本文なし


D3 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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今日は忙しくて、外出先から更新。
申し訳ないが本文はなしです。
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サクラ


D3 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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学生時代のこと、通学の途中、秋葉原駅で電車を乗り換えていた。
地下鉄の階段を上がっていくと、地上に出る少し手前で、通路の隅に露天商が座り、足元に地味な色の反物を並べて売っていた。
茶色とかねずみ色とか、妙に田舎臭い色合いの生地で、もちろんそんなものに興味のない僕は、ちらりと目をやる程度で、その横を足早に通過して行った。

露天商の前に、20歳くらいのパンチパーマをかけた若者が、ひとり立って商品の生地を見ていた。
その若者が、いつ行ってもそこにいる。
毎日その若者とその場所ですれ違う。

そもそもが、かなり無理のある話だ。
どう考えても、パンチパーマの青年が、田舎臭い色の反物に興味を示すとは思えない。
あまりに不自然である。
しかも演技が非常に下手で、そのぎこちなくおどおどした素振りから、言われて仕方なく立っているのが伝わってくる。

そのためかえって目立ってしまい、通行人はサクラであるとすぐに気付く。
商品の方を見ていながら、目が商品を見ていないのがわかってしまうのだ。
その特異な髪型や周りから浮いた黒っぽいジャンパー姿からも、露天商と同じグループの人種であることは一目瞭然であった。

皮肉なことに、そこを通るたびに、その若者の方に注目するようになった。
幼稚な仕組みではあったが、カラクリを見破ったという可笑しさもあった。

あれでは役に立たないだろうと、つい悲壮な思いとともに、若者のことを見てしまう。
売り上げが上がらず、若者がどやされる場面を、勝手に思い浮かべたりした。
時折困ったように、商品に手を伸ばして触ってみせる若者の不器用な姿は、痛々しささえ感じさせた。

それでも、数人のお客が露天商の周りに集まっていることもあった。
どういう人が、あれに引っかかるのだろうと、お客の顔を覗き込んでしまった。
お客はほとんどすべて、田舎から出てきたであろうおばさんたちであった。

今日は珍しく成功しているじゃないかと、思わず若者の方を見た。
相変わらず困ったような表情であったが、商品に群がる背の低いおばさん達の中から、顔を上気させた長身の若者が、ひとり飛び出して見えた。

サクラというのはおとりのことである。
本来は芝居の見せ場で掛け声をかけて、盛り上げる役目の人のことをそう呼んだのだという。
それがいつの間にか商売上の手段として、売り手側と結託して、偽の客を装う役の呼び名になった。

20年も前のことだが、若者の横顔ははっきりと覚えている。
商売に結びついたかどうかは疑問であるが、印象が飛びきり強かったのは確かだ。
アルバイトを使って、サクラ行為をさせる商法は今でもあるという。
案外私たちも、普段もっと巧妙な手段で騙されているのかもしれない。
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まだ少し暑い


D3 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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けっこう暑かった。
昼食をスープストックでとり、それからふらりと日暮里に行ってみた。
まずは駅の東側に降りて軽く散歩、羽二重団子の本店でお茶にした。
残念ながらこちら側には被写体は無い。

それから橋を渡り線路の反対側に出て、谷中霊園へと入った。
なぜか墓地にはネコとカラスが多い。
徳川慶喜の墓などを脇目に墓地を横切り、上野の方へ出た。

暑くて少し疲れてきたので、上野で帰ろうかと思ったが、そのままつい御徒町まで歩いてしまった。
アメ横のガード下で、革製品やトイガンを見物(笑)
カメラはD3を持って行ったが、あまり撮らなかった。
足が少し痛くなった。

帰宅してから、テレビの旅番組を見ていたら、マグロの刺身が食べたくなった。
Mrs.COLKIDに頼んで買いに行ってもらい、その間ご飯を炊くのは僕が担当することになった。
沸騰したら弱火にして20分後に消すように言われ、ル・クルーゼの鍋の前でずっと待っていた。

沸騰したら、てっきり噴きこぼすものだと勘違いしていたが、ル・クルーゼはうんともすんともいわない。
そのうちMrs.COLKIDが帰ってきたが、とっくに沸騰していたようで、これではもう炊けてしまっていると怒られた。
しかし鍋がよかったためか、何とか食べられる範囲で出来上がり、少々おこげが硬くなったくらいで済んだ。

