コンパウンド


D800E + Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D(IF)

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愛用のジャガー・ルクルトの風防ガラスに傷をつけてしまった。
年中外したり着けたりするので、何かに擦ってしまったらしい。
けっこう深い傷である。
古い時計にありがちなプラスチック製の風防なので、簡単に傷がついてしまうのだ。

風防磨き専用のコンパウンドを買いに行った。
工具屋さんで顔見知りの店員さんに見てもらったら、この深さだとコンパウンドで磨いてもうまく消えないという。
時間をかけて無理に消すと、その部分がえぐりとられれたように仕上がってしまうそうだ。
方法としては、プラスチック用の紙やすりで広い範囲を均し、仕上げにコンパウンドを使うとうまくいくという。
「プラモデル用がいいですよ。タミヤの紙やすりがいいです」
という。

早速ホームセンターに買いに行った。
タミヤ製ではなく、3Mから出ているスポンジ研磨剤という使いやすそうな製品を選び、番手の違うものを3種類ほど買ってきた。
こういうものは細かすぎても駄目で、程々に粗いものから使わないとうまくいかない。

しかし何といってもルクルトだ。
いざやるとなると勇気がいる(笑)
当初は躊躇していたが、失敗したら交換すればいいと割り切って、思い切って磨いてみた。

当然最初は風防は白く濁るが、傷が消えるまで表面を削り取る。
意外に時間はかからなくて、数秒磨くだけで効果が出るが、その分加減はデリケートだ。
順次番手の細かいものに替えていったが、一番細かい1500番相当のスポンジでも濁りは消えない。
最後に時計用のサンエーパールというコンパウンドで磨いたところ、実に見事に透明度が回復、完全に傷が消えてしまった。
新品みたいにピカピカだ。

これは面白いと、他にも深い傷をつけてしまった時計を磨いてみた。
そちらは風防の内部にまでダメージがいっていて、わずかにくもりが残ったが、表面は見事にツルツルになった。
いつか交換しなければと思っていたが、ここまで回復すれば我慢できる。

他にもどんどん磨いてやりたい気分だが、調子に乗ってやりすぎると穴を開けてしまうかもしれない(笑)
ともあれ、アンティークのユーザーには強い見方である。



今日の時計ベルト。
グランドセイコーにドイツ・ディ-モデル社の「スポーツ・ウォータープルーフ」のブラックをつけた。

シボを強調したシュランケン・レザーを使用した製品。
裏側は同社パテントのエアロ-ライニング機構が施されており、小穴が沢山開いている。
同社の製品の多くは耐水構造だが、その中でもこれは特に100mの高耐水性を謳ったシリーズである。

このモデルは、欲している条件をすべてクリアしている。
シボのあるブラックの革で、しかも耐水性が高い。
夏用として考えても申し分のない性能を有している。

同社の製品は、ドイツならではの無骨な作りで、その品質は世界的な評価を得ている。
今後も積極的に使ってみようかと思っている。

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