違い


FUJIFILM X100V

大きな画像

一時、重いカメラを持ち歩くのが辛くて、フジのX100Vばかりを持ち歩いていた。
梅雨で天気が悪く、軽装で歩きたいということもあった
フジは軽量で、カバンに忍ばせておいても苦にならない。

撮った画像を見ると、フジは色の出方に特色があるのが分かる。
そこは銀塩フィルムのメーカーであったことの強みであろう。
頭の中でイメージした色を、心地よく再現するノウハウを持っている
素材を十分に煮詰めたところに、絶妙に味付けしたような画質である。
解像度に関しては欲張っておらず、程ほどに抑えられている。

一方でニコンはずっとダイレクトでストレートだ。
もちろんニコンも独自の色作りを行っているのであろうが、素材の新鮮さを優先し強調するような味付けに感じる。
特にZマウントになってからは、ベールが何枚か剥がれたかのように、クリアでコントラストの高い画質に変わった。
50mmf1.2のような高性能のレンズを使うと、被写体の質感や立体感ばかりでなく、張り詰めた空気までが写るようだ。
広いDレンジを生かしているのか、色の出方も相当濃厚である。
フジで撮った画像と並べてみると、その違いがはっきり分かる。

以前、僕の撮る写真には、目に見えないものが写っている・・と言われた話を書いた。(2021年1月14日の日記
少し前にその方から、フジで撮った写真には、それがあまり感じられないようだ・・という指摘を受けた。
そこに何かがいるのは分かるのだが、ニコンで撮った画像のようにはっきり判別できないのだという。
(もちろ僕をはじめ霊感の無い皆さんには、どちらにしてもまったく見えないと思うが・笑)

同じ能力を持つ知り合いにも見せて意見を聞いてくれたが、やはり近い感想であったという。
フジで撮った画像には、どこか絵で描いたような綺麗さがあり、霊的なものが上手く見えないのだという。
詳しくは分からないが、デジタルでいろいろ処理している画像には、そういう傾向があるのではないか・・という意見であった。
まったく違う分野から見ても、そういう違いが出るというのは興味深い話である。

というわけで、今後もこの二つのカメラを使い分けていくが、精霊写真家としてはニコンを使うしかないようだ。
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