夜になり、近所のショッピングモールの中にあるマッサージのお店に、予約を入れて行ってみた。
予想していたのよりずっと良くて、治療の台などもハイテクで驚いた。
整体をもっと現代風に進化させたような感じで、なかなか良かった。

下は日暮里の羽二重団子。

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金のなる木


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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今日は暑かった。
でも暑いのもこれで最後かと思うと、許してやろうという気にもなる(笑)

今年の暑さについては、既にあちこちで書かれている。
それに伴う異常現象も、いろいろと発生しているようだ。

我家では、ベランダに出してあった金のなる木の調子が悪くなった。
今まで長年その環境で元気に育っていたのに、今年は気温が高すぎて、その上夜も温度が下がらないので、さすがに参ってしまったらしい。
大切に育てているMrs.COLKIDが、鉢を室内に避難させたら、何とか調子を取り戻してきた。

「金のなる木に名前をつけてあげたのよ」

「・・・」

「何てつけたと思う?」

僕は少し考えて答えた。

「ゼニ夫・・・」

「なによ、それ。そんな下品な名前のはずないでしょう!」

「それじゃあ何てつけたの?」

「カネゴン」

「・・・」
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車検中


D3X + LEICA APO-MACRO-ELMARIT-R 100mmF2.8

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今日はMrs.COLKIDは、長く改装していた銀座三越のプレオープンに招待されて、喜んで友達と出掛けてしまった。
仕方ないので、僕はひとりで近所のレストランに夕食を食べに行ってきた。
まあ、たまにはこういうのもいい。

現在120iは車検の最中、明日ディーラーから帰ってくる。
車検代金は12万円程度、まあ良心的な価格であろう。
それにワイパーなどの消耗品の代金が多少かかる。
また、この前書いた通り、あと2年の保証期間延長料金が、14万8千円かかる。

タイヤは、車検こそ通るが、そろそろ山が少なく、近いうちに交換して欲しいと言われた。
先日いろは坂で、コーナリングの最中にズルッと横に滑って、やばいと思い速度を落とした。
冬季はスタッドレスに交換するとはいえ、3年間乗っているのだから仕方ない。
近く替えなければならないが、BSのランフラットあたりが無難かと思っている。

ところで今は、代車のE46の318iに乗っている。
少し古い3シリーズだ。
僕は以前、E46の330iを所有していたことがある。
今、この頃の3に乗るとどんな感じだろうと、興味津々で運転している。

実は代車は、エンジンが小さいのに扁平率40という太いタイヤを履いたアンバランスなモデルである。
これは族車みたいで期待できないか・・と思ったが、意外に悪くなくて驚いている。
シャーシが大幅に勝っているせいか、路面にべったりとくっついたように走り、これはこれでけっこう面白い(笑)

確かにあちこちに古さを感じさせるが、慣れてくるとあまり不満を感じなくなる。
基本的にいい車なのだろう。
スルスルと加速し、速度が乗ってきても安定感があって気持ちがいい。
エンジンも予想外にパワーがあり、ビュンビュンと回るのでストレスを感じさせない。

ハンドルが太いこともあり、妙に無骨で、ごつい鉄の塊に乗っているような気分だ。
まあ、そんなこの車とも明日でお別れであるが・・・
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リサイズの件


D3 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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昨日のリサイズの件、ブログ運営者に問い合わせたところ、7月15日のスタッフブログなどで案内してあるという返事が来た。
返事が早かったので感心した。

容量をアップすると同時に、大きなサイズの画像を自動リサイズする機能を追加したという。
すなわち大きな画像は、長辺を1920ピクセルに自動的にリサイズするというのだ。
それを読んでいないこちらが悪いということか。
(未だに画像のアップロードの画面では、「オリジナルサイズ(変更なし)」と書かれているのだが・・・)

大変困ると訴えたが、仕様変更なのでご了承願いたいと書かれていた。
しかし該当するブログの記事には、同意見の人たちからの非難のコメントが寄せられている。
やはり写真ブログを運営している人たちで、みな早急に元に戻してほしいという。

ファイル容量を制限すれば、ピクセル数の制限など何の意味も持たないはずだ。
それをあえてする理由は、何なのだろう。

考えたのだが、とんでもない悪戯をする人がいたのではないだろうか?
たとえば、幅を1ピクセルにして縦の長さが3万ピクセルの画像をアップロードする。
単色にすればたいした容量にはならないだろう。
それをブログで表示されたら、見る方は画像が下のほうまで延びてしまい、みな困るはずだ。

