DCPの使い方を説明しているYoutube動画を紹介したので、Locking Compression Plate の使い方を説明している動画も紹介しておきたい。
この動画ではDynamic Locking Plate と呼ばれている。
LCPと構造や設計は違いはないように見える。
Locking Plate Used in Neutralisation Mode (Veterinary Instrumentation Orthopaedic Technique Insight)
モデルに使われているのは、小動物の脛骨のプラスチックボーンのようだ。
lag screws の入れ方もていねいに説明されている。
そして、Locking Plate を中和プレートとして使っている。
lag screws がしっかり効いているし、斜骨折なのでcompression はかけない。
contour はプレートベンダーで行っている。
大動物で使われる4.5/5.0というサイズのLCPでも、ナロー(薄くて幅が狭い)ならプレートベンダーでcontour できると思う。
plate screws は全てLocking screws を使っている。
これには是否、賛否、メリットデ・メリットがあるだろう。
(大動物で内固定の対象になりやすい仔馬・子牛でネジ山の低いLocking screwsがしっかり効くか?
1-2本でも通常のscrewsを入れてLCPを骨に圧着させることは強度を増す上でも利点がある)
骨折部にはscrewsを入れていない。
(小動物は骨が細いからね)
empty holes (plate screws を入れない孔)を残している。
小動物では、固定の頑丈さが問題になることは少ないのだろう。
体重が軽いし、肉食獣(イヌ・ネコ)は骨折していたらほとんどの時間を寝てすごせる。
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残念ながら、LCP/LHS はとても高価で、黒毛和種子牛でも経済的に見合わないだろう。
しかし、サラブレッドでは内固定のかなりの症例はLCP/LHSで行われるようになっている。
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この辺りを車で走っていて、馬運車とすれ違うようになってきた。
「種付けに行くんだろうな」と思いながら見ている。
家畜高度医療センターも忙しくなってきただろう。
差し入れを持って陣中見舞いに行ってきた。
220kgの黒毛和種子牛の中足骨骨折近位骨幹端骨折をT-LCPとDCPで内固定した症例とか
繁殖牝馬の第一趾骨粉砕骨折をlag screws とTransfixation Pin Cast で固定した症例などのXrayを見せてもらった。
かつては助けることができなかった症例だ。
がんばれ後輩たち!
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おそくなっちゃったけどひな祭りでした、ね。
2/26はブログ開設19周年でした
注文の多すぎる患者たちの中にはプレートで骨折の治療ができない、してはいけない、しなくても再生する、など様々な患者が出てきました。ゾウやキリンはプレート作って治療したそうですが。
手技の基本が丁寧に説明っされている動画。
日々の積み重ねで助けられる機会が増えている報告、こちらもうれしくなりました。
立派なひな壇飾りですね。牛車の飾り物があるものもあるのですよ。
ひな壇も・・・女性活躍社会では許されない風習になるのかもしれませんね。