書類


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机の周りをせっかく片付けたのに、ちょっと席を立って戻ると、新しい書類が机の上に乗っている。
付箋が貼ってあって、僕宛になっている。
いろいろな人が置いていく、そういう書類がいくつも重なって山になっていく。
時には下のほうの書類を見逃してしまうことさえある。

書類ばかりでなく、宅配便で届いた荷物も机の上に乗っている。
ビニールや紙で包まれた資材のサンプルだ。
開発中の新商品に使えないか・・とちょっと尋ねると、すぐに送ってくれる。
到着と同時くらいに電話がかかってきて、どうだったかと聞かれる。
送っていただくのはありがたいことだが、次々と送られてくるので対処しきれない。

結局机の上を散らかすのは、僕以外の人が置いていく、それらの資料類であることがわかってきた。
すぐに答えを出せないものばかりで、どうしようかと悩んで、そのまま放置されているのだ。
そういう資料がどんどん積み重なって、いつの間にか机の表面が見えないほどになっている。
これはもう不可抗力と言えるのではないか・・・
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消えたデータ


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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机の反対側にいる人と、身体をねじって長い時間話していた。
その間、知らぬうちに身体のどこかがキーボードに触れたりしていたようだ。
たまにピピピ・・と鳴っていたが、あまり気にしなかった。
話が終わって、正面のパソコンと向き合った時、大変なことが起きていた。

毎月月末に集計し、新しいデータを追加していくファイルがある。
数年前から毎月更新していたファイルである。
そこから先月作成したをデータを出そうとした。
ところが・・・

過去に作ったファイルが、すべて無くなっている。
パソコンに挿してあるUSBの中に入れてあったデータである。
開こうとすると、真っ白な箱が開くだけだ。
そんな馬鹿な・・と思っても、きれいさっぱり消えてなくなっている。
事の重大さに気付き、顔色を失った。

どうしてこんなことが起きたのか・・・
フォルダの中のファイルを全部なんて、消そうと思っても、そう簡単に消せるものではない。
それがたまたま、肘かどこかがキーボードに数回触れただけで、わざわざ重要なフォルダを選択して、器だけ残して内部のデータをすべて消去してしまったのだ。
そのフォルダを開いて放置していたわけでもないのに、こんなことが起こりうるのだろうか・・・

何とか復元できないかと考えた。
確か、定期的に取っていたバックアップファイルがあったはずだ。
それをみつけて内部を見てみると、最後に更新したのは半年ほど前であった。
そこからデータを持ってきて、とりあえず6ヶ月前までは再現できた。

それ以降のデータは・・・
先々月出張に行った時に、過去数ヶ月のデータだけをUSBに入れて持っていったはずだ。
カバンの中を探してみると、いくつかUSBが出てきた。
ひとつひとつ内容を見たら、2ヶ月前にとったコピーがみつかった。
それで5ヶ月前から先々月までも復活できた。

あとは・・・
ふと、先月旅行の折に、あちらで使うこともあろうかと、2か月分だけUSBに入れて持っていったことを思い出した。
あれは財布の中に入れてあったはずだ。
それから財布を買い換えているので、引き出しにしまっておいた古い財布を出してきた。
すると中にごろっとしたUSBの感触がある。

それをパソコンに挿したところ、先月から2か月前までのデータがみつかった。
それをコピーして、めでたくファイルをすべて復活させることが出来た。
ほとんど綱渡りであった。
こんな幸運な話があるだろうかと、自分でも疑って、何度も内容を見直してみたが、どうやら大丈夫である。

ああよかった。
奇跡的な復活と言える。
急いで外付けのHDDや新しいUSBなど、何箇所かにバックアップを落とした。
クラウドか何かにも、落としておいたほうがよさそうだ。
それにしても、何でこんなにきれいに消えてしまったのだろう・・・
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暑い!


