キープ


D3 + Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D(IF) + PN-11

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週に一回ほど、幽霊屋敷で飼っているイモリに餌を与えにいく。
結婚した時に那須の田んぼで捕ってきたイモリで、もう十数年生きていることになる。
自宅で飼いたいのはやまやまだが、Mrs.COLKIDの許可が出ないので、無人の幽霊屋敷で飼っているのだ。

餌は冷凍の赤虫で、細かくパックになっているものを数個与える。
夏の間は週に一回だが、涼しくなってくると食が細くなるので、もう少し間隔をあける。
真冬はほとんど活動しないので、数ヶ月間何も与えない。
それで問題なく今まで生きてきた。

那須で数匹捕ってきたものに、近所のホームセンターで売っていたイモリを何匹か加えた。
野生のイモリは体が大きくたくましいのに対し、買ってきたイモリは小柄で痩せている。
餌を与えると先を争って食べるが、興奮状態の那須のイモリたちが、小柄なイモリにもパクリと噛み付く。
食べ物ではないとわかるとすぐに放すが、力の差は歴然としており、体格に差がつく一方であった。

餌をやりに行くたびに、段々と小柄なイモリが消えていき、最後の一匹になってしまった。
そのイモリは一匹だけ離れて、流木の上に避難していることが多かった。
そのままで何事も起きずに数年が過ぎ、それなりに水槽内のバランスが取れているようだった。

ところが先日、仕事が忙しくて2日ほど餌をやるのが遅れた。
久しぶりに幽霊屋敷に行くと、小柄で痩せたイモリが、あちこちを噛まれて瀕死の状態で浮いていた。
慌てて別の小さな容器に移したが、時既に遅しで、動くのがやっとの状態・・・
結局数日後に死骸を庭に埋めることになった。

数年間、水槽内のメンバーで仲良くやってきたのに、少しお腹が空くと突然攻撃の対象になる。
まるでその時のために、キープしていたみたいだ。
イモリはのんびりとした生き物だが、獰猛な一面を持っている。
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