明日への日記…60 直木三十五のこと

 

【朝の螺子締め】12月19日月曜日。蜂須賀至鎮(はちすかよししげ)、大坂城西方木津川口砦を占拠し冬の陣緒戦となる(1614/12/19 慶長19/11/19)。守将明石全登(たけのり)は大坂城に伺候していたため無事

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直木三十五の随筆のページをめくっていたら、家族が相手をしてくれないのでテレビに向かって小言を言いつつ、Twitter に連続投稿しているオヤジのぼやきを読んでいるような気分になったのでやめた。享年43歳、昔の人は早めにオヤジ化したんだろう。

三好春樹は「校長先生はボケる」と言っていたけれど、「先生」と呼ばれて「人をバカにしてんのか」と怒らないような凡人は、確かにボケるかもしれない。そういえばテレビに小言を言っていると妻が「先生、ちょっと先生」と呼ぶことがある。気をつけよう。

「張扇から叩きだすと、「伊賀の水月、三十六番斬り」荒木又右衛門源義村――琢磨兵林による、秀国、本当は保和、諱だけでも一寸これ位ちがっているが……」などと語り始められると、頭の中で田辺一鶴が語り出して止まらない(直木三十五『鍵屋の辻』)。直木三十五は随筆より作品自体の法が面白い。

 
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