中手骨、中足骨の顆は縦に割れるが、掌側だけ、あるいは底側だけに亀裂が入ることがある。
この2歳牝馬は、跛行と球節の腫脹を示し、休養と再発を繰り返した。
発症から3週間あまり経って、Xrayで第三中手骨掌側に骨折線が判明した。
球節を屈曲させての「射ち上げ」撮影でしか写らない。
顆骨折の7%はこのunicortical fracture だとされているが、日本ではそんなに見つかっていない。
見逃している可能性がある。
球節不調の調教馬では、掌側・底側皮質のX線撮影をルーティンに加えることと、
数週間経っての再撮影を行うことだ。
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狙って、掌側寄り、遠位寄り、に4.5mm cortical screw をlag fashion で入れた。
掌寄りに入れたので、screw head は側副靱帯の中心部からはずれている。
counter sink してある。
大きくない2歳牝馬だが、54mmを選んだ。
screw先は対側の側副靱帯に届いていない。
思いっきり締めても、screwより遠位の骨折線は消えない。
亀裂が入ってから1ヶ月。
出血が吸収され、線維芽細胞が遊走し、破骨細胞が活動し、骨折部で吸収と再構築が行われているはず。
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術後は麻酔覚醒のためにhalf limb cast を巻いた。
翌日には外してもらって構わない。
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この辺りのクマ騒動はまだ終わってない。
6/13にもクマが見かけられたらしい。
6/14は午前中「〇〇牧場内でクマが見られた」と広報車とパトカーでアナウンス。
午後は、「住宅地でクマが見られたので、不要の外出は避けて下さい」とお知らせ。
山に帰れず、さまよっているのだろう。
食べる物もそうそうあるまい。
無事に山へ帰ってくれると良いのだが。
でもこうやって治療の場に連れてきてもらえてよかった。
2歳、もうデビューしたということでしょか?
短いしっぽで精いっぱいおりこうさんして、一生懸命走る姿にファンは多いですね。
治ったら放牧地でも競馬場でもまた思う存分走れますように。
人に遭遇しないようにコソコソ歩いてるっぽいけど、見つかちゃってますね。ぼんやりさんですね。
餌問題以外に、子別れや繁殖期でもあるようで。山で熊らしく過ごしてほしいですね。
ただ、このタイプの骨折は人が乗って競走馬としての運動をさせないとまず起こらないのも事実。
でも、サラブレッドってそのために改良?されそのために飼われているので・・・・
野生の馬はほぼ絶滅しています。シマウマはアフリカで生きたままライオンに喰われます。天寿を全うするシマウマはまれでしょう。
若いヒグマのようで、昼間に出没しています。近くに母熊もいるのかもしれませんが。撃てない地区なので、ハンターも見ているだけのようです。
追い払うと言っても、山へ簡単には戻れない地域なんですよね。