明日への日記…61 極大と極小、大商いと小商い

 

【朝の螺子締め】12月20日火曜日。家康が隠居城である駿府城に遺し久能山東照宮に保管されていた金銀200万両(久能山御蔵金銀)、そのうち御三家に分与されて残った100万両ほどが江戸に運ばれた(1632/12/20 寛永9/11/09)。

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3.11 を契機にして MacBook Pro の 13'' の中で仕事をしている。無停電電源装置内蔵パソコンとしてのノートで仕事をしようと思いたったのだけれど、画面の小ささというデメリットより、いつでもどこでも同じ仕事の場があるというメリットが優っている。物理的には小さい仕事場だけれど、感じ方としては大きいわけで、極小と極大の自在性といえなくもない。

レイアウト作業用に適当な文章を指定文字数だけ生成してくれるアプリがあり、昨日からの作業で重宝しているのだけれど、夏目漱石『吾輩は猫である』から抽出されているらしい文字の断片に「先生の時代はともかく、今それはまずいです…」という言葉があり、障害やリハビリ関係の雑誌ではちょっと困る。“文脈にぶら下がっていない”言葉は、差別語だと言われれば差別語なので、たとえ文豪の筆から出たものでも検索一括置換で気楽に消去している。

昨夜、録画した加藤和彦のドキュメンタリーを見ていたら懐かしい「モーレツからビューティフルへ」(1970)というCMが流れた。あの頃、なんであんな言葉に感動したのだろうと思う。ビューティフルもモーレツの延長でしかなかった時代。これからは小商いの時代に戻れば良いと内田樹も言っているけれど、まさに小商いに徹してきた周りの人々は、相変わらず裕福ではないけれど、額に汗しながら今も笑って走り回っている。小商いがゼンマイ駆動であることの強みだと思う。

未明に起き出しての持ち帰り残業もひと区切りついたので、お米をといで朝食の準備をし、風呂のお湯張りを始めたところで、今日が母親の誕生日だということを思い出した。健在なら 81 歳になる。

 
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