北海道産業動物獣医学会だった。
その前日はプロダクションメディスン研究会だった。
3日間、座りっぱなしは体に悪い。
大勢の人に会って、刺激を大量にもらうので夜は眠れない。
安っぽいビジネスホテルだったが、部屋に馬の絵が飾られていたので気に入った;笑
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さて、あまりに多くの情報や刺激や知識を受けた3日間だったが・・・・・・
耐性菌の問題と、抗生物質の”慎重使用”は強調され、発表の中でも”慎重使用のために”とか、”慎重使用につながる”とか述べている発表者が多かった。
あんたがやっていることは慎重使用にならないだろ?と突っ込みたくなる部分もあった。
しかし、”慎重使用”が常識のように語られるのは良いことだ。
牛の肺炎を抗生物質で予防しようとか、
馬の輸送熱を抗生物質で予防しようとか、
そういう発表はし難くなるだろう。
私ひとりが手を挙げてインネンをつけているようにコメントせずに済む;笑
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ただ、畜産分野の抗生物質のもっとも多くは、豚や鶏に飼料添加されて与えられている。
それを規制しないと畜産分野の抗生物質を減らすことはできない。
獣医臨床で使われる抗生物質と混同しないようにしてもらいたい。
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若い獣医師たちが多くの良質な発表をしていたのに感心させられた。
発想と言い、遂行する努力と言い、発表のまとめ方と言い、素晴らしいものだった。
発表態度も格段に良くなったように思う。
以前は下を向いて原稿を読んでいる演者が多かったものだけど。
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私はこの17年間やってきた大結腸切除の症例について報告した。
馬は大結腸がなくても生きていける、と簡単に思われても困るし、
やっぱり大結腸がないと生きていけない、だから結腸切除なんてしてもダメなんだ、と思われても困る。
やるべきときにはやるべき手技だから、できるようになっておくべきだ。と述べたのだけど、
どうも信じてもらえなかったようだ;泣笑
術後について、もっと詳細に調べて、文献記述も含めて考察して、学術報告として学術誌に載せなきゃだめだね。
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仕事復帰は土曜日。
午前中、3歳競走馬の腕節骨折の関節鏡手術。私は執刀ではない。
昼、血液検査業務。私は溜まった労務管理ソフトの処理。
午後、1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。私は執刀ではない。
夕方、2歳競走馬の”肩”跛行の大型X線撮影。肩は異常なし。
神経ブロックすべき跛行なのだが、休み明けにうるさい2歳馬に神経ブロックする気がしなかったし、
夕方からじゃあ跛行診断しているうちに日が暮れる。