膝についてだいぶ勉強した。必要があって・・・
先々月にも紹介したが、このYoutubeの動画はとてもよくできている。
Equine stifle joint
膝関節は、3つに分かれているし、
半月板という他の関節にはない構造物がある。
関節腔は、特に外側大腿脛骨関節には遠位に広がるrecessと呼ばれる腔がある。
recessとは、休み時間、奥まった所、(心の)奥(底)という意味だそうで、わかりにくいが床の間や彫刻をはめ込む壁の凹みもそう呼ばれると知るとなんとなくわかる気がする。
いずれにしても、構造が複雑でわかりにくい。
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動物種による差は少ない関節のように思う。
ヒトでも、牛馬の大動物でも、小動物でもわりと似た構造をしている。
たとえば肘関節は、ヒトと四足歩行動物はかなり異なった構造になっている。
肘関節は前肢であり、腕を器用に使うサル類と四足歩行の動物の違いかも。
足根関節(飛節)は牛と馬でも骨の形がかなり違う。
ヒトの膝が他の動物と大きく違っている点は、大腿骨と脛骨の角度だ。
ヒトはこの大きく伸展した膝関節の角度のおかげで、直立できる。
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ヒトは直立したまま歩いたり走ったりできるように進化してきた。
ヒトの運動能力が動物より劣っているとはよく言われることだが、必ずしもそうでもない。
例えばヒトは42.195kmを2-3時間で走れるが、こんな持久力はない動物も多い。
体操競技やバレエ、ダンス、水泳は、ヒトがサル類に属しているゆえの運動能力だが、短距離、中距離を走る能力もヒトはなかなかのものだと思う。
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ただ、ヒトは走る、走らないに関わらず、かなり膝に故障が起きる。
ヒトの運動器障害に膝がどれくらいを占めているかは、対象とする年齢層や生活様式にもよるので難しい。
ただ、高齢化社会になったこともあって「膝関節症クリニック」などが流行っているのはご存じのとおり。
直立歩行するようになったこと。足根関節以下をべったり地面に着けてほとんど膝だけでクッションをとって歩いたり走ったりするようになったヒトでは膝は大きな負担を受けていると言ってもいいだろう。
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馬でも跛行の中で膝が原因のものがどれだけあるか?は、ヒトと同じく対象とする馬によって大きく異なる。
一般には、馬の跛行の原因は前肢に多く、近位部よりは遠位部に多い。そして蹄による跛行も多い。
特別なことがなければ後肢の跛行であっても「膝を跛行の原因として疑わない」、という競馬場や乗馬の獣医さんもいる。
しかし、腫れや熱感がなくても膝に原因があって跛行をしている馬は少なからずいる。
膝の構造を知って、その機能について考えておくことは、各動物の膝について理解を深めてくれるかもしれない。
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シカはねえ~
走るというより跳んでるよね
故障は起きないのか?
起きていると思うな
大きな牡シカが跛行しているのを観たことがある
ひどくなったら・・・・・クマの餌になるんだろう
膝に起因する跛行、そんな馬が少なくないとは。
シカを見ても歩様を気にするんですね。
このblogなくなっちゃうんですか?
引っ越すのですか?
しかし、整形外科を受診しても、手術しない外科医は保存療法を勧めるか、紹介状を書くことしかしないし、手術している外科医は手術を勧めることしかしないように思います。
生産地の馬医者は、仔馬から高齢馬までいろいろ診ていますからね。種付けのために後ろ足で立ち上がらないと仕事にならない種牡馬とか、後ろ足で踏ん張れないと種付けできない繁殖牝馬とか、放牧地で走り回らないと成長できない若馬も。
乗馬も競走馬も、膝跛行はけっこうあるはずです。
gooブログサービス終了。困りました。引っ越すとしてもどこへ引っ越すか・・・・
ブログというSNSがもう古いんでしょうね。いつかどこにもなくなるかも・・・