それで、獣医さんが治療したが、腹が張って、便が出なくて、そのうち白い便が出たという。
数日の経過で来院して胃の内視鏡検査をすると、ひどい胃潰瘍。
ロタウィルスの検査をすると陽性。
どのような治療を受けていたかよくよく聞くと、下剤として流動パラフィンをかけたという。
ロタウィルスの腸炎で蠕動が止まるとそれだけでも胃十二指腸潰瘍になりやすいが、下剤を投与するとさらに胃は膨満し、胃潰瘍は悪化する。
白い便は、脂肪便だ。
胆汁の分泌が悪くなっていると思われる。
おそらく、胆管開口部がある十二指腸にも炎症がある。
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ロタウィルス感染症に子供が罹ったのを観ていると、特徴的なのは下痢以上に嘔吐だ。
しかし、仔馬は嘔吐できない。
で・・・・・胃潰瘍になり、ひどいと・・穿孔して、腹膜炎をおこし、死ぬ。
ロタウィルス感染症の仔馬に下剤を投与してはいけない。
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仔馬の疝痛。
結局、小腸捻転だったのだが、診ていた獣医師はヒマシ油を投与していた。
腸閉塞の馬に下剤をかければ、症状は悪化し、病状も悪化し、予後も悪化する。
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なぜ仔馬に下剤をかけるのだろう????
胃潰瘍をおこすこと、おこしていることが多く、穿孔すれば死ぬ。
下剤は胃潰瘍を悪化させる。
にもかかわらず、どうして仔馬に下剤をかけるのだろう???
警告したくて、仔馬には下剤など必要ないという成書の記述や文献を探したのだが、適当な記載がない。
だいたい便秘でもないのに下剤をかけること自体が無意味だし、
仔馬に下剤をかけないのは、あまりにも当たり前だからだと思う。
どうして仔馬に下剤をかけるの????
胃穿孔で死ぬぞ!!!
ヒマシ油?
そんなものうちには置いてない。