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馬医者残日録

サラブレッド生産地の元大動物獣医師の日々

DCPを概説する動画 Dynamic Compression Plates (Veterinary Orthopaedics Instrumentation Overview)

2025-03-04 | technique

Dynamic Compression Plates (Veterinary Orthopaedics Instrumentation Overview)

これは、Dynamic Compression Plate の使い方の基本を説明した動画。

よくできている。

5分で学べる。

1:50あたりで”すべての軟部組織と骨膜は骨の表面から除去して・・・・” と述べているが、これには異論を唱えておきたい。

骨膜は骨に血流や神経分布を提供しているだいじな組織。

除去してしまうと骨癒合、骨再生を遅らせる。

無理に剥がせば骨壊死が起きかねない。

ひょっとすると馬と小動物では考え方や手技での優先度が違うのかもしれない。

           ///////////

地獄の鬼の金棒、らしい

骨折したら金棒(DCPでもLCPでも)入れて治しましょう!

 

 



2 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2025-03-04 20:37:38
 hig先生の記事からあれこれ寄り道していたら、うまく融合しなかったとか感染症で固定が維持できなかったとかひどい粉砕骨折などを幹細胞の混じった、ドロドロの赤い半固形状のものでしたが、を流しいれて治したというのを見ました。かなりな高額だろうと思いました。
 健康な組織や血流は大事ですね。
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>はとぽっけさん (hig)
2025-03-05 08:41:21
遷延癒合、骨癒合不全、骨欠損の部位に海綿骨移植は古典的に?行われる手技で、驚くことに感染あってもやってよい、ということなんだそうです。血小板も十分含まれているでしょうけど、間隔をおいてPRP注入するのも方法かと思います。これらの手技ならそう高額にならないと思いますよ。

内固定は大工仕事のような印象を与えるかも知れませんが、あくまで”生体”であり、宿主の治癒機転を助けるのだという本質を理解しておく必要があります。
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