もうお産関係の事故もなくなり、slowな日になる予定だった。
午前中は、仔馬の肢軸異常のscrew抜去だけ・・・・・が最中に疝痛の来院。
「聞いてないけど・・・」
種付けへ行く途中に疝痛を起こし、そのまま連れて来た、とのこと。
入院厩舎へ入れるが、やはり痛い。発汗いちじるしい。
フルニキシンをうってもまだ痛い。
PCV52%、乳酸1.2%。
診療室が空いたので、枠場に入れて直腸検査。
深い緑の軟らかい便。青草の便だ。
触知できる大結腸は厚さを感じる。
超音波検査でも右下腹部で腸壁が肥厚している。
「結腸捻転だね」
しかし、高齢でもあり、飼い主さんはあきらめることにした。
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午後、今週わたしは血液検査。
そこへ先週からの疝痛の相談。
「もう来て開腹手術した方がいいね」
子牛の陰睾を手術中の手術室へ連絡に行く。
しかし、そこへ別な繁殖雌馬の疝痛の依頼。
どうやらそちらが先に来そうだし、緊急度が高いようだ。
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繁殖雌馬が来院して、血液検査PCV45%。超音波で右下腹部に肥厚した大結腸が観えた。
すぐやりましょ。
自分でやることにした。私がやるのが一番速いから。
でも慎重にやる。
終わって5時。
順番待ちしていた次の馬を始める。
もう診察する必要はない。
「開けてみましょうね」
先週からの疝痛だ。
結腸便秘していて、電解質液を飲ませると通過する。しかし、腸内容の排出はよろしくない。
ただし、超音波検査で左の腎臓を観察することができた。
痛み止めが切れると痛くなる。しかしひどくはない。
結腸左背側変位の可能性は否定できないが・・・と思っていたが、やはり結腸左背側変位だった。
ただし、骨盤曲近くだけが腎臓と脾臓の間にひっかかっていた。
そして、ひどい腹側結腸の便秘。
重くて、破れそうで術創から出せない。
仕方がないので、骨盤曲を馬の右側へ出して、切開して、そこから水を入れて、少しずつもみほぐして便秘内容を排泄した。
ほとんど出しつくしたつもりで、切開部位を縫って閉じた。
しかし、いつものように尾側へ結腸全体を引張り出したら右腹側結腸にまだ便秘している。
それで、別な箇所を切開して、大結腸を完全に空にした。
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さらに、当歳馬の外傷の来院。
肘の下を親に蹴られたらしい。
終わって夜8時。
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翌朝、相棒と散歩していたら、夜中に来た疝痛馬が「やはり痛い。もう開けた方が良い。」とのこと。
朝6時から開腹。
癒着疝だった。
5年前に内股を開腹手術して顆粒膜細胞腫になった右卵巣を摘出した馬。
その術創に小腸が癒着していた。
小腸が膨満しているので、1ヶ所切開して内容を排泄してから、癒着を切って剥がした。
小腸の一部が漿膜を失い、腸間膜も破れたので、その部分を切除吻合した。
あとは閉腹。
終わって朝8時半。
さあ、きょうは病院へ血圧の薬をもらいに行こう!;笑
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おめ~は肉食でも血管年齢若そうだな