ことしの仕事と診療を振り返れば、何が10大事象だっただろう・・・・
・韓国行き!
・九州宮崎で子牛の骨折内固定の実習
・旭川で産業動物獣医学会、賞もらった!(もらっちまった;笑)
・Dr.Ducharme来日
診療はエポックメイキングな症例はなかったかな。
子牛の橈骨骨折のダブルプレートはうまくいったし、子牛の橈骨骨折は初めてだったけど、今となっては難易度が高いわけじゃなかった。
腸管手術は・・・・もう多すぎて何がなんだか。
Tie forwardも数例やったけど、もう新しい方法でやり始めて数年になる。
・充電式電動ドリルTRS大活躍!
使い出したらやめられないね。
・手術台シリンダー修理
13年使って油圧パイプ接合部が錆びてオイル漏れして修理した。
なにせ年300回以上血や塩水(生理食塩水)で濡らすからね。錆びるよね。
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とても10までは数えられない。
まあ、今年は無事に粛々と診療をこなしました、ということで。
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私は枠場から始めた。
Ducharme先生に言われたのだ。
「Tiebackを立位でやるなら枠場をきれいにしてクロルヘキシジンで消毒しなさい」
Cornell大学の教授であり、アメリカ外科専門医協会のかつての会長であった人に言われたんだよ。
practiceとはそういうものなんだ。
掃除や消毒や片づけや準備ができないとうまくいかないのさ。
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そうやって大掃除していた午後、疝痛馬の依頼。
来院すると状態はよろしくない。
超音波画像診断でも、ひどく腫れた腸管が多量に見えた。
結局、剖検して・・・
腹側結腸から盲腸を引き抜こうとしても抜けなかった。
手術だったら、盲腸をそのままにして空腸結腸吻合をして運を天にまかせるか・・・
腹側結腸を切開して、盲腸を引き抜けるかやってみる、それでも抜けなければ盲腸を縫合しておいて切除して引き抜く。
いずれにして危険な手術になる。
発育不良の当歳馬だった。
葉状条虫の大量寄生が引き起こした病気だと思われる。
当歳馬も秋になったら葉状条虫の駆虫が必要です。
2-3ヶ月に一度、葉状条虫に効果がある駆虫薬で駆虫しないと、回盲部重積や盲腸重積を起こしやすくなります。
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オラおおはしゃぎ