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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今日は暑かった・・・

それしか言いようが無い。




ロイド・フットウェアのM7242B。
ブラック・カーフ・チェルシー・ブーツ。
サイズは7。

ずっと以前より、サイドゴアブーツが欲しかった。
これだけ靴がありながら、持っていない靴のひとつであった。
サイドゴアブーツは、とてもスタイリッシュである。
1枚につながった革の面積が大きいところも、革好きにとっては魅力である。

過去に店頭で何度となく手にとって見ていた。
そのため、セールで安く出たのを見つけた時は、即座に購入を決意した。
少し傷があって返品されたものであったが、例によって「一度使えば同じ」というレベルで、僕はまったく気にしない(笑)
初めてのサイドゴアということもあり、なぜか嬉しくてドキドキした。

ロイドからは、同じサイドゴアブーツで、ダイナイトソールのものも出ている。
そちらは別のシリーズで、製造元が違うため内部の構造や素材も違うと言う。
比べてみると、こちらのM7242はトゥの形状がスクエアになっている。
実はダイナイトソールのモデルの方が、雨にも強そうでよかったのだが、足に合うサイズがセール品に無かった。
まあ、こちらのMシリーズでも十分に満足である。



サイドゴアブーツとは、文字通りサイド部分にゴム製のまち(ゴア)のあるブーツである。
もともとはヴィクトリア女王のためにロンドンの靴店が考えたものだという。
そのため本来はフォーマルな使われ方をされていた。
それが1960年代にビートルズやローリングストーンズによって使われ、チェルシーブーツの名前で一気に広まった。

サイドゴアブーツはサイズの選定が難しい。
紐で留めるわけではなく、ゴムで押さえるだけなので、フィッティングにシビアなのだ。
足がある程度きれいに収まってくれないと固定できない。

お店では最初サイズ7.5を試着して、少し緩いがこれでいいかなと思ったが、いざ歩いてみると踵が浮く。
ひとつ下のサイズ7だと、少々きつめで痛くなりそうな予感・・・
ところが再度7.5を履いてみると、今度はぶかぶかに思えてしまう。

難しいところであったが、サイズ7が適切だというロイドの店員さんのアドバイスに従うことにした。
指先の捨て寸さえしっかり確保できていれば、後はコルクの沈み込みで、使っていくうちにフィットしてくるという。
同店は正統派で、きつめのフィッティングを勧めてくるので有名であるが、言われる事は正しい。

おろす前に自宅の部屋で履いてみたが、やはりちょっときつい。
そのままうろうろしていると、少しずつ足に馴染んできて、締め付けられるような感触が薄らいできた。
これなら何とかいけるかもしれない。

サイドゴアブーツは、紐を結ぶ必要が無いので、着脱が楽である。
履く時は足先を入れて、後ろのブーツストラップを引っ張り上げてやればいい。
ゴム部分が伸び縮みして、踵にするりと革が被さる。
非常に楽ちんで、この扱いやすさに病み付きになる人もいるという。

実際に履いて外出してみた。
やはり幅方向が少し締め付けられる。
踵はわずかに緩めだが、まあ実用の範囲。
ロイドフットウェアの製品は、日本人に合わせた木型を使用して英国のメーカーが製造しているが、僕の足の形が日本人の標準から外れているのだ。

皮肉なことにレザーソールであることが幸いしており、少々きつめでも、しなやかに曲がるために何とか履けてしまう。
より硬めのラバー系ソールだと、こうはいかなかったかもしれない。
僕は午後の方が足が小さくなることもあり、夕刻頃にはほどよい大きさに感じられるようになった。
完全に馴染むまでには、もう少し時間がかかりそうだが、ズックみたいに簡単に履けて、なるほどこれは病み付きになりそうなブーツである。

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会合


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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本日はウエスタン関係の集まりがあり出席した。
仕事が忙しくて、日曜日以外に開かれる会合には、まったく参加できない状態だ。
実は昨日もウエスタン関係の集まりがあったそうで、そちらにはなぜ参加しないのかと問われた。
僕はどちらかというとウエスタン系の人間ではないので、と思わず答えてしまい笑われた。

