史実-1


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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NHKの大河ドラマが、史実を無視していると問題になっている。
確かに、一般に史実とされていることは、あくまで話のベースとしてのみ使い、あとはドラマとして自由に創作している感じがする。
歴史を研究している人達には、受け入れがたいことなのだろう。
個人的には、その分ドラマとして、けっこう楽しんで観ているのだが・・・

これでは間違った歴史が伝わってしまう・・と危惧する声を聞く。
ドラマの内容を鵜呑みにして、一般の人が、これが正しい歴史と思い込んでしまうのではないかというのだ。
特にNHKの大河ドラマは、歴史ドラマとして特別な地位にあるので、その影響力が大きいのは確かだ。

しかし今流行っている歴史上の人物が出てくるゲームなど、驚くほど史実に捕らわれていない。
登場人物は漫画的な美男子美少女ばかりで、それどころか性別まで変えてしまったりと、もう何でもありである。
まあゲームの場合は、あくまで英霊たちの力を借りて地球を守る・・という設定なので、現世にいた時の姿である必要はないのだろうが・・・
もしかすると、そういう新しい感覚を反映してみせたのが、今回の大河ドラマなのではないか・・とも思った。

ゲームでは比較的マイナーな人物まで、歴史上の英雄として取り上げられて、若い人がやけに詳しくてビックリすることもある。
そういう通好みなキャラクターに注目する時点で、製作側も歴史が好きな人達が関わっていると推測される。
その上でフィクションと割り切って作っているのだ。
あれに慣れた若い世代なら、ドラマを見ても、案外現実の世界とはっきり区別する術を心得ているのではないだろうか。
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