夜明けにはまだ遠い。
「とうちゃんしばらく居なくなるからな。
イイ子にしてるんだゾ」
無理なのはわかってるけど・・・・笑。
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余裕をもって家を出たが、なんとガソリンのemptyランプが点灯している。
やっちまった・・・と思ったが隣町まで行けばたしか24時間営業のスタンドがあるはず。
もし営業していなかったらタクシーで空港へ行って間に合うか?などと考えながら走って、たどり着いたら給油できた。
24時間営業、24時間対応、ありがたいことだ。
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厳寒期の移動になるこの研修。
天候が荒れて飛行機が欠航したら困ると毎年気になる。
貴重な時間を割いて、あるいは遠いところから参加してくださる方々に申し訳ないことになる。
そのこともあって前日の午前入りしたのだが、もう1つの理由はこのD-Jランチの持田さんの講習に半日でも参加したかったから。
馬に感じさせる。馬に自ら考えさせることで行動させる。とでもいうのだろうか、ナチュラルホースマンシップとも呼ばれる馬の扱い方はとても興味深いし、納得のいくものだった。
まだ騎乗馴致を始めたばかりの若馬が、今日初めて会ったばかりのはずの持田さんの後を追って歩き、体に触れるわけでもないのに後退したり、横方向へだって移動する。
日高の馬もむかしよりずっと大人しくなった。
馬によく触るようになったからだろうが、まだ扱い方は統一されておらず、間違った扱いもずいぶんみかける。
ハミをつけるようになっても、ガチャガチャとハミをしゃくっているのを観るとこちらがイライラする。
競馬場でもナチュラルホースマンシップを取り入れて現役競走馬を扱う厩舎がある。
馬が子馬の頃から同じ考えで扱ってもらえれば、ずいぶん馬も人を理解しやすくなるだろうし、人と馬の関係もよくなるだろうと思う。
馬医者も仕事しやすくなるだろうし;笑。
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18歳と高齢なので立位でやることになったようだった。
まあ、私は馬を縛り付けて痛いことをするのは感心しないし、
去勢は引張りすぎてはいけないと考えているし、
出血や痛みを少なく済ませるためにも外科侵襲は小さいほうが良いと思っている。
人のやり方を観れるというのも、よそへ出かけていっての獣医修行ならではだ。
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夜、11時すぎまで楽しく会食。