今日行われたのはかなりコアなメンバーの会合で、普通の映画ファンくらいの知識では通用しない席である。
歴史面での研究にも熱心で、各自レポートを作りそれを配る。
そのくらい行える人でないと無理である。
そのため毎回勉強になることも多い。
個人的にもかなりの資料を持っているので、次回は持ってきて欲しいと言われた。

他の趣味の会合は、土曜日などに開かれるものが多く、出席できないでいる。
会社が日曜日しか休みが無いからだ。
もっとも日曜日も空いているとは限らない。
こういう事は、やはり生活に余裕のある方で無いと無理だろう。
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ハーフラバーソール


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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仕事を終えてから、デパートの靴修理のお店にアレン・エドモンズの靴を持って行った。
新品の状態で、ソールを替えてもらおうと思ったのだ。
オリジナルはレザーソールであるが、日常にどんどん使いたい靴なので、雨にも強いソールにしたかった。

当初はダイナイトソールに交換する予定であったが、それだとオールソール交換になり、作業に数日を要する。
また新品の状態で交換に出すと、勿体無いと止められることもある。
ふと思い付き、ハーフラバーソールにすることにした。

これだと短時間で作業が終わるし、価格も安い。
エドモンズもオールデンもハーフラバーのモデルがあるので、メーカーとして否定しているわけではあるまい。
交換もしやすいし、日常使うにはかえっていいかもしれない。

お店にいくと、今なら空いているので4、50分でできるという。
すぐにお願いすることにして、靴を預けた。
こちらはその時間を利用して食事をしてきた。

後付けなので作業は簡易的で、接着剤で貼り付けるだけだ。
ソールの前半分を薄く削り、ラバーを貼り付け、金槌で打って固定し、はみ出した部分をカットする。
見ていたわけではないが、多分そのような作業だろう(笑)

これで費用は2千数百円だから安い。
しかも作業時間も短い。
オールソールだと何日も靴を預け、費用も1万5千円くらいかかる。

ラバーはビブラムのものを選んだ。
グリップがいいそうで、大抵の人はこれを選ぶという。
色は当然靴に合わせて黒にした。

オリジナルのレザーソールには、いくつか利点と欠点がある。
いいところは、通気性がよく、しなやかで履きやすいこと。
何といっても、歩いた時のカツカツという音がいい。
本格的な靴は、やはりレザーソールでいきたい。

一方欠点として、おろした当初は滑りやすい、ということが挙げられる。
特に雨の日のコンビニの大理石の床や、エスカレーターの乗り口の金属板の上などは、ズルッときて非常に危険である。
実際転倒して頭を打って亡くなった人もいるし、転びかけて腰を痛めたという話はしょっちゅう聞く。

ところがスリップに関しては、実際にはソールの前半分より、踵の部分の方が重要のようだ。
ヒールがラバー製であれば、滑る可能性はずっと少なくなる。
ヒールをラバーに替えるだけで、スリップ事故は減ると思われる。

この靴はアレン・エドモンズで、最初からヒールはラバー製である。
エドモンズは実用的に作られていて、履きやすさ、歩きやすさを重視している。
レザーソールのモデルでも、ヒールだけは同社オリジナルのV字の入ったラバーが付いている。
そのためスリップはそれほど気にしなくて済む。

では今回なぜハーフラバーにしてもらったかというと、一番の理由は雨対策である。
レザーソールは水に濡れると痛みが激しい。
濡れた状態で地面と接すると、一気に削れてしまうのだ。
そのため、雨の日にはなるべく履きたくない。

この靴は雨でも気にせず履けるようにしたかったため、ソールの前方部分にもラバーを張ってもらった。
実のところ、地面と接する面がラバーになったために、歩いた感触は何となく違和感がある。
だが安心して履くことができる。
ロゴの入った中央部はオリジナルの状態であるが、濡れても地面には接触しない部分なので問題ないのだろう。

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茶飲み種


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K師匠とコーヒーを飲みながら世間話をしている時、グーグルのデータ処理についての話題が出た。
師匠によると、恐らくグーグルにはネットを通じてとてつもない数のアクセスがあるはずだが、それをどうやって処理しているのか疑問に思っているという。
同じデータベースに一度に大量のアクセスが集中するであろうに、特別レスポンスが悪くなる印象は無い。
しかもそのアクセス量はどんどん増えており、恐らく凄まじい数字になっているはずであるが、グーグルのほうは平気の平左で、表向きは対応に追われている様子は無い。

たとえばグーグルマップには、もの凄い数のアクセスがあるはずだが、ほとんどストレスなく動く。
ネットユーザからグーグルのコンピュータまでは、それぞれの回線が使われるので、データの伝送自体は少々重くても対応可能であろう。
しかし、グーグル内部での処理はそうはいかないはずだ。

処理はグーグル所有のスーパーコンピューターが使われるはずだが、通常のデジタルの処理速度では物理的限界があるため、いくらスパコンでも対応できないのではないかと、K師匠は言われる。
かといって、詳しい人に仕組みを聞いても、皆わからないという。
その辺は謎に包まれている。

グーグルの社員には、恐らくノーベル賞級の頭脳の持ち主が何人もいるはずだから、何か特別な仕組みを作っているのではないか?
たとえばフーリエ変換など、特殊なアルゴリズムを使って、データを加工して小さくしてから処理しているのではないかと、K師匠は言われていた。
デジタルデータを波形に変換してから数行の計算式に落としてしまえば、データ量は格段に小さくなり、短時間でやり取りが可能になる。
何かそのようなウルトラCが、内部で行われているのではないか・・という話になった。
まあ、あくまで茶飲み種ではあるのだが・・・(笑)
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悪化


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急激に体調が悪くなった。
というか、体調そのものは、実は数日前とそれほど変わっていない。
体調が悪い・・という事実に、自分で気付いてしまったのだ。
あれっ? 何かおかしいかな・・と一度思うと、たちまち悪化し、本格的な病気になってしまう。

今週の始めから筋肉痛があった。
最初は日曜に歩いたからだろうと考え、すぐに治ると思っていた。
ところが、それがずっと続いている。
しかも段々酷くなってくる。

今朝は腰の痛みが辛かった。
腰痛なんてしばらく無かったので、やはり日曜に身体を使った影響だろうと考えた。
カバンが重く感じて、会社までの道中、何度か休みたくなった。
で、そのまま一日が始まり、けっこうハードに働いた。

先程から、腕のだるさが激しくなってきた。
きっと疲れているのだと思い、Mrs.COLKIDに肩を揉んでもらった。
もちろん揉んでもらえば気持ちはいいが、それでだるさが消え去ったわけではない。
一瞬よくなったかと思ったが、少し経つと、また症状が出てきた。

ここまで来て、やっとこれは風邪の症状ではないか・・と思い始めた。
体中の節々が痛い。
そういえば、今はそういう風邪が流行っていると、誰かが言っていた。
気付かないとは恐ろしいもので、そのままいつもの勢いで働いていた。
皮肉なことに、ふと考えてしまって、それから一気に症状が悪化した。

熱っぽくはないのに・・と思いながら立ち上がると、多少ふらつく。
あれっと思い額に手を当ててみるが、やはり熱は無さそうだ。
ただこの症状は熱があるときのものだ。
実は熱があるのに、判断能力が低くなり、無いように感じてるだけではないか・・・

一度そう思いはじめると、本当に熱が出てきたような気分になる。
暗示にかかりやすいタイプなのだ。
それと僕の場合、子供の頃に扁桃腺を取ってから、熱の出にくい体質になっているので、こういう時にわかりにくいのだ。

腕時計が鬱陶しくなって腕から外した。
靴も何だか不快で脱ぎたくなる。
最近の2大趣味も、風邪には太刀打ちできないようだ(笑)

葛根湯を飲んでみる。
暗示にかかりやすいだけあって、それで少し痛みが和らいだような気になる。
しかしふらつきは相変わらずだ。
そこで今度は頭痛薬を飲んでみた。
それから少し落ち着きを取り戻している。

思い当たることはある。
このところ肌寒い朝晩が続いているのに、薄着で寝たのが失敗だった。
昨晩なんて、7月ってこんなに涼しかったっけ、と言いたくなるような気温であった。
明日は重要な打合せがあるので、それまでに何とか治ってくれるといいのだが・・・
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予約


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マイクロソフトより次期OS Windows10の提供が近く始まる。
それに際し、Windows7やWindows8.1を搭載したパソコンを対象とした、無料アップグレードが行われるという。
その予約受付が開始された。

ところが、会社で使用しているあるソフトのメーカーから、このアップグレードをしないように、という通達が来た。
それも緊急のメールとして届いた。
メーカーから直接届くメールは初めてで、しかも慌てたような口ぶりなので、最初は何事かと思った。

要はソフトが確実に動くかどうかわからない環境に、勝手に変更しないで欲しいという事だ。
今までだったら、新しいOSが出ても、しばらく様子を見る、という人が多かったはずだ。
だが今回は料金がかからないということで、喜んでアップグレードしてしまう人が続出すると考えたのだろう。

確かにこれは恐ろしいことである。
ソフトの種類によっては、会社の業務がストップしてしまうことも考えられる。
不用意にアップグレードすることで、甚大な被害を被る可能性もあるのだ。

そのメールによると、現在Windows10環境下でのソフトの動作を検証しているところだという。
実際パソコンの機種によっては、ドライバ等の関係でアップグレードが上手くいかない例が出ているという。
またプリンタ等の周辺機器のメーカーも、それぞれ検証しているところで、まだ結果は出揃っていないようだ。

すでにアップグレードの予約を申し込んでしまった人もいるだろう。
そのメールでは、予約してしまった人のために、予約の取り消し方法の手順まで細かく記載されていた。
どうしてもアップグレードだけはして欲しくない、ということだ(笑)
無料にすることで、かえって予想外の問題が出てしまったようだ。
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完成


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ソールを交換してもらったアレン・エドモンズのヘリテイジが完成した。
ゴルフ用のシューズをベースに、普通の靴に改造したのだ。
改造前の状態はこちら → 2015年6月13日の記事

ツートンのスペクテイターシューズを探していたが、こういう派手めなデザインの靴は、なぜかゴルフシューズに多く見られる。
華やかな格好をして楽しむスポーツなのだろう。
ヘリテイジのデザインは、まさにスペクテイターシューズそのものだったので、通常の靴に転用できないか、実験してみたのだ。



ソールを交換しただけなのに、何故か印象がかなり変わった。
底回りの仕上げの品質が上がったため、全体が引き締まったのだ。
垂直に立ち上がったコバが、靴のグレード感を押し上げている。

靴の外観は、同社のマックアリスターとよく似ている。
ところが価格はゴルフシューズであるヘリテイジのほうが安い。
マックアリスターが385ドルなのに対し、ヘリテイジは295ドル、価格差は90ドルもある。
(今回はセールで100ドル台で購入した)
その理由が知りたかったので、ばらす時に作りの違いを見ておいて欲しいと、お店に頼んでおいた。



レザーソールは、少し気張ってイタリアのロッカフレックスにしてもらった。
ビスポークにも使用される高級なソールである。
密度が高いのにしなやか、という素晴らしい特徴を持つ。
見るからにいい革である。
仕上がりも美しく、ソールにアッパーの革が負けている感じである。