僕でさえ思いつくのだから、実際にそういう悪いことをした人がいたのではないか?
実際に可能なのかどうか試してみたい気もするが、いずれにしても、そういう悪意に満ちた実験はもう出来ない(笑)

これから載せる画像は、とりあえず長辺1920ピクセルにする。
やってみると、圧縮しなくても2MBに収まる写真が多い。
過去に加工し終わっている写真も、多くは画像処理を施した後のNEFファイルを残しているので、比較的少ない工数で対応できそうだ。

しかし一度アップロードした写真を遡って修整するのは、手間がかかりすぎるので諦めた。
またすでにブログの画像ファイルにアップロードしてあるが未使用・・という写真も大量にあり、それらを作り直すのも大変な工数を要するので、多分そのままで使用する。
どうかご了承願いたい。
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大きな画像


D3X + LEICA APO-MACRO-ELMARIT-R 100mmF2.8

大きな画像(部分)

今まで「大きな画像」を作る時は、一辺の長さをオリジナルの解像度の1/3あるいは1/2の数値を選んでリサイズし、それがアップロードの制限ぎりぎり(970KBくらい)になるように、NX2で何度かトライして作るという大変な手間をかけていた。
たとえばD3Xのデータの場合、オリジナルサイズが6048×4032なので、1/3の2016×1344にリサイズしてから、さらに圧縮して970KBに収まるようにしていた。

ところが、たまたま最近アップロードした「大きな画像」のデータのプロパティを見てみたら、何とサイズが1920×1280になってしまっている。
そんな馬鹿なと思い、過去に遡ってみると、7月18日(実際には多分7月17日に更新)以降の日記から、サイズが勝手に長辺1920ピクセルに変更されている。

少しでも品質を落とさないようにと苦労して作ったデータを、再度リサイズしてしまったのだろうか?
もしかしてgooの仕様変更?!
そんなのありか??
この1ヵ月半の努力を返してくれ!!

そのかわりかどうか、いつの間にかアップロードできる最大容量が2MBに上がっている。
容量を上げても最大ピクセル数を抑えれば、上限はほとんど変わらないことになる。
ちょっと調べてみるが、知らないうちの仕様変更だとしたら、非常にショックが大きい・・・


話は変わるが、昆虫を撮るためのマクロレンズは、どうしても等倍まで寄れることが重要になる。
カメラの解像度にもよるが、その辺りが複眼の質感が出るぎりぎりのラインになることが多いのだ。

ところが、等倍と1/2倍のレンズでは、設計の難しさが全然違うのだそうだ。
できれば等倍よりさらに寄れればいいなどと、素人が勝手なことを言っていたが、レンズを設計される方は大変な苦労をされるらしい。
名レンズと呼ばれるマクロが、あえて1/2倍に抑えているものが多いのは、ちゃんと理由があるのだ。

このトンボの写真の「大きな画像」は、前述のピクセル数制限の問題があるので、仕方なくオリジナルデータの一部を1280×1920に切り取って、リサイズなしで載せておいた。
JPEGの圧縮なしで1MBにも満たなかった。
実は当初、複眼を見せるためにD3Xのオリジナルのピクセル数で載せようとしたのだが、勝手に1920ピクセルにリサイズされて、見事に複眼が消えてしまい、前述の仕様変更に気付いた次第。
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詐欺


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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地元の警察署から、毎日メールマガジンが送られて来る。
前日に発生した犯罪が、現場を記された地図と一緒に掲載されており、それ以外にも防犯訓練の様子や、様々な犯罪に対する自衛の知識などが書かれている。

ところが最近は、振り込め詐欺への注意の呼びかけが、しつこいくらい毎日のように書かれるようになった。
他にネタがないのだろうかと思うほど、紙面は振り込め詐欺一色だ。
これだけ書いても次々に発生する・・ということは、実は注意してもあまり効果がないことを意味しているのではないか?

