どういうわけか、今週は腰痿のX線撮影が多い。今日だけでも3頭。
その予定に割り込んで牛の帝王切開。
きのうからの難産で双子で、気腫体になっていた。
午後は疝痛の馬が来たが、手術にはならなかった。
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ダムのやくわりを書いてある。
「洪水から人々の命や生活を守ります。」
「いつも水の流れている気持ちの良い川にします。」
「ダムは硬いコンクリートでできています。」
「憩いの場。」 ダム湖を中心に町民の憩いの場となります。
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もと、そこにあった川は洪水になるような川ではなかったはずだ。
2年前の台風10号の豪雨で、訴訟問題になっているのはあの巨大な二風谷ダムより下流なのだ。
ダムを作って、いつも水の流れている気持ちの良い川にするというのはありえない。ダムって水をせきとめる物だよ。
ダムは硬いコンクリートでできています。これは、笑ってしまう。「やくわり」じゃないでしょ。
それとも、単に大量のコンクリートを消費するのが「やくわり」だったという告白だろうか?
「憩いの場」を作るなら、はるかに少ない税金で、本当に憩える場所を作る方法があるはずだ。
ダムのコンクリートは役場庁舎10杯分だそうだ。莫大な予算を使って何をしたんだ?
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日本にどれくらいの数のダムがあるかご存知でしょうか?
公共事業の見直しで、100以上のダムの計画が中止、見直しになっている。
ダムはいずれ土砂で埋まり、老朽化する。世界中にはダムの崩壊の事例もある。
「脱ダム宣言」した田中長野県知事は落選した。若いときとはいえ、「なんとなくクリスタル」のような小説を書いた者に知事が務まるか懸念していたが、長野県政に混乱と同時に、新しい風くらいは吹かせたのではないだろうか。
脱ダム宣言そのものは間違っていないと思う。
その長野の新しい知事は脱「脱ダム宣言」したそうだ。何をやってんだか・・・・・
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私が獣医師になって往診に回っていた頃、往診先で小学生がおもちゃの釣り道具で釣ってきた魚を家の井戸に放そうとしていた。
見ると数匹のアメマスだった。
なんと豊かな地域かと感心したが、その川もこの20年河川改修を続け、今はコンクリートで固められてしまった。
「失くしたもの」はもどってこない。