ヒールはキャッツポウのツイングリップにしてもらった。
アメリカ靴にはお馴染みのビルライト社製ヒールである。
グラフィック・デザイナー、ルシアン・ベルンハルトのデザインした猫は、今でもキャラクターとして人気が高い。
60年代頃に製造された古い在庫が、けっこう日本に入っているが、最近は復刻品が販売されているという話も聞く。
(今回使用したのは当時の古い在庫品)
使用すれば当然削れていくので、可哀相でちょっと履けない。



お店がソールをきれいに分解してくれた。
スパイク固定用のナットは、単に埋め込んだものではなく、金属製のプレートに取り付けてから、縫いこまれている。
ねじるように力のかかる部分だから、考えてみれば当然のことである。
それにしてもこれだけ凝った構造で、部品代も余計にかかっていながら、なぜゴルフシューズのほうが安いのだろう?

お店でもその点を考えながら交換作業をしてくれたが、結局作りそのものは、通常の革靴と大きく違わなかったという。
ただパーツの材質には、一部ケミカルなものも使用しており、高級な革靴と比べるとグレードは落としてあるようだ。
もっともエドモンズの通常のラインが、どれほどのグレードの素材を使っているか、具体的に比較したわけではない。
ゴルフシューズは、インナーなど全般に柔らかい素材が使われており、革靴とは違う思想で作られているように見えるのは確かだ。



上はオリジナルのヘリテイジ・ゴルフシューズ。
下はソールを交換した後の同シューズである。
スパイクを取り外したことで、ソールが地面にダイレクトに接するようになったのがわかる。
ヘリテイジはマックアリスターと同じ65ラストを使用しており、すらりとスマートで格好いい。

ブラウンからナチュラルに変わった出し縫い糸の色が、非常にいいアクセントになっている。
マチ部分しか見えないにもかかわらず、靴底周辺の品質が上がったのがわかる。
ソールの交換は、靴全体に少なからず影響を与えるようだ。



実はアレン・エドモンズでも、ゴルフシューズから通常の靴へのソールの交換を受け付けてくれる。
同じ事を考える人も多いようで、エドモンズのサイトを見ると、ゴルフシューズを普通のソールに改造してもらえないかという要望が多く寄せられている。
エドモンズのゴルフシューズはスタイリッシュなものが多く、デザインに魅力を感じる人が多いのだろう。

ゴルフシューズとして見た場合、この手の古典的な靴に、それほど多くの需要があるとは思えない。
想像ではあるが、あまり売れるもので無いなら、在庫処分の意味であえて値上げをせず放置している、という可能性もある。
いずれにしてもこの価格はお買い得であるし、普段使用する革靴に改造するという今回の企画は、なかなか面白い遊び方ではなかろうか。
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6月1日に先日施行された改正道路交通法により、自転車の交通違反の取締りが厳しくなった件・・・
近所の状況を見ると、意外に皆しっかり守っている。
傘を差しながら運転する人はなく、雨合羽を着た人たちの乗る自転車が走っている。
どうやら僕の住んでいる地域では、新しい法律がしっかり守られているようだ。

ところが今日、隣接する県のある都市に行ったところ、駅の周辺で滅茶苦茶な運転に遭遇した。
大半の人が傘をさしたまま運転しており、ろくに左右も見ずに飛び出してくる。
法律なんてお構い無しで、我が物顔で走っている。
あまりのマナーの悪さに、呆気にとられてしまった。

恐らく法の施行前と変わらない状況なのだろう。
場所によって、ずいぶんと人々の行動に違いがある。
これは一体どういうわけだろう・・・

そこは郊外の小さめの都市であり、一歩離れると一面の畑になる。
多くの人は、自宅から駅までけっこうな距離がある。
車やバスといった交通手段が使えない場合、毎日自転車で長距離を走って通わなければならない。
その分スピードも出さざるを得ないだろう。
僕の住んでいる地域と比べて、自転車という道具の担う重要性が違うのだ。

