福島空港、濃霧のため仙台か羽田に降りるかもしれない。と脅されたが何とか大丈夫だった。
前日から頼まれた疝痛馬の開腹手術はキャンセルになった。
結腸左背方変位を疑っているとのことだったが、どうなったか・・・・・
研修から帰って診療を始めた日には、結腸背方変位の手術が緊急で入った。
切り始めてから、縫い終わるまで38分。
その馬は今日退院していった。
環境が整っていれば開腹手術そのものはそれほどのオオゴトではない。
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レーザーを手術に用いると、
電気メスほど熱による焼け焦げを作らず切開・凝固ができる。
内視鏡を通せば、喉頭切開せずに声帯切除ができるので、これもやってみた。
去勢手術にもレーザーを使ってもらったが、たぶん日本初のレーザーメスによる馬の去勢手術だろう。
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プロポフォールで倒馬しての去勢手術。
プロポフォール麻酔は私は初めて見せてもらった。
倒馬後に激しい遊泳運動をすることがあるのが問題だが、覚醒はたいへん良いそうだ。
去勢手術はHenderson式。電動ドリルを用いた捻転式去勢。
もう多くの人が取り入れているようだが、初めての方には観る価値があったのではないだろうか。
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まあ、こんなものでしょ。
私は正中をできるだけ小さく切開して、1ヶ所の傷から左右を去勢している。
その方が、傷は問題なく早く治ると考えている。
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今回の研修中には、通常の去勢以外に、陰睾だと聞いていた馬を2頭去勢した。
残念ながら、2頭とも鼠径部陰睾だったようで、手術台で仰向けにした時には精巣をつかむことができた。
しかし、鼠径部陰睾の馬も精索を十分な長さ捻ることができない可能性があるので、Henderson式去勢は望ましくないかもしれない。
で、2頭の馬は去勢鉗子を用いて去勢した。
(つづく)