ひさしぶりに出勤したら覚醒室で死んでいる馬を運び出すところだった。
昨夜、結腸捻転であきらめたのだそうだ。
しかし、トラクターはパンクしているし、バッテリーがあがっている・・・・
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疝痛の馬も来院するらしい。
来たら前日からの疝痛。
超音波検査で、盲腸が腫れ上がっている。重積?
開腹したら原因不明の盲腸壊死だった。
盲腸体を切除したが・・・・
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午後、私はたのまれて腕節の関節鏡手術。
対側肢もXrayしたら割れている。
左右腕節を関節鏡手術する。
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続いて1歳馬の大腿骨骨嚢胞のscrew固定。
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さらに疝痛の繁殖牝馬と骨折を疑う当歳馬も来院するとのこと。
「春のようにいそがしいですね」
まったく。
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繁殖牝馬は、来たらPCV54、乳酸値2.6 mmol/l、WBC 7,700 /μl 。
朝からの疝痛。
開腹したら、この馬も盲腸が腫れ上がっている。
小腸も素直に出てこない。色調も良くない。
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そのうち骨折を疑う当歳馬も来院した。
背中を超す高さの副木を付けたフルリムキャストを着けて来院した。
X線撮影して・・・・みごとな上腕骨骨折だった。
遠位より骨幹部の斜骨折。
もう300kg近くあるだろう。
牡馬、競走馬にしなければならない馬だ。
あきらめる。
(上腕骨骨折・大腿骨骨折は、副木を付けたフルリムキャストを着けても有効に固定はできません)
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フルリムキャストを着けたままだと焼却するのにも困るので、解剖場で実習生にキャストの外し方を教える。
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そこで私は引き上げた。
小春日和(初冬の春のように暖かい日)だったと、日記には書いておこう;笑
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すっかり葉を落としたニシキギ。
こんなオレンジの実をいっぱいつけている。
線香花火の、火球の、最後の、輝きのようでもある。