プリンター故障


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

大きな画像

来週は出張。
あちらで新製品を展示する必要があり、1mくらいの大きさの展示用印刷物を数枚プリントしなければならない。
この数日間、その準備にずっと取り組んでいた。
印刷用原稿のデータを作り上げ、いざ大型プリンターで出力を始めたところ・・・
プリンターが壊れた。

1枚目の途中まで印刷したところで止まってしまった。
ディスプレイにはエラーコードとサービス員に連絡するようにとのメッセージが出ている。
機械はそのままうんともすんともいわない。
最初からサービス員のことなど表示するくらいだから、自分で簡単に直せる故障ではあるまい。

いそいでメーカーに電話した。
修理は今日中に来てくれるという。
だが要員が足らないらしく、午後になるようだ。

このまま故障が直らない・・という、最悪の場合を考えた。
印刷物を使うのは来週であるが、明日中に製作完了させて、先方に出荷しないと間に合わない。
配送の車も既にチャーターしてあり、変更する訳にはいかないのだ。
何か他のプリント方法を考えなければ駄目だ。

ネット上の印刷店を探したが、どうしても納期は1日以上かかる。
データをネットで送って当日印刷してくれたとしても、印刷物が届くのは翌日であるから、まあ当たり前である。
取りに行けば・・というが、他にも準備作業に追われているため、そちらに時間を回せない。
印刷してから、それをパネルに加工するといった作業もあるため、ほぼ今日中に印刷まで完了しないと間に合わないのだ。

近所のホームセンターに電話してみると、担当部署の人につないでくれた。
話してみると、担当者は高齢の男性であった。
かなり詳しい人のようで、話がスムースに進む。
データを持っていけば、何とか明日の朝までにプリントしてくれるという。

ただいくつか制約があって、データ量が大きいとプリントに時間がかかるため、納期に間に合わせるのが難しくなるという。
急いでデータの作り直しにとりかかり、品質を保つぎりぎりのところまで容量を減らした。
それをUSBに落として、自分では行く時間が無いため、他の人にホームセンターまで届けてもらった。

一方プリンターの修理のほうは、恐れていた通り捗らない。
ばらして夜遅くまで内部をいじっていたが、次々にエラーが出て、原因がわからない状態だという。
大元の基板が関係しているようなので、まずはその部品を取り寄せて、明日また来るということになった。

これ以上は何も出来ないので、プリントはホームセンターに任せてその日は帰宅することになった。
翌日になり、出来上がったという電話を、担当の男性からもらった。
早速受け取りに向かった。

さすがにお金を取るだけあり、いろいろな事がしっかりしている。
僕の方はまったくの自己流で、正式に教育を受けているわけではない。
しかしあちらはプロなので、ここをもっとこうすべきだとか、いろいろアドバイスをしてくれる。
あちらで判断して、原稿の色を少しいじって修正までしてくれたようだ。

使われているのは樹脂のような質感の用紙で、パネルにするのに適しているようだ。
ただ機械が古く、カラーインクも3色しか使っておらず、再現出来ない色がある。
グラデーション部分にむらが出てしまった。
まあ贅沢は言っていられない。
急いで持ち帰って、半日かけてパネルに加工して、ぎりぎりで出荷に間に合った。

B1クラスの印刷物10枚ほどで、プリントの代金が数万円かかった。
妥当な額ではあるのだが、いつもは会社の大型プリンターでお金をかけずに出していたので、何だか損をしたような気分になる。
大型プリンターを導入した時は、あまり使わないのにちょっと高いなと感じたが、こうしてみるとけっこう役に立っているのだなと実感した。
プリント代金を知った社員からは、どうせならそれで近所の人たちにプリントしてあげて、商売にしてはどうかという意見まで出た。

ところで問題のわが社の大型プリンターだが、今のところまったく直る気配は無い。
問題の基板を交換してみたが、今度は次々と違うエラーが出たという。
何が何だかわからない状態になっている。

大本の基板が壊れた時に過大な電流が流れて、あちこちを破壊したのではないか・・などという「??」な見解を聞かされた。
もう一度新品の基板を取り寄せて、今度は他の基板と同時に何箇所か交換してみるという。
まあ、大切なプリントは完了したので、後は出張から戻るまでに修理してくれればいい。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )