいけないこと、が昔は言われていたらしい。

・掃除をしてはいけない。

正月には神様が福を持ってやってきてくれている。それを掃き出してしまうなどもってのほか、ということらしい。

これは、正月は日常の作業から解放されてゆっくり休め、ということなのだろう。

・刃物を使ってはいけない。

正月から「縁」を切ることになるから。刃物も正月はやすませてやる。ということらしい。

これは、正月から怪我をしないように、ということなのだろう。

・火を使う煮炊きをしてはいけない。

煮炊きをすると灰汁(あく)が出る。これが悪を出す。につながるから、ということらしい。

これも、正月は家事も休め、ということだろうし、正月から火事をだしたりしてはいけない、ということなのだろう。

・四つ足動物をたべてはいけない。

正月から殺生をするな。仏教徒として?精進料理ですごせ、ということらしい。(正月は神事だろうな)

・けんかをするな。

帰省やお年始回りで人に会う機会も多いのだろうが、争いごとをさけよ、ということだろう。

・お金を使ってはいけない。

正月から出費を避ける。その一年の質素倹約のはじまりとせよ。ということだろう。

               ー

まあ、要は正月三が日くらいは、日常のしなければならないことから離れてゆっくり休め。

家族あるいは一族と、ゆく年、来る年を思って、家の中で保存食であるおせちを食べてすごせ、ということだろう。

盆正月と祭り以外には休みもなかった日本の農村の生活上の知恵であり、教えだったのだろうと思う。

               ー

わが家は・・・

和風のおせちに肉がはいっていないのはそのせいだったんだな。

四つ足動物連れで・・・

元旦から日常を離れて・・

散財もしたし・・

焼き肉まで食べたし・・

斧で薪割りまでしちまった・・・

          ー

三が日休みをもらったおかげでメスは使わずに済んだ。

それだけで、正しい良い正月だった;笑

 

 

 

 

 

 

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謹賀新年2019

2019-01-03 | 日常

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

昨年は、家庭でも仕事でも、いくつも変化があった年でした。

今年もさらにその変化があるだろうと思っています。

”強いもの、大きいもの、ではなく、変化に対応できるものが生き残る” が、進化論です。

変化の中で、発展・進歩していきたいものです。

         ー

大晦日におせちを食べて、

(これが北海道流なんですよ)

元旦から心肺機能と筋肉のトレーニングにでかけました。

               ー

泊まりは、もう何年かお世話になっているペンションでした。

しかし、ことしの8月で廃業するそうでとても残念です。

ニセコは観光バブルのようで、海外資本の施設がいくつも建築中でした。

木々が切られ、リスも鳥もこなくなったそうです。

古くから住んでいた人たちは、ニセコを去る人も少なくないとのこと。

せめて環境に配慮した”開発”にしてもらいたいものですが、そうはなっていないようです。

伐採してしまったら、木は簡単には育たない北国・雪国なのですが、

香港や台湾やシンガポールの資本はおかまいなしなのでしょう。

             ー

そろそろシニアになるこいつにも、子犬のこころを失わずにいてもらいたいものです。

 

 

 

 

 

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関節鏡手術納め

2018-12-30 | 日常

29日。

今年最後の関節鏡手術。

当歳馬の飛節OCDなので急がないが、やってしまおう。

年明けも、来年は本格始動は7日からになる。いろいろ混み合うだろうから。

正月休み中も、急患はあるだろう。

でも、関節鏡手術は緊急ということはないだろうから、”関節鏡”手術納めだ。

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この12月は診療室の床や、

倒馬室・覚醒室の床と壁を修理したし、

 

診療が途切れなかったせいもあって大掃除がほとんどできなかった。

北海道で厳寒期に大掃除をするのは無理もあるのだが、

1年このときしか掃除しないような箇所は清掃しておきたいのだけど。

たとえばエアコンや暖房のファンとか、ふつうの掃除では手の届かない天井近くとか、ホイストのレールの上とか、etc.

いつか、暖かくなったら大掃除日を設定するか・・・・

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なにわともあれ、年の暮れも押し詰まった。

皆さん、良いお年を。

 

 

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ボヘミアン・ラプソディー

2018-12-24 | 日常

とてもヒットしている、と聞いても、ただの音楽映画、サクセスストーリーかなと思って観に行かなかったと思う。

若い獣医さんが3回観ました。泣きました。と、言っていたので。

私たち世代は、現役のロックバンドとしてクイーンが好きだったという人も多いのだろう。

クイーンの曲は、CMやBGMや、それから挿入歌としてもよく使われていて、聞きおぼえのあるパートも多い。

しかし、それとは別に、フレディ・マーキュリーとして生きて死んだ一人の”パキボーイ”の生き方と苦悩に涙した。

生きることはたいへんだ。しかし、素晴らしい。たとえ短くても。苦悩に満ちていても、だ。

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今日は、肩甲骨骨折のLCP抜去。

歩きはとても良い。

馬もかなり大きくなった。

しかし、肩甲軟骨あたりにプレートが飛び出ている。

肩甲骨がいくつかのピースに割れていたのだ。

よく治った。

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網嚢孔ヘルニアの腸管手術のあと、Post Operative Ileus が続いていた繁殖雌馬はあきらめた。

Mama・・・・・just killed the horse・・・・・・

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午後は、2歳競走馬の腕節骨折の関節鏡手術。

つづいて、1歳馬の傍直腸膿瘍の切開手術。

 

 

 

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2017年診療実績

2018-11-01 | 日常

遅ればせながら、2017年度の診療実績を記録しておこう。

診療件数は、1,302件。おそらく過去最多だ。

「年間1,000頭の馬が来ます。」と言ってきたのだが、そろそろ言い換えた方が好いかも。

全身麻酔の頭数は733頭。これも過去最多だろう。

近年は、以前は全身麻酔していた手術も立位でできるようになり、全身麻酔の頭数は減少気味だったのけれど、

それでも一気に増加した。

(あとでも書くが、この増加は他の馬の二次診療施設の閉鎖によるものではない)

そのうち開腹手術は125頭。これもこの10年で最も多かった。

関節鏡手術は213頭。これも過去最多だ。

喉頭形成手術が27頭。これはだいたい安定している。

外傷治療93頭。これは倍増した。

怪我が多かったのかもしれないが、大怪我でなくても連れて来られることが増えたように感じている。

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今年になって隣町の二次診療施設が稼動しなくなったので、今年度はさらに増加しているだろうと思う。

土曜日曜も平日と変わらず予定診療も急患も受け入れてきた。

1年間で最も暇な季節になって、やっと空き時間ができるようになって、前年度を振り返ってみた。

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きのうは、

午前中、当歳馬の第一趾骨の骨折のスクリュー固定。

底側突起の骨折、と思っていたが、背側まで骨折はつながっていた。

狙い定めてスクリューを良い位置に入れるのに神経を使う。

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昼に当歳馬の剖検。

回虫多数寄生。

馬回虫はフルモキサールで駆虫を!!

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午後は、血液検査業務をして、

1歳馬の橈骨の骨膿瘍・瘻管と腕節の滑液嚢腫。

傷が開かないように丁寧に切除し、丁寧に縫合するのに時間がかかる。

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夜は、当歳馬の盲腸結腸重積。

盲腸は腹側結腸に完全に飲み込まれていて引っ張り出せない。

回腸を腹側結腸へバイパスする。

もう当歳馬も葉状条虫の駆虫をした方が良い!!

 

 

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