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馬医者残日録

サラブレッド生産地の元大動物獣医師の日々

不適応子馬症候群

2016-03-14 | 新生児学・小児科

引き続きUC DavisのHPから

                   -

新生子馬で、新生子不適応症候群 neonatal maladjustment syndrome あるいはダミーフォールとして知られている障害が起こるのは生きて生まれた子馬の3から5%だけである。

しかし、そうなったときには、あるサラブレッド生産者は”悪夢だ”と言った。

獣医病院での、時間ごとの哺乳ビンあるいは管からの哺乳に加えて、集中的な看護・介護を含めた、継続的な治療により子馬の80%は回復する。

しかし、そのレベルの看護--1週間から10日におよぶ--はへとへとになり、費用もかかる。

長年、この症候群は低酸素血症によるとされてきた--分娩経過中の不充分な酸素によると。

典型的には、子馬の脳が酸素を奪われると、精神障害、異常な行動、盲目そして発作さえ結果として起こりうる。

そして、ヒトの赤ちゃんでは、障害の多くが重篤で永続的である。

(つづく)

                  ///////////

この像はとても近代的で西洋的だ。

和風のこのような像って想像できないでしょう?

 

 

 


4 コメント

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Unknown (piebald)
2016-03-14 21:44:45
古代ギリシャっぽく感じます。
人の筋肉よりも、馬の筋肉の方が、正確っぽいような所は、羨ましいです。
昔の日本だと、埴輪の馬ぐらいしか、思い浮かばないですね。
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Unknown (はとぽっけ)
2016-03-14 22:02:34
 ヒトの場合、超未熟児の生存、成長がかなり成績よくなっているようです。
 もうすぐ嘴打ちが始まるというころ、温度がひくかったりすると、すやすや眠れずしきりと卵のなかで雛はなくわけですが、卵ですから、もし何かあっても取り出して助けるわけにもいかないし。などと考えていたことを思いだしています。
 hig先生が決断したように、まだはやいけど、仔馬だけでも助けたいと思うとき、きっと今度こそは!
 モチーフに東西の差はありますが、日光東照宮の彫刻に共通する奥行きの出し方や生命力のようなものの表現の素晴らしさを感じます。日本の在来馬とは趣がちがいますね。
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>piebaldさん (hig)
2016-03-15 05:07:06
西洋と日本の、このような像の描き方のちがいはどうしてなんでしょうね。日本でも金剛力士像などはかなり写実的かつ強調表現されているのですが。日本人は力を愛さず、筋肉を認めなかったのかな・・・・
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>はとぽっけさん (hig)
2016-03-15 05:11:07
そうなんです。ヒトでは超未熟児も助けられるようになっているのに、馬は月満ちていてもダメなことが多いのですよね。

馬の種類のちがいもありますよね。日本の在来馬は、欧米人から観るとポニーなのだそうです。
日本の力士あるいは相撲取りと、西洋の彫像の差は、米食と肉食の差なんでしょうか・・・
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