私は大丈夫・・という人ほどあっさりひっかかる傾向が強いそうで、そういう人は注意しろと言われても半分馬鹿にしているので、繰り返し言っても警告の意味を成さないようだ。
大丈夫だと思い込んでいる人が、ある日突然、人に知られると困るような身内の事件を持ち出され、動揺して判断がつかなくなる。
普段から家族と対策を話し合っていても、とっさに逃げられない状況に追い込まれ、心理をコントロールされてしまう。

うまいことを考えるものだ。
そうとう優秀な人たちが編み出したのだろう。
人の心理の弱点を利用した犯罪である。

きっとどこかに、頭は優秀だが倫理観は希薄・・という人材を集めて、次から次に新手の詐欺を考え出しているのであろう。
人は老化すると頭の回転が鈍るので、心理を読まれやすくなる。
お年寄りは詐欺の格好のターゲットになるのだ。

銀行にお金を下ろしに行っても、機械の前に警察官が立ってビラを配っている。
管内で振り込め詐欺事件が発生でもすれば、大きな文字で題字が書かれ、メールマガジンの大半を割いて扱われる。
知り合いの住む町では、防災放送のメガホンを利用して、日中大きな音で町中に振り込み詐欺への警告を放送しているという。

いつまでこの詐欺が横行するのかわからないが、きっと犯罪集団は、今頃次のまったく新しい詐欺を考えているのだろう・・と想像している。
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発射


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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中学生の時に、プラ製のつづみ弾を発射できる、自慢のエアライフルを持って、友人と近所の大きな池にでかけた。
そこでボートに乗って、水上でライフルを発射してみた。
何を撃つわけでもなく、ただやってみたかったのだ。

すると警察官が慌てて走ってきて、それは何かと問われた。
ボートを岸につけてライフルを見せると、「何だ、本物かと思ったよ」とほっとした様子だった。
物騒なことはしないようにと言われ、わかりましたと返事をして、ライフルを持って帰宅した。
それだけでことは終わった。

高校生の時に、自慢のガバメントのモデルガンを持って、学校に行った。
放課後になって、友人たちに見せてやると、発火させてブローバックするところが見たいという。
そこで弾に火薬を詰めて、教室でぶっ放してみた。

どうせなら連射をしてやろうと、引き金を連続して引いた。
バン!バン!バン!と激しい音が学校に響き渡り、耳がキーンとなり、薬きょうが教室に舞った。
みな大喜びで、拍手喝采になった。
室内に火薬の臭いが充満していた。

大した事ではないと思っていたが、今だったら、それだけでは済まないのだろうか。
考えてみれば、30年以上前の出来事である。
やはり少し違う時代だったのかもしれない。
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欲しいカメラ


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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僕自身が、いつも欲しいと思っているカメラがある。
メガネの中央にでもレンズをつけて、「今」と思った瞬間の映像を、ポケットの中の本体にどんどん記録してくれるカメラだ。
つまり、目に映った映像が、ほとんどそのまま記録されるのだ。

出来ればシャッターなど押さず、ちょっとした筋肉の動きなどを合図に、その瞬間を捉えられるようにしたい。
どこかのカメラみたいに、常に記録していて、少し前の時間にさかのぼれる方式でもいい。
ただし映像を切り取る枠は、自分の好きなサイズに、さっとトリミング出来る仕組みにしてほしい。
何だか盗撮カメラみたいではあるが、案外次世代のカメラというのは、そういうやつかもしれない。

いちいちカメラ本体を手に構えなくても、ダイレクトに映像が記録されていく。
チャンスを逃さずモノにできる確率が大幅に上がるだろう。
僕の考えることだから、例によって、どんどん楽ちんな方向に向かってはいるのだが・・・(笑)
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マスカラ


D2X + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8

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久しぶりに寿司屋に行ってきた。
酔っぱらって帰ってくる時、大きな公園を横切ると、犬を連れた若い女性が前を歩いていた。
毛の短い茶色い大型犬で、後姿を観察しながら歩いていると、腰の振り方が妙に艶かしい。

何か変な犬だな・・と思ったが、そのうちに見られているのが気になるのか、顔だけひょいとこちらに向けた。
すると目がやけにパッチリとしていて、隈取がしてあるように見える。
面白い顔の犬である。

Mrs.COLKIDは笑いをこらえながら、小さな声で「あの犬、マスカラをしているみたいだわ」と耳打ちしてくる。
飼い主の女性は、自分の犬が笑われているのを察したようで、困ったような顔をしている。

