【言葉の言葉】

【言葉の言葉】

学者が言葉について考えて書いた本を次々に読んでいる。面白いから読むのだけれど、ときどき頭の中で糸が絡まってこんがらがったように感じるのは、実生活で無意識に使えている言葉を、あえて言葉で説明されるからだろう。めんどくさい人の、めんどくさい話を、めんどくさく読む。

めんどくさいなあと思うのは、物心ついた頃から何不自由なく暮らしの中で使えている国語について、「なぜわざわざしちめんどくさい講釈を聞かなきゃならないんだ、もっと活き活きした言葉づかいなら、庶民のほうがよっぽどうめーや」と言いたくなってしまうからだろう。「が」と「は」なんて子どもでも器用に使い分けている。

いまを生きながら、時間とは何か、自分とは何か、人生とは何かを問うように、誰でも自然に使えている言葉を言葉で考えて言葉で説明する。学問とはそういうめんどくさいものだ。めんどくさいことをめんどくさがらず、ていねいに説明してくれる、そのまじめさが面白いという面もあるから、ありがたく本を買って読む。

2024/06/27 豊島区駒込

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NEW
20 音オルガニート

20 音オルガニートである朝早く(走れ並木を)  Early One Morning
イングランド民謡

20 音オルガニートでリンデンバウムの歌 Lindenbaum no Uta
作曲/山本直純

20 音オルガニートでただ一度だけ Das gibt's nur einmal
映画『会議は踊る』より
作曲/W.ハイマン

を公開。

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2024年6月号(通巻19号)まで公開中

 

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