あるいは、こういうことも考えられる。
地方都市だと、警察官の人数が限られるのかもしれない。
取り締まりが厳しくなったと言っても、実際にそれを実行するだけの人数はいない。
実際町を歩く警察官は見かけなかった。
滅多に捕まらないとなれば、住民もなめてかかり、法への対応もいい加減になる。

などといろいろ考えてみた。
ウーン・・・単に住民の民度の問題、ということも考えられるが・・・(笑)
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セール巡り


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今日は床屋に行ってきた。
銀座はあちこちでセールをしていた。
靴を中心にお店を回ってみた。

トレーディングポスト、ロイドフットウェア、SHIPS、BEAMS・・・
ほとんど同じ通りに集中しているので、短時間ですべて回れる。
何て便利な町であろう(笑)
しかもどこも負けじとセールをしている。

ただどの店にも、欲しいと思えるものがなかった。
まあ、靴はほとんど買いつくした、ということもある。
だが、先日の幻のセールの安さを知ってしまったことも大きい。
どうせ年2回の祭典なら、あのくらいのセールをして欲しいものだ。
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天職


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知人のネットショップ立ち上げを手伝う作業が非常に楽しい。
楽しくて時間を忘れて没頭してしまいそうだ。

商品の写真を撮る。
それを加工する。
説明の文章を作る。
ページをレイアウトする。

すべて僕の得意とすることなのだ。
知人からも、あんたはネットをやらしたら最強になる、と言われた。
これはもしかすると天職かもしれない(笑)

一方不得手なこともある。
なぜかお金儲けが出来ない。
商売に徹することが下手で、どうしても安く売ってしまう。

サムライの家系なので、すぐに「金などいらぬ」になってしまうのだ。
ものを売る以上、ここは一番重要なポイントである。
やっぱりショップにはむいていないかもしれない。
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納期延長


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先日書いたコードバンの値上げの件、値上げ前にと思い、6月中にひとつ注文しておいた。
ところが、数日前お店からメールが来た。
予想通りの内容であった。

値上げ前にと、注文が殺到したのだという。
そのためコードバンが不足状態に陥ったらしい。
資材が間に合わなくなってしまったのだ。

通常だと、オーダーしてからきっちり1ヶ月で出来上がる。
しかし今回は納期が1、2ヶ月延びそうだという。
注文が集中するだろうから、いつものようにはいかないのではないかと、最初から話していたのだ。

宮城興業のコードバンの値上げの話は、ネット上ではそれほど話題になっていなかったように思う。
その割りに多くの人が興味を持っていたのだなと感心した。
いつかオーダーしたいと考えていた人が、潜在的にけっこういて、値上げの話を聞いて慌てて発注したのだろう。

納期が延びるのはかまわないから、じっくりといいものを作って欲しい・・・
そうメーカーに伝えて欲しいと、お店にお願いした。
いずれにしても、もう7月になってしまったので、今からオーダーしてももう遅い。
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雨の予報


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天気予報を見ると、この後毎日雨の予報。
梅雨だから仕方が無いが、ちょっとガッカリ・・・
それにしても九州は本当によく降るね。
連日のように強く降って、水はちゃんとはけてくれるのだろうか。
九州は自然には強いのだと、九州の人から聞いてはいるが・・・



パラブーツのミラボー。
赤いリスレザーとウールの組み合わせ。
サイズは40。
同社の人気製品、ミカエルをベースとした派生モデルである。

パラブーツは、ダークブラウンのミカエルを持っているが、意外なほど履く機会が多い。
ラストの形状と自分の足との相性は今ひとつなのだが、その割りにストレスなく履くことができる靴である。
チロリアンタイプのため、フィッティングにルーズなところがあるのだ。
何にしようか迷ったときに、つい手に取ってしまう靴である。
もう1足くらい、他の色のミカエルが欲しいと思っていた。

