出勤したら、午前中は当歳馬の尺骨骨折のプレート固定をやるとのこと。
来院したら、その当歳馬はまともに歩けない。
人に押されて、やっと横へ横へ動く。
尺骨骨折にしてはおかしい。痛みが強すぎる。
fragments がある尺骨骨折だが、肘関節へ到る部位ではない・・・
橈骨近位成長板も損傷したのだ。
この部位は Salter-Harris 損傷の1型か2型であることが多い。
この症例では、骨端部(成長板より関節側)が関節腔へと割れてしまっている。
だから・・・・3型だ。
割れて開いているのは内外側。外内側成長板は潰れているか・・・
だから内外側にプレートを当てて、成長板がそれ以上開かないようにするとともに、割れた部分を押しつけて関節面に段差ができないように固定したい。
そして尺骨骨折も固定するが、それは尺骨を骨癒合させるだけでなく、尺骨頭部を橈骨と尺骨遠位部に固定することで、橈骨骨折を固定するようにしたい。
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DCPのcontour はたいせつ。
橈骨の近位骨端部に入れるscrewの位置と角度はとてもたいせつ。
そしてlag screw として入れる。
これだけでも大手術なのだが、尺骨もプレート固定しなければならない。
尾側からアプローチする。
月齢から判断して、尺骨遠位部を橈骨へしっかり固定してもかまわないはず。
しかし、橈骨頭側皮質まで貫通させる必要はないだろう。
これで橈尺骨骨折を、互いに垂直の位置になるダブルプレートで固定したことになる。
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手術後、この当歳馬の歩様はかなり良くなった。
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カシワの落ち葉が溜まっている。
六花亭の店舗の大きなドア一面にカシワの落ち葉のレリーフが彫刻してある。
成長板にプレートが乗っていなくて少し開いているという視覚効果(?)が不安に思わせる。想像力に乏しい。
この馬の経過がきになるところですが、この場で見せていただけるものなのでしょうか?
カシワが落葉するのは日陰の場所?
今年はドングリが豊作で熊は全く見ない。痕跡もない。来春はベビーラッシュだろう。と熊打ちが言っていました。
山ではいつだって熊も警戒しているけど、危険度の判断の参考にしたいです。
何でも外科屋は遺物であって今はラジエーションハウスってのがやるのかー
派手なところに目が行ってこれで決まりってなりがちですね。
特に難しそうな縦に割れた骨端をlagにしなければならないと言う理由でDCP選択なのでしょうか。
仕込みがあればT LCPとかになるのでしょうか。
柏の葉って大きくて立派ですよね。
今は廃れてますが鉄瓶にビタビタと張り付いたイモいモチーフがあります。
これ何なんでしょ、と思い調べたら枯れても春まで落ちない縁起物らしいのですよね。
これならhig先生ぽいなと思うわけですが、六花亭まで落ち葉となるとこれはお題です。
難しい。
DCPの近位端は骨端部に乗っていますよ。外ー内像では乗っていないように見えるかもしれませんが、頭ー尾方向で見て下さい。DCPをこれ以上近位へ置くと肘関節に干渉してしまいます。
手術数日後の歩様を動画で見せてもらいました。手術前よりずっと痛みが軽減していました。
カシワが早くに落葉するのは日当たりなんでしょうね。あとは風当たりかな。
ことしは高温と適度な雨でドングリが豊作だったのですね。クマも飢えなきゃ里へは下りてこないということなんですね。でも、またクマが増えるか・・・・
変位や不安定性が大きくなければこの部位はLCPよりDCPの方が固定しやすいです。Tプレートを使うのは無理っぽいかな。なにせ骨端部が薄く、狭いので。
そして、LHSじゃなくて皮質骨screwをlag にして割れた部分を圧迫したいのです。
南部鉄瓶ですね。カシワの葉の紋様ですか。いいかも。
でも、あれ錆びそうですよね。油を塗れるダッヂオーブンより手入れがたいへんそう。
でもこの疼痛何かあるよねと考えるところが技師と医師の決定的な違いなのでしょう。
写らないから何もないではないよとAIの方が指摘してくる未来も遠くない悪寒。
沸かし続けないなら中身捨てて乾かせなんて面倒ですよね。
硬度が高くて使いづらい水は沸かし続けて湯垢いう皮膜にして軟化するとマイルドになります。
こういうところの方が馬は育ちやすいと思うのですがいかがでしょう。
柏の葉だったり、ややもすると蹄鉄型の持ち手がついている鉄瓶は湯垢ついても骨董価値相当高いですからあげる言われたらもらっておいてください笑
そうじゃないと鉄屑になっておしまいですから。
水入れなくてもストーブの上置いておけば映えますよ。
この地域もヤカンの析出物は多いように思います。地質学的には石灰質土壌ではないと思うのですが。あまり浄水されていないだけかも;笑 鉄瓶は貧血対策にも良いと言われたりもしますよね。
機会があったら南部鉄瓶を探してみるかな。