その犬を見て、ふと思ったのだが、犬にオカマというのはいるのだろうか?
人間と同じように、犬にも様々なタイプがいるだろう。
むしろ倫理観を持ち合わせていない分、人間より個性が強いくらいだ。
オカマの犬がいてもおかしくはない。

それならオカマの犬を飼いたいという人だっているに違いない。
案外飼ってみると、これほど面白いものはないかもしれない。
オカマの犬の専門店を開くと、一儲けできるのではないか・・・
そんなことを考えながら、ふらふらと歩いた。
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次世代


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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ロイターのインタビューで、N社が次世代のまったく新しい形のカメラを開発していることが明かされた。
コンパクトカメラとも一眼レフカメラとも違う・・さらにはミラーレス機とも違う分野に属する製品らしいことが、インタビューの内容から窺える。
普通に考えると、ネットワークを利用した電送カメラのようにも思われるが、どういうものなのか、今のところ見当もつかない。
僕のようなユーザーにとっても、魅力的な製品であることを期待する。

一方でC社の方は、相当のお金をかけて設備投資をしているという情報が、機械パーツの関連の筋から舞い込んできた。
力を入れているのが、カメラの部門なのかどうかはわからないが、相当の決意で臨んでいるようだ。
常に・・・永久に開発を続けていかないと、生き残れない厳しい世界だ。

写真というのは、特にこれからは、リスクの大きな分野だと感じている。
こつこつとやっていても、ある時革命的な進歩が起こり、一瞬ですべてが古い技術になり、取り残される恐れがある。

もっと恐ろしいのは、写真そのものが、人間にとって不必要なものになる可能性だ。
ある日、何で写真なんて撮る必要があるのだろうと、みなが気付いてしまう・・そんな不安を感じることがある。
一瞬を捉えて、それを保存しておく・・何のために?
その理由が無くなった時、また写真を見た人間が、心に何の感動も得られなくなった時、カメラという趣味は世の中から消えてしまうかもしれない。
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朝礼


D3X + LEICA APO-MACRO-ELMARIT-R 100mmF2.8

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今でも学校では、朝礼というのをやるのだろうか?
僕が子供の頃は、炎天下でも校庭で朝礼を行った。
先生やPTA会長などが、壇上で長々と話していると、そのうちに崩れ落ちるように倒れる子供が出た。

数人が倒れても、先生はちらりと見る程度で、平気で話を続けていた。
倒れるのは、色白の痩せた女の子が多かった。
朝食をちゃんと食べていないからだと、ひ弱な子供に対して批判的な意見さえ出た。

それが当たり前であったが、よく考えてみると、ずいぶんと危険な話ではある。
今のような猛暑の中では、熱中症で死んでしまう子供も出るかもしれない。
話す方も考えなくてはいけないだろう。

高校の時の校長先生は、見かけはぱっとしなかったのだが、なかなかの人であった。
朝礼では、校長先生の話こそがメインイベントであり、生徒たちがもっとも長く耐えなければならない時間であった。
ところがその校長先生は、壇上に上がりマイクの前に立つと
「今日は話すことが無いので、これで終わりにします」
と一言話すと、あっさり後ろを向いて降りてしまった。

長い話を聞かされると思い込んでいた生徒たちは、一瞬呆気にとられて無言になったが、次の瞬間歓声と拍手が起こった。
生徒ばかりでなく、校長の話が始まると身構えていた教師たちも愕然となっていた。

朝礼で聞かされた話で、内容を覚えていることはひとつもないが、この先生のことだけは鮮やかに記憶に残っている。
話の内容が記憶に無いということは、朝礼での長々とした話というのは、軍隊式に耐えることを教えてはくれたが、やはり大変無駄なものだったのだろう。
その点あの校長先生は、非常に合理的な人だったのだと思う。
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エアコン


D3X + LEICA APO-MACRO-ELMARIT-R 100mmF2.8 + PN-11

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暑いにもほどがある・・と言いたくなるが、朝夕は多少ましな気温になってきた。
温暖化の影響とはいうが、70年も前の猛暑の記録を破ったということは、こういう現象が昔から時々あるということだろう。
暑くて眠れなくて外に出たら、皆が外で寝いていた・・と亡くなった祖母が語り草にしていたほど、当時も特異な現象だったらしい。

那須はけっこう暑かった。
湿気が多く、家の中は30度以上ある。
しかし、エアコンはない。
古い扇風機を出してきて、その前に座って涼むしかない。
そういう点では、東京の方がずっと過ごしやすい。

