Cornell大学で行われる馬の腱鞘鏡・滑液嚢鏡手術の研修。
講師は、香港にも来られていたProf.Nixon、あのMcIlwraith先生、などそうそうたる面々。
舠嚢、指屈腱鞘(球節)、手根腱鞘(腕節)、足根腱鞘(飛節)、上腕二頭筋滑液嚢を対象として、実習と講義とディスカッション。
実習は死体肢で行う。
参加費は2日間で$1,550、だから20万円弱。
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腱鞘鏡・滑液嚢鏡といっても特殊なものではなく、関節鏡を差し込む部位によって呼び名を変えている。
関節と同じく、滑液と呼ばれる潤滑液が入った腔で、感染を起こしたり、癒着したり、フィブリンや線維や塊状物ができたりするので、スコープを入れて、癒着を剥がしたり、切開したり、洗浄する。
腱鞘の中から腱や靭帯を切る手技もある。
関節鏡ほどよく行われる手術ではないのだが、それぞれの部位で特有の構造があり、それに精通していなければならない。
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この1,2年こういう研修会の企画が目立つ。
専門分野が確立されてきたこと、卒後教育、それも専門医の継続教育の需要があること、などが理由だろうか。
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今日は、当歳馬の肢軸異常ALDのsingle screw 矯正手術。
続いてscrew抜去。
午後は1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。
今日で、忙しかった4月も終わり。
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ずいぶん成績の良いひと月だった気がする。
腸管手術も、帝王切開も、新生仔脳症も、骨折内固定も、ほとんどが助かって帰っていった。
(君が威張るんじゃない!)