私が休みの日の夜中に難産で帝王切開された母馬。
翌日は元気が無く、食欲もなく、口粘膜は貧血していて、胎盤も落ちなかった。
何度かオキシトシンを皮下注したが、反応がない。
羊膜への注水も2回やったが胎盤も落ちなかった。
子馬はその夜、死んでしまった。
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帝王切開の翌々日、枠場に入れて、オキシトシンを点滴投与しながら羊膜への注水をまたやった。
羊膜の大きな血管にチューブを入れて、ストマックポンプで水を送る。
10リットル入れて放置した。
母馬は、汗をかき始め、そのうち脚をガタガタし始め、
胎盤がバタンっと落ちた。
その間、40分。
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途中、全体を捻りながらゆっくり引っ張ったりしたが、手で剥がしたりはしていない。
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どうしてだかわからないがオキシトシンは点滴投与が特異的に効果をあげる。
作用時間の問題だけなら繰り返し皮下注射してもよいはずだが、ゆっくり点滴するとそれ以上の作用を感じる。
濃度が高くなるとブロックする機構があるのかもしれない。
そして本来、点滴静脈内投与する薬剤なのだ。
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胎盤停滞への、羊膜への注水は画期的な効果的な方法だ。
水道ホースからつないでも良いが、注水量がわからなくなるので、
バケツの水をストマックポンプで入れるのが好ましいかもしれない。
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散歩は行かない。の図。