今回のミラボーだが、普段なら絶対に買うことの無い色である(笑)
先日も書いたが、あるセール会場で非常に安く売られているのに遭遇した。
色を見てさすがにちょっと躊躇したが、試着してみると案外ジーンズに合っている。
履き口の周りにウール素材が使われている特殊なデザインも、最初は「?」であった。
しかし見慣れてくると、こういうのもありかな・・と思えてきた。
フランス人のセンスなので、こちらより進んでいて、理解するのに時間がかかるのだ。

お店では、恐らく突飛過ぎて売れなかったのだろう(笑)
セール会場の床には、売れ残りの箱が積まれていた。
その中にサイズ40があった。
実は手持ちのミカエルは40.5なのだが、そちらは少し緩めのフッティングである。
そこで次は40を買ってみようと思っていたのだ。

同社オリジナルのリスレザーは、オイルを多めに染みこませたカーフである。
しなやかでいい革だなと思う。
渋めのレッドカラーは、他にはあまり見ない都会的な色で、同社のエスプリを感じさせる。
新品時は表皮に粉をふいているが、ブラシで粉を落としながら磨いてやると、何ともいえない美しい艶が出る。
チロリアンシューズならではの3次元的なカーブが、この革の魅力を倍増させている。
衝撃吸収性の高いオリジナルのラバーソールと合わせて、履きやすく雨にも強い機能的な靴となっている。

聞くところによると、パラブーツは各ショップがこぞって輸入したので、国内では在庫がだぶついている状況だという。
人気が出ると見越して、勢い込んで仕入れてしまったのだろう。
そのためこういう安売りの機会が、今後もまだあるかもしれない。
もし遭遇されたなら、ぜひ一足購入をお勧めする。

パラブーツには独自の魅力があるのは確かだ。
特に個人的にはミカエルが好きである。
これだけある自分の靴のコレクションの中で、ミカエルは間違いなくお気に入りベスト10に入る。
何しろ、もうひとつミカエルが欲しいと、今でも思っているくらいなのだ(笑)

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アマリリス


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会社の棚を整理していたら、箱がふたつ出てきた。
ころりとした四角い箱。
何だろうと思ったら、アマリリスの鉢の入った箱であった。

アマリリスの球根を植えた樹脂製の鉢が、箱にスッポリ入っている。
箱から出すとすぐに育てることが出来る、というものだ。
人にプレゼントするのにちょうどいい。

宅配便の会社から頼まれて、毎年いくつか買っていた。
母親が知人に贈ろうと買ったのだが、先方が入院してしまい送ることができなくなった。
棚にしまい込み、そのまま忘れてしまったのだ。

買ったのは12月なので、半年も前である。
その間、水も光も与えていない。
どうなっているだろう・・・
恐る々々開けてみる。

すると、色素の抜けた真っ白な葉が、球根から1本ニョッキリと出ていた。
透き通るような気味の悪い白い葉である。
真っ暗な箱の中で、やっと1本伸びてきたが、箱の天井に突き当たり、そこで止まったようだ。

もうひとつの箱も開けてみた。
そちらも球根から葉が出ていたが、萎れて枯れていた。
人知れず発芽したが、何の養分も与えられず、枯れてしまったのだ。

とりあえず鉢を箱から出して、水をたっぷりやってベランダに出した。
他にもいくつか鉢の置いてある、日当たりのいい場所である。
そこに真っ白な葉がペロンと垂れた鉢を並べた。

すると、驚いたことに、2日後には色が白からグリーンに変わってきた。
真上に向かって立ち上がり、どんどん元気になっていく。
もうひとつの枯れてしまった鉢も、中心から新しい芽が出てきた。
これは大丈夫そうだと、さらに日光の多い特等席に鉢を移した。

次々に新しい葉が出てくる。
今までの鬱憤を晴らすかのようだ。
毎日のようにどんどん伸びるので、見るのを楽しみにしている。

残念ながら花の芽は無いようだ。
でも葉だけでもいい。
可哀想なことをしたので、大事に育てていきたいと思っている。
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