さすがにエアコンを買ってはどうか・・という話が出た。
誰と誰の家には、エアコンが入っている、という程度の普及率のようだ。
気密性の高い新しい家や、若者のいる家にはエアコンがあるが、一般の古い日本家屋にはそれほど普及していないのだろう。

異常気象のせいで、こういう暑さがずっと続くのだとしたら、もうやせ我慢をする段階の話ではない。
エアコンを入れざるを得ないだろう。

しかしこの広々とした家が、かえって仇になる。
広めの和室が襖で区切られて何室も続き、その上部は欄間でつながり空気が行き来している。
あれを全部冷やすのは大変なことだし、保温性も悪い。
場所を区切り、限られた場所を冷やすしかない。

住んでいる人々も暑さには弱い。
慣れていないので、それほどの暑さでなくても、ぐったりしてしまう。

江戸時代に日本からロシアに漂着した人たちは、その半数以上がまず恐るべき寒さにやられて、足を凍傷で失ったり、死んでしまったりした。
ところが、その亡くなった人たちは、日本の暖かい地方の出身者がほとんどであった。
住んでいる環境によって、人間の体というものは変わるものなのだ。

異常な暑さが続けば、人々の体も変わっていき、40度以下なら全然平気・・などという日が来るのだろうか。
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尋問


D3X + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな写真

那須には当然カメラを持って行ったのだが、今回はいまいち不調であまり撮らなかった。
行く途中、真っ暗な場所で車を停めて、お化けが出そうな中で風景を撮影したりした。

翌日は朝早く目覚ましで起きて、裏山のあたりを少しうろついてみた。
途中、畑に行く農家のおばさんとすれ違った。
暗がりで三脚を立てている僕の姿を見て、そんなところに人がいるとは思っていなかったらしく、かなりビックリしていた。
そして例によって不審尋問が始まった(笑)

お早いですね・・という挨拶から始まり、どこから来たのか、どこの家に泊まっているのか・・など次々と質問を受けた。
僕の方もなるべくにこやかに話し、そこの○○家のものです・・と答えたが、この辺りの人は皆同じ姓なので、屋号で○○屋のものですと言いなおした。
そうですか・・ということで、その場は別れた。

しかしそれでは納得できなかったらしく、しばらくして作物を手に山を下ってきたおばさんから、再度尋問を受けた。
今度はわかりやすく、○○の夫ですと、Mrs.COLKIDの名前を出して明確に答えた。
するとやっと理解できたようで、「ああ、○○さんのところの○○ちゃんの旦那さんけぇ・・写真が好きですぐに山に行ってしまうという・・」
とそこまで言い、僕がまさにカメラを持って山にいることに気付き、おばさんは少しばつが悪そうに笑った。

その後、田んぼの方で写真を撮っていると、あぜ道を向こうから自転車を押してくるおばさんが見えた。
てっきり先ほどのおばさんかと思っていたら、近付いてくると違う人である。
そのおばさんも、僕を見るなり尋問を開始した。

今度は最初から身元を明瞭に述べたところ、少し訝しんでいたおばさんの表情が、ほっとしたように明るくなった。
「ああ、あの写真が好きでいつも撮っているという・・」と言い、やはり僕のカメラを見て納得したように笑った。
身内とわかり、気を許したようだ。
周りを見回して、ここは都会と違って山ばっかりでしょうに・・などと言い、家にもぜひ遊びに来て欲しいと言われた。

その後、Mrs.COLKIDと義父の三人で、山の方にあるお寺に墓参りにでかけた。
お盆に来ることができなかったので、墓参りをすることが、今回の旅行の第一の目的だったのだ。

帰りに、近所にある雑貨屋のご主人と、義父が立ち話を始めた。
ご主人は、Mrs.COLKIDのことも最初はわからず、義父から娘だと聞いて驚いていた。
子供の頃の印象しか持っていなかったらしい。

では、こちらは・・と僕の方を見た。
「○○の夫です。よろしくお願いします」
「ああ、あの写真が好きという・・・」
ご主人はすぐにそう答えた。

もうすでに僕のことは知れ渡っているようだ(笑)
東京から来た写真好きのちょっと風変わりな男性・・というイメージは、かえって都合がいいかもしれない。
それにしてもここでは、写真を撮る人がそんなに珍しいのだろうか・・と少し思った(笑)
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