本当は、手術室の外で毛刈りして、少なくとも簡単に洗ってから手術室へ入れたいのだが、麻酔と、人手と、時間の関係でそうもいかない。
というわけで、手術室内で掃除機で吸い取りながら毛刈りすることになる。
2-3年前から、Dysonの掃除機も使っている。
これは、診療室や準備室の掃除にも使う。
本当は私は充電式のコードレス掃除機を使いたい。
しかし、充電式掃除機には良いものがあまりない。
関節鏡手術の術野くらいなら充電式掃除機も良いのだが、開腹手術など広い術野の毛を吸うには力不足で、ゴミを貯める部分も小さすぎる。
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たしかに、吸引力はいまだに強力。
紙パック式でないのも、ランニングコストが少なく済むし、
紙パックを買い置きしておかなくても良い点でも助かっている。
手術室で使うには、家庭の掃除とは違った特別な要件がいる。
そして、掃除機を床において、手術台に乗った馬の腹や肢の毛を吸うためにはホースはかなり長い方が良い。
Dysonはすこしホースが短いし、ホースがチャチで捻れると潰れてしまう(左)。
繁殖雌馬の腹部の毛を刈っていると途中で一杯になってしまうことがある。
今時、そんなにたくさんのゴミを吸わなければならない一般家庭はないのだろうけど。
そして、こういうプラスチックの蓋などを留める部品がチャチ。
もう割れてしまっている留め具もある。
いろんな人が使うので、そのうち誰か使えないほど割ってしまうかもしれない。
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結論 ; 排気がきれいなのと吸引力が落ちないのはさすが。
が、掃除機のロールスロイスとは言えない。
ロールスロイスは優雅で基本性能が優れていただけでなく、頑丈で長持ちしたのだ。
(乗ったことすらないけど;笑)
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誰か、手術室で使うのに良い掃除機があったら教えてください。
10万もするのは駄目ですよ。
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今日は、レポジトリーは中休み。
午前中、1歳馬の飛節の関節鏡手術。
午後、喉嚢真菌症の再診。
2歳馬のクラブフットの深屈腱切断術。