脱水があっても、消化管が使える状態なら水を飲ませれば済むことなのだが、脱水がひどいときは電解質も補給してやる必要がある。
また、浸透圧が体液に近い方が吸収が良いことがわかっている。
今は、子牛用のものなども売られていて使いやすいし、カルシウムやアミノ酸なども入って工夫されているようだ。
しかし、大量に使うときには調合した方がずっと安く済む。
組成もカリを増やすとか、重炭酸を増やすとか、アレンジすることができる。
左は、長年使っている基本の調合割合。
正確に量る必要はない。
これで等張(体液の浸透圧と同じ)なようだが、低張の方が吸収が良いことが知られているので薄めにつくるようにしている。
たいていの馬は水バケツに入れてやると嫌わずに飲む。まれに、嫌がって飲まない馬もいるので、少量で試してからやるようにしている。
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お産が終わった母馬には味噌汁を飲ませる牧場もあるようだ。
普段は飲まなくても、お産の後は飲むそうだ。
味噌汁も経口電解質のようなものだろう。アミノ酸も入っているので良いかもしれない。
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年末まで忙しい。
きのうやっと最低限の大掃除をしたと思ったら、今日はまた開腹手術。
Call it a year. (これで1年もお終いにしようじゃないか)